Avalonia UI - ウインドウ
概要
Avalonia UIは、クロスプラットフォームのUIフレームワークであり、C#で開発できるという特徴がある。
ウインドウは、Avaloniaアプリケーションの基本的な構成要素の1つである。
ウインドウは、ユーザインターフェースの主要なコンテナとして機能して、アプリケーションのメインコンテンツを表示する。
一般的に、Window
クラスを継承して独自のウインドウクラスを作成する。
ウインドウの基本的な構造は、タイトルバー、クライアント領域、variousコントロールから構成される。
タイトルバーにはアプリケーション名やウインドウ操作ボタン (最小化、最大化、閉じる) が表示され、クライアント領域にはアプリケーションの主要なコンテンツやコントロールが配置される。
ウインドウのプロパティを設定することにより、サイズ、位置、スタイル等をカスタマイズできる。
例えば、Title
プロパティでウインドウのタイトルを設定したり、SizeToContent
プロパティでコンテンツに合わせてウインドウサイズを自動調整できる。
イベントハンドリングも重要な機能である。
ウインドウのロード、クローズ、サイズ変更等のイベントに対して処理を追加できる。
これにより、ユーザの操作に応じて適切なアクションを実行することができる。
Avalonia UIでは、XAMLを使用してウインドウのレイアウトやデザインを定義する。
XAMLファイルでUIの構造を記述して、対応するC#コードでロジックを実装するという方法が一般的である。
データバインディングもAvalonia UIの強力な機能の1つである。
ウインドウ内のコントロールをビューモデルのプロパティにバインドすることにより、MVVMパターンを効果的に実装できる。
Avalonia UIはクロスプラットフォーム対応であるため、同じコードベースでWindows、MacOS、Linuxの異なるプラットフォーム向けのアプリケーションを開発することができる。
Windowクラスのプロパティ
Windowクラスを継承したウインドウクラスを定義する場合、使用可能な主要なプロパティを下表に示す。
下表に示すプロパティを適切に組み合わせることにより、アプリケーションの要件に合わせてウインドウの外観や動作をカスタマイズすることができる。
また、これらのプロパティの多くはバインド可能であり、動的に変更することができる。
プロパティ名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
Title | string | ウインドウのタイトルバーに表示されるテキストを設定する。 例: this.Title = "マイアプリケーション";
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Width Height |
double | ウインドウの幅と高さを指定する。 例: this.Width = 800; this.Height = 600;
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MinWidth MinHeight MaxWidth MaxHeight |
double | ウインドウのサイズ変更の制限を設定する。 例: this.MinWidth = 400; this.MaxHeight = 1000;
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SizeToContent | SizeToContent列挙型 | ウインドウのサイズをコンテンツに合わせて自動調整する。 指定できる値: Manual, Width, Height, WidthAndHeight 例: this.SizeToContent = SizeToContent.WidthAndHeight;
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Position | PixelPoint構造体 | ウインドウの位置を画面上の座標で指定する。 例: this.Position = new PixelPoint(100, 100);
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WindowState | WindowState列挙型 | ウインドウの状態を設定する。 指定できる値: Normal, Minimized, Maximized, FullScreen 例: this.WindowState = WindowState.Maximized;
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Icon | WindowIcon型 | ウインドウのアイコンを設定する。 例: this.Icon = new WindowIcon("/Assets/icon.ico");
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Topmost | bool | ウインドウを常に最前面に表示するかどうかを設定する。 例: this.Topmost = true;
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ShowInTaskbar | bool | タスクバーにウインドウを表示するかどうかを指定する。 例: this.ShowInTaskbar = false;
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Opacity | double | ウインドウの不透明度を0.0 (完全に透明) から 1.0 (完全に不透明) の間で設定する。 例: this.Opacity = 0.8;
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Background | IBrush | ウインドウの背景色または背景ブラシを設定する。 例: this.Background = Brushes.LightGray;
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Content | object | ウインドウの主要なコンテンツを設定する。 一般的に、レイアウトコンテナが設定される。 例: this.Content = new Grid { ... };
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SystemDecorations | SystemDecorations列挙型 | ウインドウの装飾 (タイトルバー、ボーダー等) を制御する。 指定できる値: None, BorderOnly, Full 例: this.SystemDecorations = SystemDecorations.Full;
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ExtendClientAreaToDecorationsHint | bool | クライアント領域をウインドウ装飾まで拡張するかどうかを指定する。 例: this.ExtendClientAreaToDecorationsHint = true;
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TransparencyLevelHint | WindowTransparencyLevel列挙型 | ウインドウの透明度レベルを設定する。 指定できる値: None, Transparent, Blur, AcrylicBlur 例: this.TransparencyLevelHint = WindowTransparencyLevel.AcrylicBlur;
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