Swap領域の変更(Raspberry Pi)

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概要

Raspberry Pi 3の仮想メモリであるSwap領域の容量を変更する。

Swap領域の確認

まず、現在のSwap領域の容量を確認するため、以下のコマンドを実行する。

swapon -s

または

free -h

コマンドを実行すると以下の文が出力され、Swap領域が約100[MB]と分かる。
Filename Type Size Used Priority
/var/swap file 102396 pi -1


Swap領域の容量の変更

Raspberry Pi 3では、Swap領域をdphys-swapfileサービスで管理しているので、このサービスを止めた後で設定の変更を行う。
まず、dphys-swapfileサービスを止めるため、以下のコマンドを実行する。

sudo systemctl stop dphys-swapfile

備考
systemctl経由でstop / start する。
実際に呼び出されるのは/etc/init.d/dphys-swapfileである。
尚、Swap領域の容量を変更した直後は、内部でddコマンドが呼び出されるので非常に時間が掛かる。


次に、テキストエディタで/etc/dphys-swapfileファイルを開き、CONF_SWAPSIZEという行の値を変更する。

sudo nano /etc/dphys-swapfile

例 : 2048[MB](2[GB])なら以下のように変更する(設定したいSwap領域の容量をMB単位で指定)。
CONF_SWAPSIZE=2048

最後に、dphys-swapfileサービスを開始するため、以下のコマンドを実行する。

sudo systemctl start dphys-swapfile


Swap領域の容量の確認

Swap領域の容量が変更されているか確認するため、再度、以下のコマンドを実行する。

swapon -s

または

free -h

Filename Type Size Used Priority
/var/swap file 2097144 pi -1

※この方法とは別に、パーティションを切り直してSwap領域を作り、fstab等でマウントする方法もある。


注意点

もし、2048[MB](2[GB])以上の値を設定するなら、CONF_MAXSWAP=2048という行の行頭(#の部分)を削除して、
2048という値を4096等などの大きい値にする。

※このパラメータを指定しない場合、古い32ビットカーネルを考慮しているのか、2048より大きい値を指定しても
自動的に2048[MB](2[GB])に設定されるので注意すること。