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== 概要 == | == 概要 == | ||
ここでは、Linuxホスト上にlibvirtd + QEMUで仮想マシンを構築して、グラフィックボードやUSBポートを物理PCと同様に使用できるように設定する。<br> | |||
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Linuxの欠点の1つは、利用できるソフトウェアがそれほど多くないことである。<br> | |||
最近では、多くのソフトウェアがLinuxに移植されたのは事実であるが、まだまだWindows専用に開発されたソフトウェアが多い。<br> | |||
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Linuxでは、これらのWindows専用ソフトウェアを使用するために、以下に示す4つの方法がある。<br> | |||
* Wineを使用する。 | |||
*: ただし、Wineは、古いソフトウェアなら機能する場合が多い。 | |||
* デュアルブートセットアップを使用して、Windows専用ソフトウェアを使用するたびにWindowsをブートする。 | |||
*: ただし、手間が掛かる。 | |||
* ホストOS型の仮想化ソフトウェアにWindowsの仮想マシンを構築する。 | |||
*: ただし、グラフィック性能が活かせない。 | |||
* GPUパススルーを備えたWindowsの仮想マシンを使用する。 | |||
*: ハードウェアの前提条件がいくつかある (特定のCPUとGPUでのみ機能する) が、適切なハードウェアがあれば可能である。 | |||
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基本的な設定の流れは、次のようになる。<br> | |||
# CPUの仮想化支援機能(Intel VT-xまたはAMD-Vi)を有効にする | # CPUの仮想化支援機能(Intel VT-xまたはAMD-Vi)を有効にする | ||
# グラフィックボードのパススルー設定 | # グラフィックボードのパススルー設定 | ||
# | #* IOMMUの有効化 | ||
# | #* Linuxホストのグラフィックボード無効化 | ||
# | # KVM / QEMUのインストール | ||
# ゲストOS作成 | # ゲストOS作成 | ||
# | #* 仮想マシンのチューニングを行った後に仮想マシンをインストールする。 | ||
# | # グラフィックカードのパススルー | ||
# | # USBデバイスのパススルー設定を行う。<br>または、Synergy等を使用する。 | ||
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