Fishの基礎 - エスケープシーケンス
ナビゲーションに移動
検索に移動
概要
コマンドラインには、直接書き込めない文字が存在する。
そのような文字は、エスケープシーケンスを使用して記述することができる。
エスケープ文字
- \a
- アラート文字
- \e
- エスケープ文字
- \f
- フィード文字
- \n
- 改行文字
- \r
- キャリッジリターン
- \t
- 水平タブ
- \v
- 垂直タブ
- \xHH
- 16進数で指定された値を持つASCII文字
- 例えば、\x9はタブ文字のことである。
- \XHH
- HHに16進数を入力することにより、指定された値を持つ1バイトのデータを表す。
- マルチバイトエンコーディングを使用している場合、無効な文字列の入力に使用されることがある。
- \ooo
- oooに8進数を入力することにより、指定された値を持つASCII文字を表す。
- 例えば、\011はタブ文字のことである。
- \uXXXX
- XXXXに16進数を入力することにより、指定された値を持つ16ビットUnicode文字を表す。
- 例えば、\u9はタブ文字のことである。
- \uXXXXXXXX
- XXXXXXXXに16進数を入力することにより、指定された値を持つ32ビットUnicode文字を表す。
- 例えば、\U9はタブ文字のことである。
- \cX
- Xにアルファベットを入力することにより、コントロールキーと指定した文字を押下した時に発生する制御シーケンスを表す。
- 例えば、\ciはタブ文字のことである。
いくつかのエスケープ文字は、Fishにとって特別な意味を持つ。
例えば、アポストロフィ'
は展開を無効にするキーワードである。
しかし、これらの特殊文字を通常の文字として使用する場合、バックスラッシュ\
でエスケープする必要がある。
echo \'hello world\' # 出力例 'hello world'
特殊文字とエスケープシーケンスを、以下に示す。
- \
- スペース文字をエスケープする。
- これにより、Fishはエスケープされたスペースで引数を分割することはない。
- \$
- ドル文字をエスケープする。
- \\
- バックスラッシュをエスケープする。
- \*
- アスタリスクをエスケープする。
- \?
- クエスチョンマークをエスケープする。
- ただし、qmark-noglob機能フラグが有効な場合は不要である。
- \~
- チルダ文字をエスケープする。
- \#
- シャープ文字をエスケープする。
- \(
- 左括弧をエスケープする。
- \)
- 右括弧をエスケープする。
- \{
- 左中括弧をエスケープする。
- \}
- 右中括弧をエスケープする。
- \<
- 左ブラケットをエスケープする。
- \>
- 右ブラケットをエスケープする。
- \^
- キャレットをエスケープする。
- \&
- アンパサンドをエスケープする。
- \|
- バーティカルバーをエスケープする。
- \,
- セミコロン文字をエスケープする。
- \"
- 引用符をエスケープする。
- \'
- アポストロフィをエスケープする。