インストール - Octave

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概要

GNU Octaveは、主に数値計算を目的とした高レベルの言語である。
Matlabとほぼ互換性のある言語を使用して、線形および非線形問題を数値的に解いたり、数値解析を行うための便利なコマンドラインインターフェースを提供する。
また,バッチ指向の言語としても使用することができる。

Octaveは、線形代数問題の解決、非線形方程式の根の発見、通常の関数の積分、多項式の操作、常微分方程式および微分代数方程式の積分のための広範なツールを備えている。
また、Octave独自の言語で記述されたユーザ定義関数や、C/C++、Fortran、その他の言語で記述された動的にロードされるモジュールを使用して、拡張・カスタマイズすることができる。

Octaveは、自由に再配布できるソフトウェアであり、Free Software Foundationが発行したGPLの条項に基づいて、再配布および変更することができる。


Octaveのインストール

パッケージ管理システムからインストール

Octaveをインストールする。

sudo zypper install octave


最新安定版のOctaveを使用する場合は、Scienceリポジトリを追加する。

sudo zypper addrepo 'http://download.opensuse.org/repositories/science/openSUSE_Leap_$releasever/' Science
sudo zypper refresh


そして、ScienceリポジトリにあるOctaveをパッケージ管理システムからインストールする。

sudo zypper install --from science octave


線形代数ライブラリにおいて、標準でBLASとLAPACKの実装を使用するが、ATLASやOpenBLASを使用した方が高速に処理できる。
これは、update-alternativesコマンドを使用して、ライブラリを切り替えることができる。

# BLASライブラリを変更する場合
/usr/sbin/update-alternatives --config libblas.so.3

# LAPACKライブラリを変更する場合
/usr/sbin/update-alternatives --config liblapack.so.3


ソースコードからインストール

Octaveの公式Webサイトにアクセスして、Octaveのソースコードをダウンロードする。

wget https://gnu.askapache.com/octave/octave-<バージョン>.tar.xz
tar xf octave-<バージョン>.tar.xz


ダウンロードしたファイルを解凍して、ビルドディレクトリを作成する。

cd octave-<バージョン>
mkdir build && cd build


Octaveをビルドおよびインストールする。

../configure --prefix=<Octaveのインストールディレクトリ>
make -j $(nproc)
make install


~/.profileファイル等に、以下のような環境変数PATHと環境変数LD_LIBRARY_PATHを追記する。

# ~/.profileファイル

export PATH="<Octaveのインストールディレクトリ>/bin:$PATH"
export LD_LIBRARY_PATH="<Octaveのインストールディレクトリ>/lib64:$LD_LIBRARY_PATH"