インストール - LibreWolf
概要
LibreWolfは、プライバシー、セキュリティ、ユーザの自由を主な目的としたFirefoxのカスタム版である。
トラッキングやフィンガープリンティング技術からの保護を強化するように設計されており、セキュリティの改善も少し含まれている。
これは、プライバシーとセキュリティを重視した設定とパッチによって実現されている。
また、遠隔測定、データ収集、迷惑行為 (テレメトリ機能) を全て取り除き、DRMのような反自由機能を無効にすることを目指している。
LibreWolfの他の特徴を以下に示す。
- テレメトリの無効化
- Firefoxに存在するデータ収集機能を完全に無効化している。
- 広告ブロック
- 組み込みの広告ブロッカーを搭載している。
- オープンソース
- ソースコードは完全にオープンソースであり、誰でも確認や貢献が可能である。
- Firefox互換性
- Firefoxのアドオンやテーマの多くがLibreWolfでも利用可能である。
- 定期的な更新
- Firefoxの更新に合わせて、LibreWolfも頻繁に更新されている。
LibreWolfのインストール
リポジトリを追加してインストール
RHELの場合
LibreWolfのリポジトリを登録する。
sudo dnf config-manager --add-repo https://rpm.librewolf.net/librewolf-repo.repo sudo dnf update
LibreWolfをインストールする。
sudo dnf install librewolf
RHELにおける他のインストール方法において、bgstackによるFedora COPR上にビルドされた独立した非公式リリースを使用することもできる。
COPRを有効にして、LibreWolfをインストールする。
sudo dnf copr enable bgstack15/AfterMozilla sudo dnf install librewolf
SUSEの場合
LibreWolfのGPGキーを追加する。
sudo rpm --import https://rpm.librewolf.net/pubkey.gpg
LibreWolfのリポジトリを登録する。
sudo zypper addrepo -ef https://rpm.librewolf.net <任意のリポジトリ名>
リポジトリを更新する。
sudo zypper refresh
LibreWolfをインストールする。
sudo zypper install librewolf
AppImageの使用
LibreWolfの公式Webサイトにアクセスして、AppImageファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルに実行権限を付加する。
chmod u+x LibreWolf.x86_64.appimage mv LibreWolf.x86_64.appimage LibreWolf.appimage
LibreWolfを任意のインストールディレクトリに配置する。
mv LibreWolf.appimage <任意のインストールディレクトリ>
必要であれば、LibreWolfのアイコンをダウンロードする。
curl -OL https://librewolf.net/icon.svg -o /<任意のインストールディレクトリ>/LibreWolf.svg
LibreWolfのデスクトップエントリファイルを作成する。
vi ~/.local/share/applications/LibreWolf.desktop
# ~/.local/share/applications/LibreWolf.desktopファイル
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=LibreWolf
GenericName=Web Browser
Comment=LibreWolf Browser
Exec=/<LibreWolfのインストールディレクトリ>/LibreWolf.appimage %u
Icon=/<LibreWolfのインストールディレクトリ>/LibreWolf.svg
Categories=Network;WebBrowser;
Keywords=Internet;WWW;Browser;Web;Explorer;
MimeType=text/html;text/xml;application/xhtml+xml;x-scheme-handler/http;x-scheme-handler/https;application/x-xpinstall;application/pdf;application/json;
StartupWMClass=LibreWolf
StartupNotify=true
Terminal=false
X-MultipleArgs=false
Actions=new-window;new-private-window;profilemanager;
[Desktop Action new-window]
Name=Open a New Window
Exec=/<LibreWolfのインストールディレクトリ>/LibreWolf.appimage %u
[Desktop Action new-private-window]
Name=Open a New Private Window
Exec=/<LibreWolfのインストールディレクトリ>/LibreWolf.appimage --private-window %u
[Desktop Action profilemanager]
Name=Open the Profile Manager
Exec=/<LibreWolfのインストールディレクトリ>/LibreWolf.appimage --ProfileManager %u
LibreWolfのアンインストール
まず、LibreWolfのリポジトリを削除する。
sudo zypper removerepo <登録した任意のリポジトリ名>
LibreWolfをアンインストールする。
sudo zypper remove librewolf
検索エンジンの追加
LibewWolfを起動して、[編集] - [設定]を選択する。
設定タブが表示されるので、画面左にある[検索] - 画面右にある[検索ショートカット]から[追加]ボタンを押下する。
[検索エンジン名]項目、[検索エンジンのURL]項目、[別名]項目を、それぞれ入力する。
以下の例では、検索エンジンにDisconnectを追加している。
# 検索エンジン名 Disconnect # 検索エンジンのURL https://search.disconnect.me/searchTerms/search?query=%s®ion=all # 別名 @disconnect
既定の検索エンジンの設定
- LibreWolfの設定画面を開く。
- 設定画面左ペインから[検索]を選択する。
- [既定の検索エンジン]プルダウンから、任意の検索エンジンを選択する。
これにより、アドレスバーおよび検索バーで検索を行う場合は、該当する検索エンジンが使用される。
アドオン
Group Speed Dial
高度な機能を持つスピードダイヤルである。
ディレクトリサポート、ライブダイヤル、マルチダイヤル、テキストダイヤル、最近閉じたページ/トップページ、タイマ、検索等の多数の機能がある。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/groupspeeddial/
Tree Style Tab
LibreWolfのタブをツリー形式で扱う機能を提供する。
現在のタブから開かれた新しいタブは、自動的に現在のタブの「子」としてツリー構造に組み込まれる。
このようにして作られた「枝」は「親」タブに表示されている「▼」マークを選択すると簡単に折り畳むことができるため、大量のタブがある場合でも混乱しなくて済む。
また必要に応じて、ツリーをドラッグ&ドロップで編集することもできる。
こうして構築されたタブのツリーは、視覚化されたWebブラウズの履歴のように振る舞う。
例えば、ある話題の検索結果を閲覧する場合は、検索結果のリンクを新しい子タブとして開く。
詳しく調べるために孫タブ、ひ孫タブを開いていくこともできる。
元の検索結果の一覧にも「ツリーの上位階層のタブ」を選択すればすぐに戻ることができる。
他にも、似た話題のタブを「グループ化されたタブ」として取り扱うためにもツリーを使うことができる。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/tree-style-tab/
Gesturefy
マウスでの使用にのみ適した純粋なマウスジェスチャである。 (タッチパッドには適さない)
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/gesturefy/
DeepL翻訳
ブラウザ上において、ページで読み書きしながらDeepL翻訳にアクセスすることができる。
また、DeepL Proではページ全体も翻訳することができる。
設定画面で任意のショートカットキーを指定することにより、ページをで読み書きしながら、さらにスピーディに翻訳できる。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/deepl-translate/
Random User-Agent
オンラインプライバシーを保護して、異なるデバイスからブラウジングしているかのように見せることができる。
定期的な間隔でユーザエージェントが自動的にランダムなものと交換される。
また、手動でユーザエージェントを設定することもできる。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/random_user_agent/
Cookie-Editor
現在のタブのクッキーを効率的に作成、編集、削除することができる。
開発、テスト、プライバシーのために手動でクッキーを管理するのに最適である。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/cookie-editor/