概要

Icedriveは比較的新しいクラウドストレージサービスであり、安全性とプライバシーを重視している。

ICedriveの特徴的な点は、クライアントサイド暗号化を採用していることである。
これにより、ユーザのデータはアップロード前に暗号化されて、Icedriveのサーバ上でも暗号化された状態で保存される。

Icedriveのインターフェースはシンプルで使いやすく設計されており、直感的な操作が可能である。
ファイルおよびディレクトリ管理、共有、同期等の基本的な機能を提供している。

また、仮想ドライブをPCにマウントできるため、ローカルドライブのように簡単にクラウド上のファイルにアクセスすることができる。

プランについては、無料版と有料版がある。
無料版では10[GB]のストレージ容量が提供される。
有料版には複数のオプションがあり、ストレージ容量やファイル転送量に応じて選択できる。
また、Life-time (買い切り) のプランも用意されており、これは他のクラウドストレージサービスにはあまり見られない特徴である。

セキュリティ面では、クライアントサイド暗号化に加えて、ゼロ知識暗号化を採用している。
これは、Icedrive自身もユーザのデータ内容にアクセスできないことを意味する。
また、TLS / SSL暗号化も使用しており、データ転送時のセキュリティも確保している。

Icedriveは、デスクトップアプリケーション (Windows、MacOS、Linux) とモバイルアプリケーション (iOS、Android) を提供しており、様々なデバイスからアクセスが可能である。
さらに、Webインターフェースも用意されているため、アプリケーションをインストールせずにWebブラウザからも利用することができる。


契約

サブスクリプション

  • 1ヶ月プラン
    • 100[GB]
      $4.99
    • 1[TB]
      $7.99
    • 2[TB]
      $14.99
  • 1年プラン
    • 100[GB]
      $47.88
    • 1[TB]
      $71.88
    • 2[TB]
      $131.88
  • 2年プラン
    • 100[GB]
      $71.76
    • 1[TB]
      $119.76
    • 2[TB]
      $215.76


Icedriveの公式Webサイトにアクセスして、各プランの[Checkout]ボタンを押下する。
ログイン、あるいは、名前、メールアドレス、パスワードを入力してアカウントを作成する。

支払いを行う。

ライフタイムプラン (買い切りプラン)

Icedriveのライフタイムプランは、500[GB]、2[TB]、10[TB]が存在する。

  • 500[GB]
    $299
  • 2[TB]
    $479
  • 10[TB]
    $1199


Icedriveの公式Webサイトにアクセスして、各プランの[Get Plan]ボタンを押下する。
ログイン、あるいは、名前、メールアドレス、パスワードを入力してアカウントを作成する。

支払いを行う。


Icedrive仮想ドライブ

Icedrive仮想ドライブは、物理的ハードドライブと融合したクラウドストレージである。

これは、物理的なストレージのように、クラウドストレージスペースに直接アクセスして管理することができる。
これにより、オープン、編集、アップロード、削除等の全ての機能と操作感を簡単に実現することができる。

また、インテリジェントなキャッシュ制御操作によりクラウドの同期を待つ必要がなく、Icedrive仮想ドライブをインストールした後、すぐにファイルにアクセスできる。
最近使用したファイルをキャッシュすることにより、処理速度の低下はほとんどなく、非常に高速である。

Icedriveの公式Webサイトにアクセスして、ページ上部にある[VIRTUAL DRIVE]からLinux向けAppImageファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルに実行権限を付加する。

chmod u+x IcedriveMounted-<バージョン>-x86_64.AppImage


Icedrive仮想ドライブのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/IceDrive_Mounted.desktop


 # ~/.local/share/applications/IceDrive_Mounted.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=IceDrive
 GenericName=IceDrive
 Comment=Launch Icedrive
 Exec=/<Icedrive仮想ドライブのインストールディレクトリ>/IcedriveMounted-<バージョン>-x86_64.AppImage
 Icon=icedrive.png
 Categories=Network;Utility;
 Keywords=Network;Internet;Cloud;Strage;
 MimeType=
 Terminal=false
 StartupNotify=true



Icedriveポータブル

Icedriveポータブルは、フル機能のポータブルアプリケーションである。

ファイルおよびディレクトリのアップロード・ダウンロード、内蔵メディアプレイヤーによるメディアのストリーミング、全ての一般的なドキュメントフォーマットのプレビュー、ダウンロード不要の画像の閲覧が簡単にできる。
PCにインストールされている通常のアプリケーションを使用してファイルを編集することができる。

ファイルの編集は一時的な場所にダウンロードされて、Icedriveポータブルがファイルの変更を監視、あるいは、新しいファイル等を即座にクラウドにアップロードする。

Icedriveの公式Webサイトにアクセスして、ページ下部にある[PORTABLE APP]の[Choose download type:]プルダウンからLinux向けAppImageファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルに実行権限を付加する。

chmod u+x Icedrive_Portable-x86_64-<バージョン>.AppImage


Icedriveポータブルのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/Icedrive_Portable.desktop


 # ~/.local/share/applications/Icedrive_Portable.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=IceDrive Portable
 GenericName=IceDrive Portable
 Comment=Launch Icedrive Portable
 Exec=/<Icedriveポータブルのインストールディレクトリ>/Icedrive_Portable-x86_64-<バージョン>.AppImage
 Icon=icedrive.png
 Categories=Network;Utility;
 Keywords=Network;Internet;Cloud;Strage;
 MimeType=
 Terminal=false
 StartupNotify=true



Webアプリケーション

Webブラウザから、フル機能のIcedriveのクラウドにアクセスすることもできる。

ドラッグ、ドロップ、右クリック、キーボードショートカットをサポートしているため、Webブラウザでクラウドストレージを簡単に管理することができる。
一般的な全てのドキュメントファイル形式やベクターをプレビューして、ビデオファイルやオーディオファイルをWebブラウザで直接ストリーミングできる。

サードパーティのプラグインをインストールする必要はなく、アップローダーを使用して簡単に複数のファイルをアップロードする、あるいは、PCからWebブラウザにドラッグする。

チャンクアップロード方式を採用しているため、接続が安定したままで大容量アップロードも問題なく行うことができる。