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合同式の基礎
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== 概要 == 合同式について、合同式の意味、6つの性質、合同式が何の役に立つのかを記載する。<br> <br><br> == 合同式とは == 合同式とは、除算の余りに着目した等式のことである。<br> <br> 例えば、7と4は、どちらも3で除算した余りが1である。これを、合同式では、<math>7 \equiv 4 \bmod 3</math>と記述する。<br> より一般に、aとbをnで除算した余りが等しいとき、合同式では、<math>a \equiv b \bmod n</math><br> <br><br> == 合同式の性質 == 合同式の性質を6つ記載する。特に4 - 6が重要である。<br> <br> ===== 1. 合同式の和 ===== <math>a \equiv b \bmod p, c \equiv d \bmod p</math>のとき、<math>a + c \equiv b + d \bmod p</math><br> <br> 例えば、<math>\bmod 3</math>では、<math>8 \equiv 2 \bmod 3, 7 \equiv 4 \bmod 3</math>なので、<br> <math>15 \equiv 6 \bmod 3</math>が成立する。<br> <br> ===== 2. 合同式の差 ===== <math>a \equiv b \bmod p, c \equiv d \bmod p</math>のとき、<math>a - c \equiv b - d \bmod p</math><br> <br> ===== 3. 合同式の積 ===== <math>a \equiv b \bmod p, c \equiv d \bmod p</math>のとき、<math>ac \equiv bd \bmod p</math><br> 特に、<math>ac \equiv bc \bmod p</math>をよく使用する。<br> <br> ===== 4. 合同式の商 ===== <math>ab \equiv ac \bmod p</math>で、<u>'''aとpが互いに素'''</u>ならば<math>b \equiv c \bmod p</math>が成立する。<br> 合同式の両辺をaで除算できる条件は、aとpが互いに素である場合のみである。<br> <br> 合同式において、加算、減算、乗算は普通の等式と同様に行うことができるが、除算はaとpが互いに素という条件が付く。(重要)<br> 証明は、互いに素の意味と関連する三つの定理の定理2を参照する。<br> <br> ===== 5. 合同式のべき乗 ===== <math>a \equiv b \bmod p</math>のとき、<math>a^n \equiv b^n \bmod p</math><br> <br> 例 :<br> 15<sup>10</sup>を4で除算した余りを求るとき、15<sup>10</sup>を計算するには時間が掛かるので、<math>15 \equiv -1 \bmod 4</math>なので、<br> この性質を用いると、<math>15^{10} \equiv (-1)^{10} = 1 \bmod 4</math>と簡単に求まる。<br> <br> この合同式の性質の証明は、二項定理または<math>a^n - b^n</math>の因数分解により証明することができる。<br> →因数分解公式(n乗の和と差)<br> <br> ===== 6. 合同式の多項式 ===== <math>a \equiv b \bmod p</math>で、f(a)を整数係数多項式とするとき、<math>f(a) \equiv f(b)\bmod p</math><br> これは、合同式の性質1、3、5を組み合わせることで証明できる。<br> <br><br> == 合同式を使うメリット == 多くの整数問題の定理や性質は、合同式を用いることでスッキリとした形で記述することができる。<br> <br> 例 :<br> pが素数で、aがpと互いに素なとき、<math>a^{p - 1} \equiv 1 \bmod p</math><br> →フェルマーの小定理の証明と例題<br> <br><br> == 合同式を用いる難しい話題 == 合同式は、平方剰余、原始根、オイラーの定理、ウィルソンの定理、中国剰余定理など整数論の有名な定理の多くに登場する。<br> <br><br> __FORCETOC__ [[カテゴリ:暗号理論]]
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