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*: 設定や拡張が容易で、組み込みLinuxの開発に適している。 | *: 設定や拡張が容易で、組み込みLinuxの開発に適している。 | ||
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* AT91Bootstrap | * AT91Bootstrap <span style="color:#C00000">(※)</span> | ||
*: Microchip (旧Atmel) のAT91シリーズARM SoCを対象とした小型のブートローダである。 | *: Microchip (旧Atmel) のAT91シリーズARM SoCを対象とした小型のブートローダである。 | ||
*: メモリの初期化、クロックの設定、U-Boot等の他のブートローダの起動を行う。 | *: メモリの初期化、クロックの設定、U-Boot等の他のブートローダの起動を行う。 | ||
*: シンプルで軽量であり、AT91シリーズのSoCを使用する組み込みシステムに適している。 | *: シンプルで軽量であり、AT91シリーズのSoCを使用する組み込みシステムに適している。 | ||
*: <br> | *: <br> | ||
* Coreboot | * Coreboot <span style="color:#C00000">(※)</span> | ||
*: オープンソースのファームウェアプロジェクトであり、主にx86ベースのシステムをサポートしている。 | *: オープンソースのファームウェアプロジェクトであり、主にx86ベースのシステムをサポートしている。 | ||
*: BIOS/UEFIの代替として使用され、高速起動とセキュリティ機能を提供する。 | *: BIOS/UEFIの代替として使用され、高速起動とセキュリティ機能を提供する。 | ||
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*: Linux、MacOS、Windows等の複数のOSを検出して、ブートメニューに自動的に追加する。 | *: Linux、MacOS、Windows等の複数のOSを検出して、ブートメニューに自動的に追加する。 | ||
*: テーマやアイコンのカスタマイズが可能であり、視覚的に魅力的なブート環境を提供する。 | *: テーマやアイコンのカスタマイズが可能であり、視覚的に魅力的なブート環境を提供する。 | ||
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<u>※注意</u><br> | |||
<u>AT91BootstrapやCorebootは、ブートプロセスの初期段階を担当するブートローダ (ファームウェア) である。</u><br> | |||
<u>これらは、ハードウェアの初期化、メモリの設定、クロックの設定等の低レベルのタスクを処理する。</u><br> | |||
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<u>一方、U-Boot等のブートローダは、より高レベルの機能を提供する。</u><br> | |||
<u>これには、カーネルのロード、ブートパラメータの渡し、ファイルシステムの読み込み等が含まれている。</u><br> | |||
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したがって、AT91BootstrapやCorebootを使用する場合、一般的には以下に示すようなブートプロセスを行う。<br> | |||
# まず、AT91Bootstrap / Corebootが、ハードウェアの初期化と低レベルの設定を行う。 | |||
# 次に、AT91Bootstrap / Corebootが、U-Boot等の高レベルのブートローダをロードして実行する。 | |||
# AT91Bootstrap / Corebootにより実行されたU-Bootが、カーネルのロード、ブートパラメータの渡し、ルートファイルシステムのマウント等を行う。 | |||
# U-Bootがカーネルを起動して、システムが立ち上がる。 | |||
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<u>このように、AT91BootstrapやCorebootは、U-Boot等のブートローダと組み合わせて使用されることが一般的である。</u><br> | |||
<u>これにより、ブートプロセスを段階的に行うことができ、それぞれのブートローダがその得意とする部分を担当することができる。</u><br> | |||
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