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例えば、問題が発生した場合や特定の操作が必要な場合、全てのPodmanプロセスを終了させる手段として使用されることがある。<br> | 例えば、問題が発生した場合や特定の操作が必要な場合、全てのPodmanプロセスを終了させる手段として使用されることがある。<br> | ||
ただし、注意が必要であり、実行中のコンテナが強制的に停止される可能性がある点に留意する必要がある。<br> | ただし、注意が必要であり、実行中のコンテナが強制的に停止される可能性がある点に留意する必要がある。<br> | ||
<br><br> | |||
== ポッドの管理 (Podman podサブコマンド) == | |||
Podman podサブコマンドは、Podmanでポッドを管理するために使用する。<br> | |||
これらのコマンドとオプションを使用することにより、Podmanでポッドを効果的に管理することができる。<br> | |||
<br> | |||
ポッドは複数のコンテナをグループ化して、それらを1つの単位として扱うことができるため、マイクロサービスアーキテクチャの実装やアプリケーションの構造化に役立つ。<br> | |||
<br> | |||
==== 新規ポッドの作成 ==== | |||
<code>podman pod create</code>コマンドのオプションを以下に示す。<br> | |||
* --name | |||
*: ポッド名を指定する。 | |||
* -p または --publish | |||
*: ポートマッピングを設定する。 | |||
* --infra=<true または false> | |||
* infraコンテナを作成するオプションである。(デフォルトは<code>true</code>) | |||
*: trueを指定する場合は、infraコンテナを作成する。 | |||
*: falseを指定する場合は、infraコンテナを作成しない。 | |||
* --infra-command <コマンド> | |||
*: infraコンテナで実行するコマンドを指定する。 | |||
* --infra-image <イメージ名> | |||
*: infraコンテナに使用するイメージを指定する。 | |||
* --cgroup-parent <親cgroup名> | |||
*: 親のcgroupを指定する。 | |||
* --label | |||
*: ポッドにラベルを追加する。 | |||
* --network <ネットワークモード> | |||
*: ポッドのネットワークモードを指定する。 | |||
* --share <名前空間名> | |||
*: 名前空間の共有を指定する。 | |||
*: 例: ipc、net等 | |||
<br> | |||
# 例 | |||
podman pod create --name <ポッド名> -p 8080:80 | |||
<br> | |||
==== 既存ポッドの一覧の表示 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod list | |||
または | |||
podman pod ls | |||
<br> | |||
==== 停止しているポッドの起動 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod start <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== 実行中のポッドの停止 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod stop <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== ポッドの再起動 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod restart <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== ポッドの削除 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod remove <ポッド名> | |||
または | |||
podman pod rm <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== ポッドの詳細情報の表示 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod inspect <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== ポッド内で実行中のプロセスを表示 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod top <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== ポッドの一時停止 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod pause <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== 一時停止したポッドを再開 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod unpause <ポッド名> | |||
<br> | |||
==== ポッドのリソース使用統計を表示 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod stats | |||
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==== 停止している全てのポッドを削除 ==== | |||
# 例 | |||
podman pod prune | |||
<br> | |||
==== ネットワークモード ==== | |||
<code>podman pod create</code>コマンドの<code>--network</code>オプションで指定できるネットワークモードを、以下に示す。<br> | |||
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これらのネットワークモードを使用することにより、ポッドのネットワーク構成を柔軟に設定することができる。<br> | |||
選択するモードは、セキュリティ要件、パフォーマンスニーズ、アプリケーションのアーキテクチャなどに応じて決定する必要がある。<br> | |||
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* bridge (デフォルト) | |||
*: ポッドは独立したネットワーク名前空間を持ち、仮想イーサネットペアを通じてホストのデフォルトのbridgeネットワークに接続される。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network bridge</code> | |||
* host | |||
*: ポッドはホストのネットワーク名前空間を直接使用する。 | |||
*: ホストのネットワークインターフェースに直接アクセスできるため、パフォーマンスが向上するが、セキュリティリスクも高まる。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network host</code> | |||
* slirp4netns | |||
*: ルートレス (非特権) モードで実行する際に使用される。 | |||
*: ユーザ名前空間内でネットワークを仮想化する。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network slirp4netns</code> | |||
* none | |||
*: ポッドに対してネットワークインターフェースを作成しない。 | |||
*: 完全に隔離されたネットワーク環境が必要な場合に使用する。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network none</code> | |||
* カスタムネットワーク | |||
*: <code>podman network create</code>コマンドで作成したカスタムネットワークを指定することができる。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network my_custom_network</code> | |||
* container:<コンテナID または コンテナ名> | |||
*: 既存のコンテナのネットワーク名前空間を使用する。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network container:my_existing_container</code> | |||
* ns:<既存のネットワーク名前空間名> | |||
*: 既存のネットワーク名前空間を直接指定する。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network ns:/var/run/netns/my_netns</code> | |||
* private | |||
*: ポッドに対して新しい独立したネットワーク名前空間を作成するが、外部ネットワークには接続しない。 | |||
*: 例: <code>podman pod create --network private</code> | |||
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