MediaWikiの設定 - バリューサーバ

提供:MochiuWiki : SUSE, EC, PCB
ナビゲーションに移動 検索に移動

概要

バリューサーバにおいて、MediaWikiを構築する場合の設定を記載する。


ImageMagickのインストール

現在 (2024年8月)、バリューサーバにはImageMagickがインストールされていないため、MediaWiki上で画像のサムネイルの表示ができない。
そのため、ユーザが手動でImageMagickをインストールする必要がある。

まず、自身のバリューサーバのアカウントにSSH接続する。
次に、ImageMagickをダウンロードする。

cd /virtual/<アカウント名>

wget https://download.imagemagick.org/ImageMagick/download/ImageMagick-<バージョン>.tar.xz
tar xf ImageMagick-<バージョン>.tar.xz
cd ImageMagick-<バージョン>

./configure --prefix=/virtual/<アカウント名>
make -j $(nproc)
make install


正常にインストールできているかどうかを確認する。

/virtual/<アカウント名>/bin/convert --version


~/.bashrc_profileファイルに、環境変数を設定する。

vi ~/.bashrc_profile


# ~/.bashrc_profileファイル

PATH=$PATH:$HOME/bin
export PATH

LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$HOME/lib
export LD_LIBRARY_PATH


次に、MediaWikiのルートディレクトリにあるLocalSettings.phpファイルに、以下の設定を追記する。

vi /<MediaWikiのルートディレクトリ>/LocalSettings.php


# /<MediaWikiのルートディレクトリ>/LocalSettings.phpファイル

# ...略

$wgImageMagickConvertCommand = "/virtual/<アカウント名>/bin/convert";

# ...略



Vimのインストール

必要であれば、Vimをビルドしてインストールする。

まず、Vimの公式Webサイトにアクセスして、Vimのソースコードをダウンロードする。
または、以下のコマンドを実行して、Vimのソースコードをダウンロードする。

wget https://ftp.nluug.nl/pub/vim/unix/vim-<バージョン>.tar.bz2


ダウンロードしたファイルを解凍する。(ビルドディレクトリは作成しない)

tar xf vim-<バージョン>.tar.bz2
cd vim*


Vimをビルドおよびインストールする。

./configure --with-features=big --prefix=<Vimのインストールディレクトリ>
make -j $(nproc)
make install


~/.bashrc_profileファイルに、環境変数PATHを設定する。

vi ~/.bashrc_profile


# ~/.bashrc_profileファイル

export PATH=$PATH:$HOME/bin



Nanoのインストール

必要であれば、Nanoをビルドしてインストールする。

まず、Nanoの公式Webサイトにアクセスして、Nanoのソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍して、ビルドディレクトリを作成する。

tar xf nano-<バージョン>.tar.xz
cd nano-<バージョン> && mkdir build && cd build


Nanoをビルドおよびインストールする。

../configure --prefix=<Nanoのインストールディレクトリ>
make -j $(nproc)
make install


~/.bashrc_profileファイルに、環境変数PATHを設定する。

vi ~/.bashrc_profile


 # ~/.bashrc_profileファイル
 
 export PATH=$PATH:$HOME/bin



Zstandardのインストール

必要であれば、Zstandardをビルドしてインストールする。

まず、Zstandardの公式Webサイトにアクセスして、Zstandardのソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf zstd-<バージョン>.tar.gz
cd zstd-<バージョン>


Zstandardをビルドおよびインストールする。

make -j $(nproc)
make DESTDIR=$HOME install


インストールディレクトリから、必要なディレクトリをホームディレクトリ等に配置する。

cd $HOME/usr/local
mv bin $HOME
mv lib $HOME


ダンプしたMediaWikiのSQLファイルはサイズが大きいため、圧縮して保存することを推奨する。

zstd -19 -T0 <バックアップしたSQLファイル名>


※注意
ただし、圧縮率を上げた場合、圧縮処理の時間が長くなる。

そのため、ValueServerからプロセスが切断される場合があることに注意する。

zstd --ultra -22 -T0 <バックアップしたSQLファイル名>



SSL対応の設定

ValueServerでは、無料でSSL対応を設定することができる。
ただし、ドメインの実体を証明するものではなく、Webサイトとの通信を暗号化するのみである。

まず、ValueServerの公式Webサイトにアクセスして、ログインする。

次に、ログインページ左にある[ドメインの利用] - [ドメインウェブの設定]を選択して、SSL用ドメイン情報の入力欄に独自ドメインの設定を行う。
もし、Webサイトのドキュメントルートをルート直下とする場合、[NoDir]チェックボックスのチェックを外してから認証した後、再度、チェックを入力することにより、ルート直下に展開される。

最後に、ログインページ左にある[ドメインの利用] - [無料SSL設定]を選択して、表示されたドメイン名の横にある[選択]チェックボックスにチェックを入力する。

これにより、SSL対応の設定ができ、HTTPSプロトコルでの通信が可能となる。