「QMLのコントロール - Settings」の版間の差分

提供:MochiuWiki : SUSE, EC, PCB
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「== 概要 == <br><br> == Qt 6 == Qt 6において、Qt.labs.settingsモジュールの<code>Settings</code>タイプを使用すると、以下に示すような警告が表示される。<br> QML Settings: The Settings type from Qt.labs.settings is deprecated and will be removed in a future release. Please use the one from QtCore instead. <br> これは、Qt 6において、Qt.labs.settingsモジュールの<code>Settings</code>タイプが非推奨となり、…」)
 
1行目: 1行目:
== 概要 ==
== 概要 ==
<code>Settings</code>タイプは、アプリケーションの設定を簡単に保存・読み込みするためのコンポーネントである。<br>
<br>
主な機能を以下に示す。<br>
* 設定値の保存と読み込み
* 異なるタイプの値 (文字列、数値、ブール値等) の扱い
* 設定の自動保存
* 設定ファイルの場所の自動管理
<br>
<code>Settings</code>タイプの利用例を、以下に示す。<br>
* ユーザ設定の保存 (テーマ、言語等)
* アプリケーションの状態の保存 (ウィンドウサイズ、位置等)
* 最後に使用したファイルやパスの記憶
* アプリケーションの設定オプションの管理
<br><br>
== Qt 5 / Qt 6のSettingsタイプの違い ==
Qt 5のQt.labs.settingsモジュールの<code>Settings</code>タイプと、Qt 6のQtCoreモジュールの<code>Settings</code>タイプには、いくつかの違いがある。<br>
* モジュールの場所
*: Qt 5 : Qt.labs.settingsモジュール
*: Qt 6 : QtCoreモジュール
*: <br>
* 安定性
*: Qt 5 : Qt.labsは実験的なモジュールで、APIが変更される可能性があった。
*: Qt 6 : QtCoreは安定したモジュールで、APIの変更は少ない。
*: <br>
* 機能
*: Qt 6では、いくつかの新しいプロパティや機能が追加されている。
*: 例えば、<code>settings.contains</code>メソッド等が追加されている。
* パフォーマンス
*: Qt 6では、パフォーマンスの改善が行われている可能性がある。
*: <br>
* 使用方法
*: Qt 5 : <code>import Qt.labs.settings 1.0</code>
*: Qt 6 : <code>import QtCore</code>
*: <br>
* 互換性
*: Qt 6の<code>Settings</code>タイプは基本的にQt 5の<code>Settings</code>タイプと互換性があるが、いくつかの細かい違いがある可能性がある。
<br><br>
<br><br>



2024年7月20日 (土) 09:57時点における版

概要

Settingsタイプは、アプリケーションの設定を簡単に保存・読み込みするためのコンポーネントである。

主な機能を以下に示す。

  • 設定値の保存と読み込み
  • 異なるタイプの値 (文字列、数値、ブール値等) の扱い
  • 設定の自動保存
  • 設定ファイルの場所の自動管理


Settingsタイプの利用例を、以下に示す。

  • ユーザ設定の保存 (テーマ、言語等)
  • アプリケーションの状態の保存 (ウィンドウサイズ、位置等)
  • 最後に使用したファイルやパスの記憶
  • アプリケーションの設定オプションの管理



Qt 5 / Qt 6のSettingsタイプの違い

Qt 5のQt.labs.settingsモジュールのSettingsタイプと、Qt 6のQtCoreモジュールのSettingsタイプには、いくつかの違いがある。

  • モジュールの場所
    Qt 5 : Qt.labs.settingsモジュール
    Qt 6 : QtCoreモジュール

  • 安定性
    Qt 5 : Qt.labsは実験的なモジュールで、APIが変更される可能性があった。
    Qt 6 : QtCoreは安定したモジュールで、APIの変更は少ない。

  • 機能
    Qt 6では、いくつかの新しいプロパティや機能が追加されている。
    例えば、settings.containsメソッド等が追加されている。
  • パフォーマンス
    Qt 6では、パフォーマンスの改善が行われている可能性がある。

  • 使用方法
    Qt 5 : import Qt.labs.settings 1.0
    Qt 6 : import QtCore

  • 互換性
    Qt 6のSettingsタイプは基本的にQt 5のSettingsタイプと互換性があるが、いくつかの細かい違いがある可能性がある。



Qt 6

Qt 6において、Qt.labs.settingsモジュールのSettingsタイプを使用すると、以下に示すような警告が表示される。

QML Settings: The Settings type from Qt.labs.settings is deprecated and will be removed in a future release.
Please use the one from QtCore instead.


これは、Qt 6において、Qt.labs.settingsモジュールのSettingsタイプが非推奨となり、将来のリリースで削除される予定である。
代わりに、QtCoreモジュールのSettingsタイプを使用することが推奨されている。

まず、QMLファイルの先頭に以下のimport文を追加する。

 // QtCoreモジュールをインポートする
 import QtCore
 
 // 削除またはコメントアウトする
 // import Qt.labs.settings


 // Materialデザインを使用する
 
 Settings {
    id: settings
       property string style: "Material"
 }