インストール - Zoom

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概要

Zoom (2011年に設立) は、ビデオ会議やオンラインミーティングを実現するためのプラットフォームである。
ビデオ会議やオンラインミーティングを実現することにより、リモートワークや遠隔教育等、個人や企業の両方に利用されている。

Zoomの機能として、ビデオ会議、スクリーンシェアリング、チャット機能等がある。
また、PCおよびモバイルから利用できるため、いつでも会議に参加することができる。

Zoomのセキュリティ機能も強化されており、E2E暗号化やパスワード保護等、安全な会議環境を提供している。

更に、Googleカレンダー、Microsoft Outlook等のカレンダーアプリケーション、Slack、Microsoft Teamsのコラボレーションツール等、多くのプラットフォームと連携している。

Zoomは、ビデオ会議やオンラインミーティングを実現するための強力なプラットフォームである。

ただし、Zoomには以下に示すような弱点もある。

  • 帯域幅への依存性が高い。
    安定したインターネット接続が必要であり、通信環境が悪い場合は映像・音声品質が大きく低下する。
    多人数での会議時に特に顕著となる。

  • セキュリティ関連
  • 過去にZoom爆撃 (Zoom-bombing) という荒らし行為の問題があった。
    プライバシー設定の初期値が必ずしもセキュアではない場合がある。

  • コスト
    無料版は40分の制限があり、長時間の会議には有料プランが必要となる。
    チーム利用時のライセンス費用が他のサービスと比べて高めである。



代替サービス

Microsoft Teams

Office 365との統合が優れており、ドキュメント共有や共同編集が非常にスムーズである。

Google Meet

Googleワークスペースとの連携が優れている。
Webブラウザベースで軽量であり、追加のソフトウェアインストールも不要である。

Cisco Webex

企業向けに特化した高度なセキュリティ機能を備えている。
会議室システムとの連携が優れている。

Slack Huddle

カジュアルな会話や相談に最適である。
Slackユーザーであれば追加コストが不要である。

Amazon Chime

AWSが提供するビジネス向けコミュニケーションサービスである。
AWS製品との連携が強みであり、ビデオ会議、チャット、画面共有機能を提供している。

RingCentral

クラウドベースの総合的なビジネスコミュニケーションプラットフォームである。
ビデオ会議、電話システム、メッセージング機能を統合しており、大企業での導入実績が多い。

BlueJeans (Verizon)

Verizonが買収・提供するエンタープライズ向けビデオ会議プラットフォームである。
ビデオ・音声が高品質であり、セキュリティ機能も充実している。

GoToMeeting (LogMeIn)

老舗のビデオ会議サービスであり、使用しやすいインターフェースを持つ。
特に、モバイル対応が優れている。


Zoomのインストール

RHEL

Zoomの実行に必要な依存関係のライブラリをインストールする。

sudo dnf install glib2 sqlite-libs libxslt systemd-udev          \
                 gstreamer1 alsa-lib pulseaudio                  \
                 libX11 libXfixes libXrender libXcomposite libXi \
                 libSM libxcb libXrandr xcb-util-keysyms         \
                 mesa-libGL                                      \
                 fcitx5  # Fcitx5を使用している場合
                 fcitx   # Fcitxを使用している場合
                 ibus    # IBusを使用している場合


Zoomのダウンロードセンターにアクセスして、GPGキーおよびRPMインストーラをダウンロードする。

ZoomのRPMパッケージはGPG鍵で署名されている。
パッケージ管理システムが公開鍵を問い合わせる場合に備えて、鍵をインポートする必要がある。

sudo rpm --import package-signing-key-<バージョン>.pub


Zoomをインストールする。

sudo dnf localinstall ./zoom_x86_64.rpm


SLE

Zoomの実行に必要な依存関係のライブラリをインストールする。

sudo zypper install libglib-2_0-0 libgobject-2_0-0 libgthread-2_0-0 libsqlite3-0 libxslt1 libudev1    \
                    libgstapp-1_0-0 libgstvideo-1_0-0 libasound libasound2 libpulse                   \
                    libX11 libXfixes libXrender libXcomposite libXi6 libSM6 libxcb-shape0 libxcb-shm0 \
                    libxcb-randr0 libxcb-image0 libxcb-keysyms1 libxcb-xtest0                         \
                    Mesa-libGL1                                                                       \
                    fcitx5  # Fcitx5を使用している場合
                    fcitx   # Fcitxを使用している場合
                    ibus    # IBusを使用している場合


