インストール - Kz h8write
概要
ホストPCからAKI-H8/3069Fボードへファームウェアを書き込むには、専用のソフトウェアが必要である。
ここでは、kz_h8writeのインストール手順を記載する。
AKI-H8/3069F writer for KOZOS(kz_h8write)とは
AKI-H8/3069Fで使用することのできるフラッシュライタである。
坂井弘亮氏の"12ステップで作る組込みOS自作入門"や米田聡氏の"はじめる組み込みLinux"で使用されているh8writeにおいて、
PCとAKI-H8/3069Fの間で行われるボーレートの合わせ込み処理に誤りがある。
そこで、それらが正常に動作するように、kz_h8writeが作成された。
kz_h8writeのインストール
OSDNのWebサイトまたはCuBeatSystemsにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
unzip kz_h8write-<バージョン>.zip cd PackageFiles/src
kz_h8writeをビルドする。
make -j $(nproc)
2つのファイルが生成される。
- kz_h8write
- motdump
生成されたファイルを任意のディレクトリに配置する。
mv kz_h8write motdump <kz_h8writeのインストールディレクトリ>
必要ならば、ファイル名をkz_h8write
をh8write
に変更する。
mv kz_h8write h8write
~/.profileファイル等に、環境変数PATH
を設定する。
vi ~/.profile
# ~/.profileファイル export PATH="<kz_h8writeのインストールディレクトリ>:$PATH"
確認
コマンドパスが通っているか確認するため、以下のコマンドを実行する。
which kz_h8write
正常に動作している場合、以下に示すように表示される。
/usr/local/bin/kz_h8write
使用方法
AKI-H8/3069FのDIPスイッチを、1:ON、2:ON、3:OFF、4:ONと設定して、ACアダプタを接続する。
kz_h8writeコマンドに、motファイル名と動作周波数、シリアルデバイスファイル名記述して実行する。
※注意
もし、最初の1回目は失敗した場合は、再度同じコマンドを実行する。
h8write -3069 -f20 xxxxx.mot /dev/ttyUSB0
以下に、kz_h8writeコマンド実行時の各シーケンスが実行されていく様子を記載する。
======================================= KOZOS H8/3069F Flash Writer. Copyright(C) 2011 Shinichiro Nakamura ======================================= Bitrate sequence: Done. Inquiry device: Done. Select device: Done. Inquiry clock mode: Done. Select clock mode: Done. Select bitrate: Done. Write erase: Done. Complete.
全てのシーケンスが正常に完了した場合は、Complete.と表示される。