「Qtの基礎 - クリップボード」の版間の差分

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(ページの作成:「== 概要 == Qtにおいて、クリップボードをコントロールする手順を記載する。<br> <br><br> == クリップボードを使用する == クリッ…」)
 
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== 概要 ==
== 概要 ==
Qtにおいて、クリップボードをコントロールする手順を記載する。<br>
Qtでは、<code>QClipboard</code>クラスを使用してクリップボード操作を行う。<br>
このクラスは、システムのクリップボードとアプリケーション間のデータ転送を管理するものである。<br>
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クリップボードの基本的な機能は、データのコピー、切り取り、貼り付けである。<br>
<code>QClipboard</code>クラスは、テキスト、画像、カスタムデータ型等、様々な形式のデータをサポートしている。<br>
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データの設定には、<code>QClipboard::setText</code>メソッドや<code>QClipboard::setImage</code>メソッド等を使用する。<br>
一方、データの取得には、<code>QClipboard::text</code>メソッドや<code>QClipboard::image</code>等のメソッドを使用する。<br>
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Qtでは、複数のクリップボードモードをサポートしている。<br>
主なものとしては、通常のクリップボード、選択クリップボード (主にX11システムで使用)、検索クリップボードがある。<br>
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クリップボードの変更を監視する場合は、<code>QClipboard::dataChanged</code>シグナルに接続することにより、<br>
クリップボードの内容が変更された場合に通知を受け取ることができる。<br>
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また、Qtでは、MIME型を使用して複雑なデータ構造をクリップボードに保存することも可能である。<br>
これにより、アプリケーション間で豊富なデータ交換が可能になる。<br>
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クリップボードの操作は非同期で行われるため、大量のデータを扱う場合はパフォーマンスに注意が必要である。<br>
必要に応じて、バックグラウンドスレッドでの処理を検討するとよい。<br>
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