Zoomのダウンロードセンターにアクセスして、[Other Linux OS]を選択する。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf zoom_x86_64.tar.xz


必要ならば、解凍したディレクトリを任意のディレクトリに配置する。

mv zoom_x86_64 <任意のインストールディレクトリ>


Zoomのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/Zoom.desktop


 # ~/.local/share/applications/Zoom.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Encoding=UTF-8
 Type=Application
 Name=Zoom Workplace
 Name[en_US]=Zoom Workplace
 Comment=Zoom Video Conference
 Exec=bash -c 'export LD_LIBRARY_PATH="/<Zoomのインストールディレクトリ>/Qt/lib:$LD_LIBRARY_PATH"; /<Zoomのインストールディレクトリ>/zoom' %U
 Icon=application-x-zoom
 Categories=Network;Application;
 MimeType=x-scheme-handler/zoommtg;x-scheme-handler/zoomus;x-scheme-handler/tel;x-scheme-handler/callto;x-scheme-handler/zoomphonecall;x-scheme-handler/zoomphonesms;x-scheme-handler/zoomcontactcentercall;application/x-zoom
 X-KDE-Protocols=zoommtg;zoomus;tel;callto;zoomphonecall;zoomphonesms;zoomcontactcentercall;
 Terminal=false
 StartupWMClass=zoom


openSUSE

Zoomの実行に必要な依存関係のライブラリをインストールする。

sudo zypper install libglib-2_0-0 libgobject-2_0-0 libgthread-2_0-0 libsqlite3-0 libxslt1 libudev1    \
                    libgstapp-1_0-0 libgstvideo-1_0-0 libasound libasound2 libpulse                   \
                    libX11 libXfixes libXrender libXcomposite libXi6 libSM6 libxcb-shape0 libxcb-shm0 \
                    libxcb-randr0 libxcb-image0 libxcb-keysyms1 libxcb-xtest0                         \
                    Mesa-libGL1                                                                       \
                    fcitx5  # Fcitx5を使用している場合
                    fcitx   # Fcitxを使用している場合
                    ibus    # IBusを使用している場合


Zoomのダウンロードセンターにアクセスして、GPGキーおよびRPMインストーラをダウンロードする。

ZoomのRPMパッケージはGPG鍵で署名されている。
パッケージ管理システムが公開鍵を問い合わせる場合に備えて、鍵をインポートする必要がある。

sudo rpm --import package-signing-key-<バージョン>.pub


Zoomをインストールする。

sudo zypper install ./zoom_openSUSE_x86_64.rpm



Zoomのアンインストール

RHEL / openSUSE

# RHEL
sudo dnf remove zoom

# openSUSE
sudo zypper remove zoom


SLE

配置したディレクトリを削除する。

rm -r <Zoomのインストールディレクトリ>
# または
sudo rm -r <Zoomのインストールディレクトリ>


Zoomの設定ファイルを削除する。

rm -r ~/.zoom


Zoomのデスクトップエントリファイルを削除する。

rm -r ~/.local/share/applications/Zoom.desktop



日本語化

方法 1

タスクトレイのZoomアイコンを右クリックする。
コンテキストメニューから[Switch Language] - [日本語]を選択する。

Zoomが自動的に再起動する。

方法 2

Zoom Workspaceにログインする。
メイン画面右上にある自身のアイコンを選択して、[Help] - [Switch Language] - [日本語]を選択する。

Zoomが自動的に再起動する。


ミーティング

Zoomのミーティング参加用URLの例を以下に示す。

https://zoom.us/j/1234567890?pwd=abc123xyz


このURLはミーティングIDとパスワードが記載されている。
"https://zoom.us/j/"の後に続く数字 (上記の例の1234567890) がミーティングID、pwd=の後に続く文字列が暗号化されたパスワードである。

pwdパラメータは、実際のミーティングパスワードそのものではない。
URLに含まれるpwdは暗号化またはエンコードされた値となっている。

ただし、これはハッシュ化 (不可逆な暗号化) とは異なることに注意する。
なぜなら、pwdパラメータはZoomクライアントがミーティングに参加する時に復号して使用する必要があるためである。
つまり、これは可逆的な暗号化方式が使用されていると考えられる。