VPN - PureVPN
概要
契約手順
依存関係のライブラリのインストール
PrivateVPNソフトウェアを実行するために必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install python3 curl openvpn NetworkManager-openvpn \ NetworkManager-openvpn-gnome # GNOMEを使用する場合 plasma-nm5-openvpn # KDEを使用する場合
PureVPN GUIの使用
PureVPN GUI / CLIは、DebianまたはUbuntuのみ対応している。
PureVPN GUI / CLIの実行に必要なライブラリをインストールする。
# Debian / Ubuntu sudo apt install libgtk-3-0 libnotify4 libnss3 libxss1 libxtst6 \ xdg-utils libatspi2.0-0 libuuid1 libsecret-1-0 libappindicator3-1 \ wireguard-tools# SUSEsudo zypper install python3 curl openvpn NetworkManager-openvpn wireguard-tools \libgtk-3-0 libnotify4 mozilla-nss libXss1 libXtst6 xdg-utils \libatspi0 libuuid1 libsecret-1-0 libappindicator3-1
[PureVPNの公式Webサイト https://www.purevpn.com/download/linux-vpn]にアクセスして、PureVPNをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルをインストールする。
sudo apt install ./PureVPN_amd64.deb # または sudo dpkg -i PureVPN_amd64.deb
PireVPN GUIは、以下に示すディレクトリにインストールされる。
- Systemdサービスユニット
- /etc/systemd/system/pured.service
- PureVPN実行バイナリファイル
- /opt/PureVPNディレクトリ
PureVPN CLIの使用
PureVPN GUI / CLIは、DebianまたはUbuntuのみ対応している。
PureVPN CLIを使用して、オンラインのプライバシーとセキュリティを完全に制御することもできる。
PureVPN CLIのインストール
PureVPN CLIをインストールする。
curl https://purevpn-dialer-assets.s3.amazonaws.com/cross-platform/linux-cli/production/cli-install.sh | sudo bash
インストールが完了した後、PureVPN CLIの環境変数PATH
を設定する。
export PATH="/etc/pure-linux-cli:/etc/pure-linux-cli:$PATH"
PureVPNへログイン
purevpn-cli --login # または purevpn-cli -i
PureVPNのログアウト
PureVPN CLIを使用して、ログアウトする。
※注意
ログアウトする前に、PureVPNが切断されていることを確認する。
purevpn-cli --logout # または purevpn-cli -o
接続
任意のロケーションに接続する場合は、--connect
オプションまたは-c
オプションを付加して国名を指定する。
# 例: USに接続する場合 purevpn-cli --connect "United States" # または purevpn-cli -c "US"
推奨サーバを使用する場合は、--recommended
オプションまたは-r
オプションを付加する。
推奨サーバとは、スマートアルゴリズム (地理的距離に基づいて) により提案された国 / サーバに自動的に接続する。
purevpn-cli --recommended # または purevpn-cli -r
切断
PureVPNを切断する。
Purevpn-cli --disconnect # または purevpn-cli -d
ロケーションの確認
ロケーションおよびロケーションコードのリストを確認することもできる。
purevpn-cli --location # または purevpn-cli -l
プロトコルの切り替え
VPNプロトコルの選択は、接続のパフォーマンスと安定性に大きく影響する。
VPNサーバに接続する場合は、正しいプロトコルを選択することが重要である。
PureVPNでは、自動プロトコルを使用することを推奨している。
ただし、自動プロトコルオプションが機能しない場合は、必要に応じて異なるプロトコルを切り替えることができる。
- WireGuard (推奨)
- WireGuardは、高速で安全なVPN接続を提供しており、ブラウジングやストリーミングに使用される。
- UDP
- UDPは、主にストリーミングやダウンロードに使用される。
- TCP
- TCPはより信頼性が高いですが、やや遅く、ブラウジングに使用される。
プロトコルを切り替えるコマンドを以下に示す。
# 自動プロトコルを使用 purevpn-cli --protocol auto # または purevpn-cli -p auto # WireGuardを使用 purevpn-cli --protocol wireguard # または purevpn-cli -p wireguard
現在選択されているプロトコルを表示することもできる。
