「Avalonia UI - Avalonia XML」の版間の差分
(ページの作成:「== 概要 == Avalonia UIのXMLマークアップ言語は、ユーザインターフェイスを宣言的に定義するための強力なツールである。<br> このマークアップ言語はXAMLに似ているが、Avaloniaに特化した機能と構文を持つ。<br> <br> Avalonia XMLの基本構造は、ルート要素から始まり、<code><Window></code>や<code><UserControl></code>等のコントロールが使用される。<br> これらの要素内…」) |
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これにより、使用する要素やプロパティの出処を指定する。<br> | |||
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== 要素構文 == | |||
XMLの基本ルールに従い、要素は開始タグと終了タグで囲まれる。<br> | |||
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自己終了要素も使用可能である。<br> | |||
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<ElementName /> | |||
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== 属性構文 == | |||
要素のプロパティは属性として設定できる。<br> | |||
<syntaxhighlight lang="xml"> | |||
<ElementName Property1="Value1" Property2="Value2" /> | |||
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== プロパティ要素構文 == | |||
複雑なプロパティ値の場合、プロパティ要素構文を使用する。<br> | |||
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<ElementName> | |||
<ElementName.PropertyName> | |||
複雑な値 | |||
</ElementName.PropertyName> | |||
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== マークアップ拡張 == | |||
特殊な値や動的な値を設定する場合に使用する。(中括弧で囲む)<br> | |||
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Property="{MarkupExtension}" | |||
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主な種類を以下に示す。<br> | |||
* バインディング | |||
*: データソースとUIをつなぐ。 | |||
*: 例: <code>Text="{Binding Name}"</code> | |||
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* スタティックリソース | |||
*: 定義済みリソースを参照する。 | |||
*: 例: <code>Background="{StaticResource PrimaryBrush}"</code> | |||
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* テンプレートバインディング | |||
*: テンプレート内で親要素にバインドする。 | |||
*: 例: <code>Content="{TemplateBinding Content}"</code> | |||
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== イベントハンドラ == | |||
イベントをコードビハインドのメソッドにバインドする。<br> | |||
<syntaxhighlight lang="xml"> | |||
<Button Click="Button_Click" /> | |||
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== コレクション構文 == | |||
要素のコレクションプロパティを設定する場合に使用する。<br> | |||
<syntaxhighlight lang="xml"> | |||
<ElementName> | |||
<ElementName.CollectionProperty> | |||
<Item1 /> | |||
<Item2 /> | |||
</ElementName.CollectionProperty> | |||
</ElementName> | |||
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== コメント == | |||
通常のXML形式でコメントを記述できる。<br> | |||
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== 条件付きコンパイル == | |||
XAML内で条件付きコンパイルを使用できる。<br> | |||
<syntaxhighlight lang="xml"> | |||
<ElementName x:if="条件"> | |||
条件が真の場合のみ含まれる内容 | |||
</ElementName> | |||
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2024年9月25日 (水) 21:41時点における版
概要
Avalonia UIのXMLマークアップ言語は、ユーザインターフェイスを宣言的に定義するための強力なツールである。
このマークアップ言語はXAMLに似ているが、Avaloniaに特化した機能と構文を持つ。
Avalonia XMLの基本構造は、ルート要素から始まり、<Window>
や<UserControl>
等のコントロールが使用される。
これらの要素内に、他のUIコンポーネントやレイアウトコントロールをネストして配置する。
以下の例では、ウインドウ内にStackPanelコントロールを配置して、その中にTextBlockコントロールとButtonコントロールを追加している。
<Window xmlns="https://github.com/avaloniaui"
xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
Title="My Avalonia App" Height="300" Width="400">
<StackPanel>
<TextBlock Text="Welcome to Avalonia!"/>
<Button Content="Click me"/>
</StackPanel>
</Window>
Avalonia XMLでは、コントロールのプロパティを属性として設定できる。
また、より複雑なプロパティの場合は、プロパティ要素構文を使用することもできる。
スタイリングとテーマ設定も、XMLマークアップ内で直接行うことができる。
Styles要素を使用してスタイルを定義して、特定のコントロールやクラスに適用することができる。
バインディングは、Avalonia XMLの重要な機能の1つである。
データコンテキストを設定して、{Binding}
構文を使用してプロパティをバインドすることにより、View ModelとUIを連携させることができる。
コントロールテンプレートを使用する場合、既存のコントロールの外観や動作をカスタマイズすることができる。
これにより、アプリケーション全体で一貫したデザインを維持しつつ、独自のルックアンドフィールを定義することも可能である。
Avalonia XMLは、リソースディクショナリもサポートしており、色、ブラシ、スタイル等のリソースを1箇所で定義して、アプリケーション全体で再利用することができる。
Avalonia XMLはカスタムコントロールの定義およびユーザコントロールの定義もサポートしている。
これにより、再利用可能なUIコンポーネントを定義して、アプリケーション全体で使用することができる。
名前空間宣言
Avalonia XMLファイルの最上部で名前空間を宣言する。
これにより、使用する要素やプロパティの出処を指定する。
xmlns="https://github.com/avaloniaui"
xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
要素構文
XMLの基本ルールに従い、要素は開始タグと終了タグで囲まれる。
<ElementName>内容</ElementName>
自己終了要素も使用可能である。
<ElementName />
属性構文
要素のプロパティは属性として設定できる。
<ElementName Property1="Value1" Property2="Value2" />
プロパティ要素構文
複雑なプロパティ値の場合、プロパティ要素構文を使用する。
<ElementName>
<ElementName.PropertyName>
複雑な値
</ElementName.PropertyName>
</ElementName>
マークアップ拡張
特殊な値や動的な値を設定する場合に使用する。(中括弧で囲む)
Property="{MarkupExtension}"
主な種類を以下に示す。
- バインディング
- データソースとUIをつなぐ。
- 例:
Text="{Binding Name}"
- スタティックリソース
- 定義済みリソースを参照する。
- 例:
Background="{StaticResource PrimaryBrush}"
- テンプレートバインディング
- テンプレート内で親要素にバインドする。
- 例:
Content="{TemplateBinding Content}"
イベントハンドラ
イベントをコードビハインドのメソッドにバインドする。
<Button Click="Button_Click" />
コレクション構文
要素のコレクションプロパティを設定する場合に使用する。
<ElementName>
<ElementName.CollectionProperty>
<Item1 />
<Item2 />
</ElementName.CollectionProperty>
</ElementName>
コメント
通常のXML形式でコメントを記述できる。
<!-- これはコメントです -->
条件付きコンパイル
XAML内で条件付きコンパイルを使用できる。
<ElementName x:if="条件">
条件が真の場合のみ含まれる内容
</ElementName>