SQL Server - ユーザ作成

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概要

SQL Serverを利用するにはユーザを作成する必要がある。 ユーザを作成して、はじめてデータベースを利用することができる。

SQL Serverのユーザには2種類ある。

  • インスタンスにログインするユーザ
    SQL Serverのインスタンスにログインする際に使用するユーザである。(サーバ自体のユーザ)
    SQL Server Management Studioでは、[セキュリティ] - [ログイン]を選択すると、ユーザーの一覧が確認できる。
    ユーザの追加やパスワードの変更もここから設定できる。
    (Windows認証ではOSユーザであり、SQL Server認証ではSQL Server認証用で作成したユーザになる)
  • データベースのユーザ
    データベースにログインするためのユーザである。
    データベースごとに作成する。
    SQL Server Management Studioでは、[データベース] - [該当のデータベース] - [セキュリティ] - [ユーザー]を選択すると、
    データベースのユーザを確認できます。



データベースを利用するなら2つのユーザを作成する

SQL Serverは1つのサーバ(インスタンス)内にデータベースを複数作成することができる。 ユーザの違いは上記で説明した通り、ログインユーザとデーターベースのユーザという違いがある。

例えば、SQL Serverへログインしつつ、データーベースも利用する場合は、2つのユーザを作成する必要がある。 まず、ログインユーザを作成して、データベースを作成後に、データベースユーザを作成する。 これでデータベースを利用できるようになる。

結局、SQL Serverを利用するには2つのユーザを作成しないとデータベースは利用できない。

インスタンスにログインするユーザの作成

SQL Serverへログインするユーザ(SQL Server認証ユーザ)を作成する手順を記載する。

SQL Server Management Studioの使用
  1. SQL Server Management Studioのオブジェクトエクスプローラの[セキュリティ] - [ログイン]フォルダを展開して、
    [ログイン]フォルダを右クリックして、[新しいログイン]を選択する。
  2. [ログイン - 新規作成]画面が表示される。
    [ログイン名]項目にユーザ名を入力する。
    [SQL Server認証]ボタンにチェックを入力して、パスワードを入力して、[OK]ボタンを押下する。
  3. 上記で追加したユーザが[ログイン]に表示されていることを確認する。


Transact-SQLの使用
  1. オブジェクトエクスプローラまたはプログラム上で、データベースのインスタンスに接続する。
  2. オブジェクトエクスプローラから行う場合は、[新しいクエリ]を選択する。
  3. 次のクエリを実行する。
 -- Creates the login AbolrousHazem with password '340$Uuxwp7Mcxo7Khy'.
 CREATE LOGIN AbolrousHazem WITH PASSWORD = '340$Uuxwp7Mcxo7Khy';
 GO



データベースユーザの作成

SQL Server Management Studioの使用
  1. オブジェクトエクスプローラで、[データベース]フォルダを展開して、新しいデータベースユーザを作成するデータベースを展開する。
  2. [セキュリティ]フォルダを右クリックし、[新規作成] - [ユーザー]を選択する。
  3. [データベース ユーザー - 新規]画面が表示されるので、画面左の[全般] - [ユーザーの種類]の一覧から、以下のいずれかのユーザの種類を選択する。
    [ログインを持つSQLユーザー]
    [ログインを持たない SQLユーザー]
    [証明書にマップされたユーザー]
    [非対称キーにマップされたユーザー]
    [Windowsユーザー]
  4. [ユーザー名]項目に新しいユーザ名を入力する。
    [ユーザーの種類]で[Windowsユーザー]を選択した場合は、[...]項目を選択して、[ユーザーまたはグループの選択]画面を開くこともできる。
  5. [ログイン名]項目にユーザのログイン名を入力する。
    または、[...]を選択して、[ログインの選択]画面を開く。
    [ログイン名]は、[ユーザーの種類]で[ログインを持つSQLユーザー]または[Windowsユーザー]を選択した場合に使用できる。
  6. [既定のスキーマ]項目では、このユーザが作成したオブジェクトを所有するスキーマを指定する。
    または、[...]を選択して、[スキーマの選択]画面を開く。
    [既定のスキーマ]は、[ユーザーの種類]で以下のいずれかのユーザの種類を選択した場合に使用できる。
    [ログインを持つSQLユーザー]
    [ログインを持たないSQLユーザー]
    [Windowsユーザー]
  7. [証明書名]項目には、データベースユーザに使用する証明書を入力する。
    または、[...]を選択して、[証明書の選択]画面を開く。
    [証明書名]は、[ユーザーの種類]で[証明書にマップされたユーザー]を選択した場合に使用できる。
  8. [非対称キー名]項目には、データベースユーザに使用するキーを入力する。
    または、[...]を選択して、[非対称キーの選択]画面を開く。
    [非対称キー名]は、[ユーザーの種類]で[非対称キーにマップされたユーザー]を選択した場合に使用できる。
  9. [OK]ボタンを押下する。


Transact-SQLの使用
  1. オブジェクトエクスプローラまたはプログラム上で、データベースのインスタンスに接続する。
  2. オブジェクトエクスプローラから行う場合は、[新しいクエリ]を選択する。
  3. 次のクエリを実行する。
 -- Creates a database user for the login created above.
 CREATE USER AbolrousHazem FOR LOGIN AbolrousHazem;
 GO



ユーザのパスワード変更

SQL Serverでは、ログインユーザのパスワードを後から変更することができる。
Windows認証のユーザのパスワードはOSで変更する。
ここでは、SQL Server認証のログインユーザのパスワードを変更する方法を記載する。

  1. SQL Server Management Studioを起動する。
  2. SQL Server Management Studioのオブジェクトエクスプローラのデータベースから、
    [セキュリティ] - [ログイン]フォルダを展開して、変更したいユーザをダブルクリックする。
  3. [ログインのプロパティ]画面が開くので、画面右の[パスワード]項目と[パスワードの確認入力]項目にパスワードを入力して、
    [OK]ボタンを押下する。