12,925
回編集
(→概要) |
|||
1行目: | 1行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
dracutコマンドは、Linuxシステムで初期RAMファイルシステム (initramfs) を生成するために必要なブロックデバイスモジュールである。<br> | |||
<br> | |||
initramfsは、システムブート時に使用される一時的なルートファイルシステムにおいて、<br> | |||
実際のルートファイルシステムをマウントする前に必要なドライバやツール (IDE、SCSI、RAID等) をプリロードする。<br> | |||
<br> | |||
dracutコマンドの特徴および用途を以下に示す。<br> | |||
* カスタマイズ可能 | |||
*: 必要なモジュールやドライバのみを含むinitramfsを作成することができる。 | |||
* 柔軟性 | |||
*: 多くのLinuxディストリビューションで使用可能である。 | |||
* 高速 | |||
*: 効率的なinitramfs生成プロセスを提供する。 | |||
* 障害復旧 | |||
*: レスキューモードのinitramfsを作成することにより、システム復旧に役立つ。 | |||
* ホストOSに依存しない | |||
*: クロスプラットフォームでの使用が可能である。 | |||
<br> | |||
dracutコマンドは、主にシステム管理者やディストリビューション開発者によって使用されており、カスタムLinuxシステムの構築やトラブルシューティングに役立つ。<br> | |||
<br><br> | |||
== 使用方法 == | |||
dracut [オプション] [イメージファイル] [カーネルバージョン] | |||
<br> | |||
* 現在実行中のカーネル向けのinitramfsを作成する場合 | |||
sudo dracut -f | |||
<br> | |||
* 出力するディレクトリを変更する場合<br>以下の例では、/boot/initrdディレクトリに現在実行中のカーネル向けのinitramfsを作成している。 | |||
sudo dracut -f /boot/initrd $(uname -r) | |||
<br><br> | <br><br> | ||