インストール - Arduino IDE

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2020年8月3日 (月) 16:37時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版 (→‎設定(CentOS / SUSE))
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概要

Arduino IDEとは、Arduino向けのスケッチ(プログラム)を作成する統合開発環境である。
Arduino IDEを用いることで、スケッチを作成して、USBケーブルを通じてArduinoボードにアップロードするための環境が整う。

ここでは、Arduino IDEをインストールする方法を記載する。

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Arduino IDEのインストール

Windows

Arduino IDEをダウンロードしてインストールを開始する。
基本的には、[Next]ボタンを押下し続けることでインストールは完了する。
インストールの途中で、Arduino USB Driver、libusb-win32、Genuino USB Driver等のデバイスドライバがインストールされる。
セキュリティメッセージが表示される場合は、[インストール]ボタンを押下する。

CentOS / SUSE

Arduino IDEは、以下の3つのインストール方法がある。
ここでは、リポジトリに追加してインストールする方法およびインストールせずに使用する方法を記載する。

  • ワンクリックインストール(SUSEのみ)
  • リポジトリに追加してインストールする方法
  • インストールせずに使用する方法


リポジトリを追加してインストール

まず、Arduino IDEのリポジトリを追加する。

sudo zypper --gpg-auto-import-keys ar -f https://download.opensuse.org/repositories/CrossToolchain:/avr/openSUSE_Leap_15.1 'CrossToolchain:avr'
sudo zypper refresh


次に、Ardduino IDEをインストールする。

sudo zypper install arduino


インストールせずに使用

Arduinoの公式サイトから、Arduino IDEをホームディレクトリにダウンロードする。
解凍したarduino-<バージョン>ディレクトリにあるarduinoファイルが実行ファイルである。

/home/ユーザ名/.local/share/applicationsディレクトリにorg.Arduino-IDE.desktopファイルを作成する。

vi /home/ユーザ名/.local/share/applications/org.Arduino-IDE.desktop


# /home/ユーザ名/.local/share/applications/org.Arduino-IDE.desktopファイル

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=Arduino IDE <Arduinoのバージョン>
GenericName=Arduino IDE
Comment=Open-source electronics prototyping platform
Exec="/home/suse/arduino-<Arduinoのバージョン>/arduino"
Icon=arduino-arduinoide
StartupWMClass=processing-app-Base
Terminal=false
MimeType=text/x-arduino;
Categories=Development;IDE;Electronics;
Keywords=embedded electronics;electronics;avr;microcontroller;



設定(CentOS / SUSE)

Arduino IDEをインストール後、Arduino IDEを使用するユーザをdialoutグループ、lockグループ、uucpグループのメンバーにする必要がある。

これをYaSTで行うには、[セキュリティとユーザ]セクション - [ユーザとグループの管理]を選択して、必要な変更を行う。

ターミナルから行うには、以下のコマンドを実行する。

sudo usermod -a -G tty dialout lock uucp $USER


その後、ログアウトまたは再起動する。


AVR-GCCコンパイラ(サードパーティ製)のインストール

Arduino IDEにおいて、Arduino付属のコンパイラが古いため、AVR特定のライブラリとの互換性が無い場合がある。
最新版に近いAVR-GCCコンパイラを使用する場合、サードパーティ製ではあるが、以下のWebサイトにAVR-GCCコンパイラが存在する。
https://blog.zakkemble.net/avr-gcc-builds/
上記のWebサイトからAVR-GCCコンパイラをダウンロードして、ダウンロードしたファイルを解凍する。
解凍したファイルをArduino IDEのインストールディレクトリにあるhardware/toolsディレクトリに配置する。
(この時、標準コンパイラであるhardware/tools/avrディレクトリ名を変更する)

# 標準コンパイラのバックアップ
mv <Arduinoのインストールディレクトリ>/hardware/tools/avr <Arduinoのインストールディレクトリ>/hardware/tools/avr_org

# サードパーティ製コンパイラ
mv <ダウンロードしたAVR-GCCコンパイラ> <Arduinoのインストールディレクトリ>/hardware/tools/avr


バックアップしたディレクトリにあるbuiltin_tools_versions.txtファイルを、サードパーティ製AVR-GCCコンパイラのディレクトリにコピーする。

cp <Arduinoのインストールディレクトリ>/hardware/tools/avr_org/builtin_tools_versions.txt <Arduinoのインストールディレクトリ>/hardware/tools/avr


Arduino IDEを起動すると、サードパーティ製AVR-GCCコンパイラを自動的に検出する。
正常に動作するか確認するため、BlinkサンプルをArduinoにアップロードして、LEDが点滅していることを確認する。