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これらの関数を使用することにより、プロジェクトの構成や必要な依存関係を簡単に把握して、ユーザに分かりやすく表示することができる。<br> | これらの関数を使用することにより、プロジェクトの構成や必要な依存関係を簡単に把握して、ユーザに分かりやすく表示することができる。<br> | ||
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== set(CMAKE_INCLUDE_CURRENT_DIR ON) == | |||
CMakeのビルド設定において、現在のディレクトリ (CMakeListsが存在するディレクトリ) と、ビルドディレクトリを自動的にインクルードパスに追加するオプションである。<br> | |||
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<u>CMake変数<code>CMAKE_INCLUDE_CURRENT_DIR</code>をONに指定することにより、以下に示す2つのディレクトリが自動的にインクルードパスに追加される。</u><br> | |||
* 現在のソースディレクトリ (CMakeListsファイルがある場所) | |||
* 現在のビルドディレクトリ | |||
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この変数を有効にすることにより、プロジェクト内のヘッダファイルやビルド時に生成されるファイルを簡単にインクルードできるようになる。<br> | |||
そのため、開発者は明示的に<code>include_directories</code>コマンドで指定する必要がない。<br> | |||
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ただし、大規模なプロジェクトでは、明示的にインクルードディレクトリを指定する方が管理しやすい場合も存在する。<br> | |||
プロジェクトの規模や構造に応じて、変数<code>CMAKE_INCLUDE_CURRENT_DIR</code>の使用を検討するとよい。<br> | |||
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