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(ページの作成:「== 概要 == RAID10とは、RAID1とRAID0を組み合わせた方式である。<br> <br> 2つのディスクにまったく同じデータを書き込み、さらに、データをブロック単位に分割して並列に書き込む。<br> RAID1+0では、RAID0を構成するRAID1の構成ドライブ2台がどちらも故障しない限り、データは破壊されない。<br> <br> <u>RAID10を構築する場合は、最低4台の物理ディスクが必要と…」) |
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== メール通知の設定 == | == メール通知の設定 == | ||
RAIDアレイに関する重要なイベントが発生した場合に、システム管理者に自動的にメール通知を送信するための設定である。<br> | |||
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通知される主なイベント<br> | |||
* ディスク障害の検出 | |||
* RAIDアレイの劣化状態 | |||
* 再構築(リビルド)の開始と完了 | |||
* その他の重要なRAIDイベント | |||
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メール通知の設定のメリットを以下に示す。<br> | |||
* 障害の早期発見が可能となる。 | |||
* システムの予防的なメンテナンスが可能となる。 | |||
* 問題発生時の迅速な対応が可能となる。 | |||
* システムの信頼性向上する。 | |||
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<u>※注意</u><br> | |||
<u>メールサーバが正しく設定されていることを確認する。</u><br> | |||
<u>スパムフィルタでブロックされないように設定する。</u><br> | |||
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<u>また、バックアップ通知手段も検討することが推奨される。</u><br> | |||
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メール通知を機能させるための設定を行う。<br> | |||
まず、メール送信に必要なパッケージをインストールする。<br> | |||
sudo zypper install postfix mailx | |||
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postfixサービスを起動する。<br> | |||
sudo systemctl enable postfix | |||
sudo systemctl start postfix | |||
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次に、/etc/mdadm/mdadm.confファイルの設定を変更する。<br> | |||
sudo vi /etc/mdadm/mdadm.conf | sudo vi /etc/mdadm/mdadm.conf | ||
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# /etc/mdadm/mdadm.confファイル | # /etc/mdadm/mdadm.confファイル | ||
MAILADDR | # 単一の管理者にのみ通知する場合 | ||
MAILADDR admin@example.com | |||
# 複数の管理者に通知する場合 | |||
MAILADDR admin1@example.com,admin2@example.com | |||
# 通知プログラムの指定(必要な場合) | |||
PROGRAM /usr/local/bin/custom-notify-script | |||
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通知設定のテストを行う。<br> | |||
# テストメールの送信 | |||
echo "Test email" | mail -s "RAID Test" admin@example.com | |||
# mdadmの通知機能のテスト | |||
sudo mdadm --monitor --scan --test | |||
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