掃除 - 窓ガラス

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概要

窓に付着している汚れは、外側は土ボコリや排気ガス、内側は手垢・ホコリ・結露による汚れが主である。

これらの汚れは、水拭きだけである程度キレイに落とせるため、基本的に重曹は必要ないが、皮脂等の一部の酸性汚れを落とすには、水拭きよりも効果がある。
重曹は、水と混ぜるとアルカリ性を示す特徴があり、酸性汚れを中和して落としやすく変えてくれるためである。

窓ガラスでは皮脂が付着しやすいのは内側であるため、特に内側のガラスを拭く場合に便利である。


準備するもの

重曹を用いて窓ガラスを掃除する時に使用する道具を、以下に示す。

  • 重曹
  • クエン酸
  • マイクロファイバークロス 3枚程度
  • スプレーボトル 2個


重曹は水に溶かしてスプレーボトルに入れて使用する。スプレーを吹きつけながら、雑巾で拭き掃除をする。

※注意
重曹は水に溶けにくいため、粉が白い跡となって残る可能性がある。
この白い跡を拭き取るため、酸性の性質をもつクエン酸を使用して中和する。

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掃除の手順 (重曹およびクエン酸の使用)

方法 1

おおまかな流れとして、重曹水で水拭き → クエン酸水で水拭き → 乾拭きの順番で実施する。

  1. 重曹水とクエン酸水をつくる。
    重曹は、水200[ml]に対して小さじ2を混ぜて、スプレーボトルに詰める。
    クエン酸は、水200[ml]に対して小さじ1を混ぜて、スプレーボトルに詰める。
    Cleaning Windowpane 1.jpg
  2. 重曹水で濡らしてマイクロファイバークロスで拭く。
    重曹水が入ったスプレーを窓に吹きつけて、通常の水で濡らしたマイクロファイバークロスで水拭きする。

    窓ガラスの拭き方のポイントは、コの字の形で拭くことである。
    窓ガラスの左上から真横に拭き、右端に当たったらマイクロファイバークロスを下に移動させて、左端まで拭く。
    マイクロファイバークロスまたは新聞紙で拭くと、繊維残りが少なく綺麗に仕上がる。
    Cleaning Windowpane 2.jpg
  3. クエン酸水をスプレーで吹きかけて拭く。
    クエン酸水が入ったスプレーを窓に吹きつけて、通常の水で濡らしたマイクロファイバークロスで水拭きする。
    これにより、重曹による白い跡が残らなくなる。
    Cleaning Windowpane 3.jpg
  4. 乾拭きする。
    最後に綺麗なマイクロファイバークロスで水気を拭き取る。


また、窓ガラスだけでなく、窓の桟(さん)や窓枠も忘れずに掃除する。

方法 2

  1. 水拭き
    最初に、水を窓全体にスプレーする。
    スクイージーで水切りし、汚れを拭き取る。

  2. 重曹水で拭く
    まず、バケツで重曹水を作る。
    (湯1Lに対して、重曹小さじ2.5杯程度)
    重曹水にマイクロファイバークロスを浸して、絞る。
    水を弾く部分は、油汚れが付着しているため、その部分を中心に、重曹水を含んだマイクロファイバークロスで拭き取る。

  3. 水拭き
    仕上げに、水で濡らし、かたく絞ったマイクロファイバークロスで窓ガラスを拭き上げる。
    この際、乾拭きをする必要はない。

  4. サッシの掃除
    サッシに溜まった土埃を乾いた状態で掻き出すと素材を傷つける恐れがあるため、サッシの掃除には水を使用する。
    土埃は水に濡れると、粘土状になって固まるが、1L程度の水を流すことで落とすことができる。

    ペットボトル等で水をサッシに流し、泥化した土埃が緩んだら、サッシ用ブラシでこすり洗いして、再び水で流す。
    サッシの隅に残った泥汚れは、ヘラに雑巾を巻きつけてこすり洗いをして、再度、サッシに水を流す。

    水で濡らした雑巾をしっかり絞り、サッシ全体を拭き上げる。


方法 3

ガラスマジックリン等の洗剤窓の洗剤は2度拭きが不要なため、乾拭きの手間が掛からない。
繊維が細かいマイクロファイバークロスを組み合わせることにより、ほつれ残りが出ずに綺麗に拭き上げることができる。

  1. 水洗い
    まず、窓ガラスに付着した汚れを軽く洗い流すため、ホース等を使用して通常の水を窓ガラスに掛ける。

  2. 洗剤の塗布
    窓ガラス全体にガラスマジックリン等の洗剤を、均一にたっぷり吹きつける。
    洗剤が汚れとなじみ、落としやすくなる。

  3. 乾拭き
    マイクロファイバークロスを使用して、左上の角から右上の角にスライドさせるように一方通行で拭く。
    汚れ落ちが悪くなった場合は、拭く面を変える。

    汚れが酷い場合、洗剤と汚れが混ざり、それが垂れて跡に残ることもある。
    その場合、仕上げにマイクロファイバークロスで拭き上げると綺麗になる。

  4. 仕上げ
    マイクロファイバークロスを使用して、窓ガラスの右端から上から下へ拭いて拭き跡を消す。




重曹水でカビは落ちない

重曹水を使用して掃除をしている最中に、パッキンのカビを発見することがある。
しかし、残念なことに、重曹水は窓ガラスの掃除には使用できるすが、パッキンについたカビを落とすような力は無い。

カビにはカビキラー等の漂白剤、または、パストリーゼ等のアルコール除菌スプレーが有効である。
除菌効果のある道具を使用して綺麗に掃除する。


重曹水以外の窓拭きの方法

窓ガラスは、炭酸水とマイクロファイバークロスで掃除することもできる。

手順として、炭酸水をスプレーに詰めて、窓ガラスに吹きかけて乾拭きするだけである。
炭酸ガスが汚れを浮かせるので、マイクロファイバークロスで汚れを拭き取る。

炭酸水は乾きやすく、乾いても水しか残らないため、ほとんど跡が付かない。
ただし、砂糖入りの炭酸水は使用禁止である。

一般的に、窓ガラスの掃除の頻度は少ないため、1年の間に汚れが積もっていく。
皮脂等で白く曇った頑固な汚れも重曹水を使用することにより、綺麗に掃除できる。
ただし、重曹の白い跡が残ることがあるため、忘れずにクエン酸水をセットで使用する。


おすすめの日程

おすすめは、、曇りの日、または雨上がりの日がよい。
なぜなら、曇りの日や雨上がりの日は、外気の湿度が高いため、ガラスに付着した汚れが浮き上がって落としやすくなるからである。

掃除の時間は、朝あるいは夕方がよい。
日中だと空気が乾燥しやすいため、ガラスに拭き跡が残りやすく、しかも光が反射して、拭き残した汚れが見えにくくなることもある。