C Sharpの応用 - アップデート機能

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概要

C#において、EXEファイルやDLLファイルをアップデートを行う機能を実装したい時がある。

ここでは、実行中のソフトウェアからEXEファイルやDLLファイルをダウンロードして、自身を書き替える方法を記載する。


サンプルコード

アップデート機能の実装手順は以下の通りである。

  • 現在のソフトウェアの起動中に、一時的に、自身のファイル名を別のファイル名に変更する。
    例 : Application.exe -> Application.exe.old
  • 現在のソフトウェアから、新しいファイルをApplication.exeという名前でダウンロードする。
  • 現在のソフトウェアから新しいファイルに対して、コマンドライン引数として自身のpidを渡して、起動中のソフトウェアを終了する。
  • 新しいソフトウェアから、現在のソフトウェア(Application.exe.old)を削除する。


まず、自身のファイル名を一時的に変更する。

 File.Delete("Application.old");
 File.Move("Application.exe", "Application.old");


次に、新しいソフトウェアのダウンロードを行う。
もし、ダウンロードに失敗した場合は、自身のファイル名を元に戻して、終了する。

 File.Move("Application.old", "Application.exe");


新しいソフトウェアを起動する。
この時、現在のソフトウェアのpidを渡す。
これは、新しいソフトウェアの起動後、現在のソフトウェアが終了するまで待機させるためである。

 Process.Start("Application.exe", "/up " + Process.GetCurrentProcess().Id);
 this.Close();


Main関数(ウィンドウの生成前)にて、古いソフトウェアを削除する処理を記述する。
ここでは、コマンドライン引数の確認を簡略化している。

 if (Environment.CommandLine.IndexOf("/up", StringComparison.CurrentCultureIgnoreCase) != -1)
 {
    try
    {
       string[] args = Environment.GetCommandLineArgs();
       int pid = Convert.ToInt32(args[2]);
 
       // 終了待ち
       Process.GetProcessById(pid).WaitForExit();
    }
    catch (Exception)
    {
    }
 
    File.Delete("Application.exe.old");
 }