Linuxコマンド - progress

概要

Progressは、コマンドラインベースのツールであり、以前はCoreutils Progress Viewerとして知られており、
システム上で実行されているcp、dd、tar、cat、gzip等のCoreutilsの基本コマンドにおいて、コピーされたデータの進捗を表示することができる。

このツールは、推定時間とスループットの表示、および、top-likeモードを使用することもできる。

Progressのインストール

パッケージ管理システムからインストール

# RHEL
sudo dnf install progress

# SUSE
sudo zypper install progress

ソースコードからインストール

ProgressのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf v<バージョン>.tar.gz
cd v<バージョン>

Progressをビルドおよびインストールする。

mkdir build && cd build

../configure --prefix=<Progressのインストールディレクトリ>
make -j $(nproc)
make install

Progressの使用方法

Progressにおいて、進捗を表示することができるCoreutilsの基本コマンドを取得する。

progress

実行中のコマンドの推定I/Oスループットと推定残り時間を表示する。

progress -w

継続的に進捗を見る場合、-mオプションと$!変数を使用して、以下に示すようにパイプする。

cp <コピーするファイル> <コピー先のディレクトリ> | progress -m $!

現在および今後の全てのコマンドの進捗で見る。

watch progress -q

ダウンロードの進行状況を見る。

watch progress -wc firefox

Webサーバの進捗を見る。

progress -c httpd