Qtのコントロール - ラベル

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概要

Qtにおいて、QLabelクラスを使用してラベルをコントロールする手順を記載する。


ハイパーリンク

ラベルのテキストをハイパーリンクとして表示するには、
Qt Designerでラベルのプロパティを、以下のように設定する。

  • textプロパティ
    <a href="URL">表示するテキスト</a>
  • textFormatプロパティ
    AutoText
  • openExternalLinksプロパティ
    チェックを入力する。
  • textInteractionFlagsプロパティ
    LinksAccessibleByMouse



クリック可能なQLabel

QLabelクラスは、リンクの選択時やホバー時にシグナルを送信するが、押下時はシグナルを送信しない。

以下の例では、QLabelクラスを継承したサブクラスを作成して、
QLabelクラスのmousePressEventメソッドをオーバーライドすることにより、ラベル押下時にシグナルを送信している。

 // QClickableLabel.h
 
 class QClickableLabel : public QLabel
 {
 Q_OBJECT
 
 public:
    explicit ClickableLabel(const QString &text="", QWidget* parent=0);
    virtual ~ClickableLabel();
 
 signals:
    void clicked();
 
 protected:
    void mousePressEvent(QMouseEvent* event);
 };


 // QClickableLabel.cpp
 
 ClickableLabel::ClickableLabel(const QString &text, QWidget* parent) : QLabel(text, parent)
 {
 }
 
 void ClickableLabel::mousePressEvent(QMouseEvent* event)
 {
    emit clicked();
 }
 
 ClickableLabel::~ClickableLabel()
 {
 }



画像の表示

以下の例では、ラベルに画像を埋め込んでいる。

mainwindow.uiファイルにLabelコントロールを配置している。
また、画像を表示するために、QPixmpをインクルードする必要がある。

 // mainwindow.cpp
 
 #include "mainwindow.h"
 #include "ui_mainwindow.h"
 #include <QPixmap>
 
 MainWindow::MainWindow(QWidget *parent) : QMainWindow(parent), ui(new Ui::MainWindow)
 {
    ui->setupUi(this);
 
    QPixmap pix("<画像ファイルのパス>");
    ui->label->setPixmap(pix);
 }
 
 MainWindow::~MainWindow()
 {
    delete ui;
 }


また、Labelコントロールに埋め込む画像を拡大表示するには、以下のように記述する。

 // 変更前
 ui->label->setPixmap(pix);
 
 // 変更後
 ui->label->setPixmap(pix.scaled(<横のピクセル>, <縦のピクセル>));