設定 - EPELリポジトリとRemiリポジトリ

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2020年10月7日 (水) 15:24時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版 (→‎Remiリポジトリの追加)
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概要

CentOS7.6には、標準でPHP5.4、MySQL互換のMariaDB5.5がインストールされている。(デフォルトのyumリポジトリ)
ただし、CentOS7.6にPHP7.xなどインストールするには、yumリポジトリへの追加が必要になるため、以下に追加方法を記載する。


EPELリポジトリの追加

Remiリポジトリを追加する場合においても、最初にEPELを追加する必要がある。
EPELリポジトリを追加するため、以下のコマンドを実行する。

# CentOS 7
sudo yum install epel-release

# CentOS 8
sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm


これにより、リポジトリファイルが/etc/yum.repos.d/epel.repoにダウンロードされて有効になる。
CentOS 8では、EPELパッケージがパッケージに依存する可能性があるため、PowerToolsリポジトリも有効にすることを推奨する。

sudo dnf config-manager --set-enabled PowerTools


以下のコマンドを実行すると、EPELリポジトリの追加と機能を確認できる。

# CentOS 7
sudo yum repolist epel

# CentOS 8
sudo dnf repolist epel


EPELリポジトリで利用可能なパッケージを一覧表示するには、以下のコマンドを実行する。

# CentOS 7
sudo yum --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available

# CentOS 8
sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available


さらにフィルタリングして、必要なパッケージがEPELリポジトリで利用可能かどうかを確認するには、以下のコマンドを実行する。

# CentOS 7
sudo yum --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep <パッケージ名>

# CentOS 8
sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep <パッケージ名>

例:
sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep chromium


EPELリポジトリからパッケージをインストールするには、以下のコマンドを実行する。

# CentOS 7
sudo yum --enablerepo=epel install <パッケージ名>

# CentOS 8
sudo dnf --enablerepo="epel" install <パッケージ名>


※注意
一部の依存関係は、標準リポジトリからインストールされる場合がある。


Remiリポジトリの追加

次に、Remiリポジトリを追加する。
Remiリポジトリを追加するため、パッケージをダウンロードしてインストールする。

# CentOS 7
sudo rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm

# CentOS 8
sudo dnf install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm


yum-config-managerをインストールすると、コマンドラインからリポジトリを素早く有効 / 無効にすることができる。

# CentOS 7
sudo yum install dnf-utils

# CentOS 8
sudo dnf install dnf-utils


また、Remiリポジトリを使用する場合は、yumコマンド / dnfコマンドのパラメータで指定する。

# CentOS 7
sudo yum --enablerepo=remi install <パッケージ名>

# CentOS 8
sudo dnf --enablerepo=remi install <パッケージ名>



EPELとRemiの両方を使用する場合

EPELとRemiの両方を使う場合、カンマでつなげて両方をパラメータに指定する。

sudo yum --enablerepo=epel,remi install [パッケージ名]



最初の1回だけ鍵の取得が必要

EPELリポジトリおよびRemiリポジトリにおいて、最初の1度だけ公開鍵を取得する必要がある。
この鍵は、一括アップデートでは取得できないので、個別に何かをインストールするなどして取得する。
例えば、Remiリポジトリの公開鍵は、下記のコマンドでPHPをインストールまたはアップデートすることで取得できる。
また、EPELリポジトリの公開鍵は、PHP7.3をインストールするときに必要な依存性パッケージをインストールすることで取得できる。

sudo yum -enablerepo=epel,remi install php