purevpn-cli --protocol # または purevpn-cli -p
アカウントの確認
PureVPN CLIを使用して、アカウントの詳細を表示する。
purevpn-cli --account # または purevpn-cli -a
NetworkManagerの使用
RHELおよびSUSE Linuxでは、NetworkManagerおよびOpenVPNファイルを使用して手動で設定する必要がある。
PureVPNのOpenVPNファイルは不定期で更新されるため、その都度、新しいOpenVPNファイルを使用・設定する必要がある。
GNOMEの場合
- まず、VPN認証情報を確認するため、PureVPNメンバーエリアにログインする。
- 画面左にある[サブスクリプション]タブを選択する。
- 下にスクロールして、VPN認証情報を確認する。
- PureVPNのユーザ名とパスワードをコピーする。
- PureVPNの公式Webサイトにアクセスして、OpenVPN設定ファイルをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを解凍する。
unzip Recommended-CA2.zip
NetworkManagerを使用して、OpenVPNを設定する。
- OpenVPNの設定ファイルをインポートして使用するために必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install openvpn NetworkManager-openvpn NetworkManager-openvpn-gnome
- GNOMEのホーム画面右上にある[ネットワーク]アイコンをクリックして、[有線接続]プルダウンから[有線設定]を選択する。
- [設定]画面が開くので、画面左にある[ネットワーク] - 画面右の[VPN]項目の右にある[+]ボタンを押下する。
- [VPNの追加]画面が開くので、[ファイルからインポート...]を選択する。
- 上記で解凍したOpenVPN設定ファイルを選択して、画面右上にある[開く]ボタンを押下する。
ここで、OpenVPNファイルの命名形式は、<ロケーション>-ovpn-tcp、または、<ロケーション>-ovpn-udpである。
例: hu2-ovpn-tcp.ovpn - 選択したOpenVPN設定ファイルが未保存のセッションとしてNetworkManagerにインポートされるので、[VPNの追加]画面から以下に示す項目を入力および設定する。
- [接続名]
- 任意の名前 (例: PureVPN)
- [Gateway]
- 自動的に入力される。
- [接続タイプ]
- [パスワード]を選択する。
- [ユーザ名]
- 上記でコピーしたユーザ名を入力する。
- [パスワード]
- 上記でコピーしたパスワードを入力する。
- [CA証明書]
- 自動的に入力される。
- もし、自動入力されない場合は、~/.cert/nm-openvpnディレクトリの<ロケーション>-ovpn-ca.pemファイルを指定する。
- [接続名]
- [VPNの追加]画面にある[IPv6]タブを選択して、[無効]ボタンを選択する。
- [VPNの追加]画面右上にある[追加]ボタンを押下する。
- 上記で選択したPureVPNのOpenVPN設定が作成されて、PureVPNのOpenVPNセッションが[VPN]項目の選択エリアにリストされていることを確認する。
[VPN]項目の選択エリアにあるスライダースイッチを押下することにより、接続および切断を切り替えることができる。
また、GNOMEのホーム画面右上にある[ネットワーク]アイコンをクリックして、VPNの接続および切断を切り替えることができる。
KDEの場合
- まず、VPN認証情報を確認するため、PureVPNメンバーエリアにログインする。
- 画面左にある[サブスクリプション]タブを選択する。
- 下にスクロールして、VPN認証情報を確認する。
- PureVPNのユーザ名とパスワードをコピーする。
- PureVPNの公式Webサイトにアクセスして、OpenVPN設定ファイルをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを解凍する。
unzip Recommended-CA2.zip
NetworkManagerを使用して、OpenVPNを設定する。
- OpenVPNの設定ファイルをインポートして使用するために必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install openvpn NetworkManager-openvpn plasma-nm5-openvpn
- [KDEシステム設定]を起動して、[接続]を選択する。
- [接続]画面が開くので、画面左下(接続先リストの下)にある[+]を押下する。
- [接続タイプの選択]画面が開くので、リストの最下行にある[VPN接続をインポート...]オプションを選択して[作成]ボタンを押下する。
- [VPN接続をインポート]画面が開くので、解凍したディレクトリ内にあるOpenVPNファイル(VPNサーバ)を選択する。
- 例: hu2-ovpn-tcp.ovpn
- 証明書をコピーするよう求められたら、[はい]ボタンを押下する。
- [接続]画面左にPureVPNのVPN接続が表示されるので、任意の名前 (PureVPN) と入力する。
- [接続]画面右にある[VPN(openvpn)]タブを選択して、以下に示す設定を行う。
- [接続名]
- 任意の名前 (例: PureVPN)
