インストール - Apache2(Raspberry Pi)
概要
Raspberry Pi 3でWebサーバを構築する。
Webサーバを構築して、PHP等で作成したWebページを介してGPIOを制御するところまで記載する。
Apache2のインストール
パッケージ管理システムからインストール
まず、Apache2をインストールする。
Apacheのサーバルートのディレクトリは、/var/www/htmlディレクトリである。
sudo apt install apache2
Apache2が正常に動作しているかどうかを確認するため、以下に示すようなテストページを作成する。
sudo vi /var/www/html/index.html
<!-- index.htmlファイル -->
<html>
<body>
<h1>Welcome to Raspberry Pi Web Site</h1>
</body>
</html>
Webブラウザに、http://localhost と入力する。
"Welcome to Raspberry Pi Web Site"と記載されたWebページが表示されれば、Apache2のインストールは完了である。
Raspberry Piにおいて、CGIファイルのディレクトリのパスは、/usr/lib/cgi-binディレクトリである。
(ディレクトリを変更する場合は、Apache2の設定ファイルを編集する必要がある)
動作確認のため、CGIファイルを作成して実行および表示する。
また、一般ユーザがCGIファイルを実行できるようにするため、実行権限を付加する。
sudo chmod 755 /usr/lib/cgi-bin/test.cgi
# /usr/lib/cgi-bin/test.cgiファイル
#!bin/bash
echo "Content-type:text/html"
echo "Test!!"
CGIファイルを実行するため、Webブラウザに http://localhost/cgi-bin/test.cgi と入力する。
Webブラウザに"Test!!"という文字が表示されることを確認する。
PHPのインストール
次に、PHPをインストールする。
PHPのインストール手順は、インストール - PHPを参照する。
PHPが正常に動作するかどうかを確認するため、/var/www/htmlディレクトリに対して、以下に示すPHPファイルを作成する。
sudo vi /var/www/html/index.php
# /var/www/html/index.phpファイル
<?php
phpinfo();
?>
Webブラウザで http://localhost と入力する。
PHPの情報の一覧が表示されている場合は、PHPが正常に動作している。
Apache2の起動・停止・再起動
Apache2の起動は、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl start httpd
Apache2の停止は、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl stop httpd
Apache2の再起動は、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl restart httpd
Apache2の自動起動の確認・停止
Raspbianの起動時にApache2が自動起動の設定を確認する。(デフォルトでは自動起動になっている)
Apache2の自動起動を確認するには、以下のコマンドを実行する。
ls /etc/rc2.d/
もし、Apache2の自動起動を停止したい場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl disable httpd
最後に、Apache2の自動起動が停止されていることを確認するため、再度、以下のコマンドを実行する。
ls /etc/rc2.d/