電子回路 - RS232

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概要



MAX3232

電源電圧仕様

MAX3232は、電源電圧として3.0[V]〜5.5[V]の範囲で動作する。

  • 最小動作電圧 : 3.0[V]
  • 最大動作電圧 : 5.5[V]
  • 代表的な使用電圧 : 3.3[V]、5[V]


3.3[V]動作時も±5.5[V]のチャージポンプ出力を生成でき、RS-232の電圧レベル変換が正常に行うことができる。

なお、より低い電圧で動作させる場合は、MAX3232EやMAX3237等を使用する必要がある。

  • MAX3232Eの電源電圧範囲
    • 最小動作電圧 : 2.7[V]
    • 最大動作電圧 : 5.5[V]
  • MAX3232A/L
    • 最小動作電圧 : 2.5[V]
    • 最大動作電圧 : 5.5[V]
  • MAX3237
    • 最小動作電圧 : 2.35[V]
    • 最大動作電圧 : 5.5[V]


これらの低電圧バリエーションは、バッテリー駆動のポータブル機器や低電圧システムでの使用に適している。
また、必要な通信速度やデータレート等を考慮して選択する。

未使用ピンの扱い

未使用の入力ピン

以下に示す理由から、プルアップまたはプルダウンすることを推奨する。

  • 浮遊状態による誤動作防止
  • ノイズによる予期しない信号の入力を防ぐ。
  • 消費電力の抑制 (浮遊状態では内部回路が中間電位となり、貫通電流が流れる可能性がある)


TTLレベル側 (例: T1IN、T2IN等) では、抵抗を付けてプルアップすることが推奨される。

  • TTL/CMOSロジックでは、入力をHighにすることでドライバ出力がMark (-V) となり、RS-232の非アクティブ状態となる。
  • ノイズによる誤った信号送信を防ぐ。
  • TTLレベルの一般的な設計基準と整合する。


RS-232レベル側 (例: R1IN、R2IN等) は、RS-232レベルの入力は一般的に負論理のため、抵抗を付けてプルダウンすることが推奨される。

  • RS-232は負論理のため、GNDに接続することでハイレベルを示す。
  • 抵抗により、直接接続した場合の過電流保護。
  • チップの消費電力が少なくなる傾向にある。
  • 電源投入時の挙動が安定しやすい。


抵抗値は、10[kΩ]程度 (4.7[kΩ]〜47[kΩ]の範囲) が一般的である。

未使用の出力ピン

終端処理は特に必要ないため、オープン状態で問題ない。

ただし、ノイズ源となる可能性がある場合は、近くの信号線やグラウンドプレーンから離すことや必要に応じて終端抵抗を付ける。

参考回路

Electronic Circuits RS232 1.png