インストール - ブータブルUSB作成ソフトウェア

提供:MochiuWiki : SUSE, EC, PCB
2022年1月11日 (火) 00:49時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版 (→‎使用方法)
ナビゲーションに移動 検索に移動

概要

ここでは、起動可能なストレージを作成する4つの方法について記載する。
どちらの方法が最適に機能するかを決めるのはユーザと環境次第である。


balenaEtcher

概要

balenaEtcherは、各種OSのイメージファイルを元にして、ブートUSBを作成することができるソフトウェアである。
以下のように、簡単な3ステップで作成できるところが特徴である。

  1. ブートディスクの元になるイメージファイルを選択する。
  2. 書き込み先のUSBメモリやSDカード等を選択する。
  3. 書き込みボタンを押下する。


対応フォーマットは、ISO / IMG / BIN / DMG / BZ2 / DSK / ETCH / GZ / HDDIMG / RAW / RPI-SDIMG / SDCARD / XZ / ZIPである。


balenaEtcherのインストール

Windows

balenaEtcherの公式Webサイトにアクセスして、balenaEtcherをダウンロードして、解凍する。
インストーラの場合は、解凍したファイルをダブルクリックしてインストールを行う。
ポータブルの場合は、解凍したファイルをダブルクリックすると実行される。

CentOS / SUSE
  • AppImageの使用
    balenaEtcherの公式Webサイトにアクセスして、balenaEtcherをダウンロードして、解凍する。
    balenaEtcher-<バージョン名>-x64.AppImageファイルが出力されるので、そのファイルをダブルクリックする。
    または、以下のコマンドを実行する。
    ./balenaEtcher-1.5.98-x64.AppImage

  • リポジトリを登録してインストール
    CentOS
    balenaEtcherのリポジトリを登録する。
    sudo wget https://balena.io/etcher/static/etcher-rpm.repo -O /etc/yum.repos.d/etcher-rpm.repo
    balenaEtcherをインストールする。
    sudo yum install balena-etcher-electron
    または
    sudo dnf install balena-etcher-electron

    SUSE
    balenaEtcherのリポジトリを登録する。
    sudo zypper ar https://balena.io/etcher/static/etcher-rpm.repo
    sudo zypper refresh
    balenaEtcherをインストールする。
    sudo zypper install balena-etcher-electron


balenaEtcherのアンインストール

  • CentOS
    balenaEtcherをアンインストールする。
    sudo yum remove balena-etcher-electron
    または
    *: sudo dnf remove balena-etcher-electron
    balenaEtcherのリポジトリを削除する。
    sudo rm /etc/yum.repos.d/etcher-rpm.repo
    balenaEtcherのキャッシュファイル等を削除する。
    sudo yum clean all
    sudo yum makecache fast
    または
    sudo dnf clean all
    sudo dnf makecache fast

  • SUSE
    balenaEtcherをアンインストールする。
    sudo zypper rm balena-etcher-electron



Gnome Disks

概要

balenaEtcherを使用したくない場合、Gnome Disksを使用することを推奨する。

Gnome Disksのインストール

Gnome Disksをインストールするために、以下のコマンドを実行する。

CentOS
sudo dnf install gnome-disk-utility


SUSE
sudo zypper install gnome-disk-utility


使用方法

  1. USBメモリ等のストレージをPCに挿入する。
  2. GNOME Disksを起動する。(gnome-disk-utilityコマンドを入力して実行することもできる)
  3. GNOME Disksのメイン画面左からストレージを選択して、右上のメニューボタン(最小化ボタンの左)から[Restore Disk Image]を選択する。
  4. OSのISOファイルを選択する。
  5. [Start Restoring]ボタンを押下して書き込む。



ROSA ImageWriter

概要

ROSA ImageWriterは、起動可能なストレージを作成できるソフトウェアである。

ROSA ImageWriterのインストール

CentOS / SUSE

ROSA ImageWriterの公式Webサイトにアクセスして、ROSA ImageWriterをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xvf RosaImageWriter-<バージョン>-x86_64.tar.xz
cd ~/RosaImageWriter


ROSA ImageWriterを起動するため、以下のコマンドを実行する。

sudo ./RosaImageWriter


使用方法

まず、ROSA ImageWriterのメイン画面にて、[Image:]項目の右にあるボタンを押下して、ISOファイルを選択する。
次に、[USB Device:]項目の右にあるボタンを押下して、ストレージを選択する。
最後に、[Write]ボタンを押下して書き込みを開始する。

ROSA ImageWriterで起動可能なストレージを作成するには時間が掛かるので注意すること。


DDコマンド

概要

Linuxユーザは、GUIツールを使用するのではなく、ターミナルを好むことがある。

使用方法

ターミナルで起動可能なストレージを作成する場合は、次の手順に従う。

まず、lsblkコマンドを使用して、Linuxに接続されている全てのストレージのラベルを確認する。
このコマンドを実行する時は、ストレージが接続されていることを確認すること。
もし、接続したストレージが見つからない場合は、このテーマに関する詳細なガイドに従う。(lsblkコマンドの読み出し方法を記載する)

lsblk


起動可能なストレージを作成するため、以下のコマンドを実行する。

sudo dd if=/dev/sdx of=<ISOファイルのフルパス>.iso status=progress


プログレスバーメッセージが更新されなくなる時、書き込みが完了する。