PHPの基礎 - ファイル

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概要



アップロード

スーパーグローバル変数である配列$_FILESにおいて、tmp_nameキーはPHPによって決められた固定の配列キー名である。

PHPでファイルアップロードを処理する場合、配列$_FILESには決められたキーが必ず含まれる。

  • tmp_name
    PHPが自動的に生成する一時ファイルのパス
  • name
    アップロードされた元のファイル名
  • type
    ファイルのMIMEタイプ
    ただし、クライアントから送信されたタイプが設定されているだけであり、拡張子が偽装されている可能性もあるため、
    実際のタイプをサーバ側で確認する必要がある。
  • size
    ファイルサイズ (バイト)
  • error
    アップロード時のエラーコード


 // 'xxx'の部分はフォームのname属性で自由に決められるが、'tmp_name'等の第2レベルのキーはPHPによって決められた固定値である。
 $temp_path = $_FILES['xxx']['tmp_name'];  // 'tmp_name'は固定



__FILE__ と $_SERVER["SCRIPT_NAME"]

__FILE__

__FILE__は、スクリプトファイルの絶対パス (フルパス) を返す。
これは、常にファイルシステム上の実際のパスを示す。

インクルードされたファイル内で使用する場合は、メインスクリプトのファイルのパスを返す。
また、シンボリックリンクの場合、実際のファイルパスを返す。

主な使用ケース

  • ファイルシステム操作
  • 設定ファイルの読み込み
  • ログファイルの作成


 // ファイルパスが /var/www/html/example/test.php に存在する場合
 echo __FILE__;  // 出力: /var/www/html/example/test.php


$_SERVER["SCRIPT_NAME"]

$_SERVER["SCRIPT_NAME"]は、Webサーバのドキュメントルートからの相対パスを返す。
これは、URLでアクセスされたパスを示す。

また、シンボリックリンクの場合はリンクのパスを返す。

HTTPリクエストに関連する情報を提供する時に使用する。

 // URLが http://example.com/example/test.php の場合
 echo $_SERVER["SCRIPT_NAME"];  // 出力: /example/test.php


主な使用ケース

  • URL生成
  • リダイレクト処理
    ページのリロード : header("location: $_SERVER["SCRIPT_NAME"]");
  • パスの相対参照


差異

 // ファイルパス: /var/www/html/example/test.php
 // URL: http://example.com/example/test.php
 
 echo __FILE__;  // 出力: /var/www/html/example/test.php
 echo $_SERVER["SCRIPT_NAME"];  // 出力: /example/test.php
 
 // インクルードファイル (/var/www/html/example/includes/header.php) 内での場合
 echo __FILE__;  // 出力: /var/www/html/example/includes/header.php
 echo $_SERVER["SCRIPT_NAME"];  // 出力: /example/test.php (メインスクリプトのまま)