- [Gateway]
- 自動的に入力される。
- [接続タイプ]
- [パスワード]を選択する。
- [ユーザ名]
- 上記でコピーしたユーザ名を入力する。
- [パスワード]
- 上記でコピーしたパスワードを入力する。
- [CA証明書]
- 自動的に入力される。
- もし、自動入力されない場合は、~/.cert/nm-openvpnディレクトリの<ロケーション>-ovpn-ca.pemファイルを指定する。
- [接続名]
接続の確認
IPアドレスが匿名かつプライベートなPureVPNに変更されたことを確認する場合は、まず、Webブラウザのクッキーおよびキャッシュを削除する。
- IPv6のリークの確認
- DNSリークの確認
WireGuardの使用
PureVPNは、WireGuardの手動設定をサポートしている。
ユーザは、WireGuard VPN接続を手動で設定して、強化された暗号化と高速パフォーマンスを活用することができる。
WireGuardのサポートを追加することにより、VPN接続の設定に関してより多くのオプションと柔軟性をユーザに提供することができる。
※注意
WireGuardの設定を行うには、Ubuntu 21.04以降、Fedora 35以降が必要となる。
WireGuardのインストール
WireGuardの設定に必要なライブラリをインストールする。
# RHEL sudo zypper install wireguard-tools # SUSE sudo zypper install wireguard-tools
WireGuardの設定
WireGuard設定ファイルをダウンロードする。
- まず、VPN認証情報を確認するため、PureVPNメンバーエリアにログインする。
- 画面左にある[Manual Configuration]タブを選択する。
- 接続するロケーションを選択して、[ダウンロード]ボタンを押下する。
- 必要な情報を選択するポップアップウインドウが表示される。
- [プロトコルを選択]プルダウンから[WireGuard]を選択する。
- [Select Device]プルダウンから[Linux] (Linuxを使用している場合) を選択する。
- [Generate Configration]ボタンを押下する。
- [WireGuard Configuration:]の設定をコピーする。
または、.confファイルをダウンロードする。
※注意
WireGuardの設定ファイルをダウンロードした後、必ず30分以内にファイルをコピーして接続を有効にする必要がある。
WireGuard VPN接続を設定するため、コピーまたはダウンロードしたファイル内容を書き込む。
sudo vi /etc/wireguard/wg0.conf
WireGuardの接続
WireGuard接続を有効にする。
sudo wg-quick up wg0
WireGuardの切断
WireGuard接続を切断する。
sudo wg-quick down wg0
DNSリーク
IPv6を使用する場合、DNSリークを起こす可能性がある。
この時、IPv6を無効にすることにより、DNSリークを起こさないようにすることができる。
ただし、WebブラウザがChromium系ブラウザ(Vivaldiも含む)の場合、以下の設定を行ってもDNSリークが起きることに注意すること。
IPv6を無効にするため、/etc/sysctl.dディレクトリに設定ファイルを作成する。
sudo vi /etc/sysctl.d/99-ipv6.conf
# /etc/sysctl.d/99-ipv6.confファイル net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6 = 1
上記の設定を反映する。
sudo sysctl -p # または sudo sysctl -p /etc/sysctl.d/99-ipv6.conf
IPv6が正常に無効化されたかどうかを確認する。
1
と表示される場合、IPv6は正常に無効化されている。
cat /proc/sys/net/ipv6/conf/all/disable_ipv6
以下に示すURLにアクセスして、IPv6が無効化されているかどうかを確認する。
次に、Webブラウザのクッキーおよびキャッシュを削除して、DNSリークを確認するため、以下に示すURLにアクセスする。
sysctl
コマンドは、以下に示す場所から設定を読み込む。
初期設定を無効化または上書きする場合は、/etc/sysctl.dディレクトリに同名のファイルを作成して配置する。
- /boot/sysctl.conf-<kernelversion>
- /lib/sysctl.d/*.conf
- /usr/lib/sysctl.d/*.conf
- /usr/local/lib/sysctl.d/*.conf
- /etc/sysctl.d/*.conf
- /run/sysctl.d/*.conf
- /etc/sysctl.conf
VPN over Tor
PureVPNは、VPN over TORをサポートしていない。
VPN接続、または、Tor over VPN接続のみが使用できることに注意する。
Tor over VPN
VPNネットワーク経由でTorに接続する方法であり、Torは終了ノードになる。(Tor over VPN)
- PureVPN GUI / CLI または NetworkManagerを使用して、VPNに接続する。
- Torブラウザの公式Webサイトにアクセスして、Torブラウザをダウンロードおよびインストールする。
- Torブラウザを起動して、[Connect]ボタンを押下する。
Torブラウザの設定はデフォルトのままでよい。