インストール - Mono(SUSE)

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概要

ここでは、MonoDevelop IDEをインストールして開始する方法を記載する。
また、MonoDevelopを使用すると、Linux、Windows、Mac OS XでデスクトップおよびWebアプリケーションを作成できる。
さらに、MonoDevelopにより、開発者はVisual Studioで作成された.NETアプリケーションをLinuxおよびMac OS Xに簡単に移植でき、
全てのプラットフォームで単一のコードベースを維持できる。


Mono Completeのインストール

パッケージ管理システムからインストール

sudo zypper install mono-complelte
                    patterns-devel-mono-devel_mono  # Monoに関連する全てのパッケージをインストールする場合


リポジトリを追加してインストール

SUSEソフトウェアセンターからMono Completeのリポジトリを追加して、インストールする。
ただし、これは有志が作成しているリポジトリのため、自己責任であることに注意する。


※注意
SUSEの公式リポジトリを追加して、より新しいMono Completeをインストールすることもできる。
ただし、現在 (2024/01) は、最新のSUSE向けのパッケージが削除されていることに注意する。

# SLE 15 SP1のみ
sudo zypper ar -cfp 90 https://download.opensuse.org/repositories/Mono/SLE_15_SP1/ Mono


ソースコードからインストール

Monoの公式Webサイトに記載されている方法で、ソースコードからコンパイルしてインストールする。

まず、Monoのビルドに必要なライブラリをインストールする。

sudo zypper install git autoconf libtool automake gettext cmake python3 curl


次に、Monoの公式Webサイトからソースコードをダウンロードして解凍する。

 tar xf mono-<バージョン名>.tar.xz


git cloneコマンドを実行して、Monoのソースコードをダウンロードすることもできる。

git clone --recursive https://github.com/mono/mono.git
cd mono
git submodule update --init --recursive


Monoをビルドおよびインストールする。
この時、ビルドディレクトリは作成しないこと。(ビルドディレクトリを作成してビルドする場合、configureスクリプトでエラーが出力される)

cd mono-<バージョン名>

# Tarballの場合
./configure --prefix=<Monoのインストールディレクトリ> \
            --with-core    # .NET Coreを有効にする場合
            --with-x       # X11を使用する場合

# Gitからソースコードをダウンロードした場合
./autogen.sh --prefix=<Monoのインストールディレクトリ> \
             --with-core    # .NET Coreを有効にする場合
             --with-x       # X11を使用する場合

make -j $(nproc)
make install


ビルドテストを行う場合、make -j $(nproc) checkコマンドを実行する。
また、Mono-test-installスクリプトファイルを実行して、Monoのインストールに関連する問題を診断することもできる。

scripts/mono-test-install


ビルドの詳細を知りたい場合は、Monoの公式Webサイトを参照すること。

※注意
Gitからソースコードをダウンロードしてコンパイルする場合、C#コンパイラが必要なため、既にMonoがインストールされている必要がある。
パッケージ管理システムでMonoをインストールした後、以下のコマンドを実行する。

git clone https://github.com/mono/mono.git
cd mono

./autogen.sh --prefix=<Monoのインストールディレクトリ>
make
make install



Mono Developのインストール

パッケージ管理システムからインストール

現在 (2024/01現在) 、SUSEではパッケージ管理システムからMono Developが削除されている。

リポジトリを追加してインストール

現在 (2024/01現在) 、SUSEソフトウェアセンターではopenSUSE TWのみMono Developのリポジトリが存在する。

ソースコードからインストール

Mono Developは、2019年に開発が止まっている。

Mono Developの公式Webサイトにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf monodevelop-<バージョン>.tar.bz2


また、Mono DevelopのGithubからソースコードをダウンロードすることもできる。
Githubからソースコードをダウンロードした場合は、リポジトリに含まれるサブモジュールを初期化する必要がある。
(Mono Developのリポジトリは、2021年10月5日にアーカイブされており、現在は読み取り専用となっている)

git clone https://github.com/mono/monodevelop.git
cd  monodevelop
git submodule update --init --recursive


Mono Developをビルドおよびインストールする。

mkdir monobuild && cd monobuild

../configure --prefix=<Mono Developのインストールディレクトリ>
             --enable-gnomeplatform  # DEがGNOMEの場合
             --enable-git            # Gitを有効にする場合 
make -j $(nproc)
make install


Mono Developのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/MonoDevelop.desktop


 # ~/.local/share/applications/MonoDevelop.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Version=1.0
 Encoding=UTF-8
 Type=Application
 Name=MonoDevelop
 GenericName=Integrated Development Environment
 GenericName[ja]=統合開発環境
 Comment=Develop .NET applications in an Integrated Development Environment
 Comment[ja]=.NETアプリケーション開発を行うための統合開発環境
 TryExec=/<Mono Developのインストールディレクトリ>/bin/monodevelop
 Exec=/<Mono Developのインストールディレクトリ>/bin/monodevelop %F
 Icon=monodevelop
 Categories=GNOME;GTK;Development;IDE;
 MimeType=text/x-csharp;application/x-mds;application/x-mdp;application/x-cmbx;application/x-prjx;application/x-csproj;application/x-vbproj;application/x-sln;application/x-aspx;
 StartupNotify=true
 Terminal=false
 X-GNOME-Bugzilla-Bugzilla=Ximian
 X-GNOME-Bugzilla-Product=MonoDevelop
 X-GNOME-Bugzilla-OtherBinaries=monodevelop