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もし、何らかの理由でインストールできない場合やインストールプロセスをより細かく制御する場合は、各コンポーネントを手動でインストールする方法を、以下に記載する。<br> | もし、何らかの理由でインストールできない場合やインストールプロセスをより細かく制御する場合は、各コンポーネントを手動でインストールする方法を、以下に記載する。<br> | ||
<br> | <br> | ||
==== 手動インストール ==== | ==== 手動インストール ==== | ||
===== Adept共有ライブラリ ===== | ===== Adept共有ライブラリ ===== | ||
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<br> | <br> | ||
以下のコマンドを実行して、ファームウェアイメージをインストールする。<br> | 以下のコマンドを実行して、ファームウェアイメージをインストールする。<br> | ||
sudo mkdir -p / usr / share / digilent / adept / data / firmware | sudo mkdir -p /usr/share/digilent/adept/data/firmware | ||
sudo cp -f data /firmware/*.HEX/usr/share/digilent/adept/data/firmware | sudo cp -f data /firmware/*.HEX/usr/share/digilent/adept/data/firmware | ||
sudo cp -f data /firmware/*.so/usr/share/digilent/adept/data/firmware | sudo cp -f data /firmware/*.so/usr/share/digilent/adept/data/firmware | ||
sudo chmod 644 /usr/share/digilent/adept/data/firmware/*.HEX | sudo chmod 644 /usr/share/digilent/adept/data/firmware/*.HEX | ||
sudo chmod 755 /usr/share/digilent/adept/data/firmware/*.so | sudo chmod 755 /usr/share/digilent/adept/data/firmware/*.so | ||
<br> | |||
==== 既知の問題 ==== | |||
VMware Workstationを使用しており、かつ、ゲストOSがLinuxの場合、Adeptランタイムにおいて問題が発生する可能性がある。<br> | |||
VMware Workstationは、USB SET_INTERFACEリクエストをWindowsホストに渡さないため、Linuxカーネルとデバイス間の通信に失敗することがある。<br> | |||
この問題は、プロセスがインターフェイスを解放するたびにUSBデバイスにSET_INTERFACEリクエストを送信するLinuxカーネル 2.6.28以前で発生する。<br> | |||
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また、VMware Workstationを使用しており、DigilentのUSBデバイスとの通信に問題がある場合は、以下に示す環境変数を設定する。<br> | |||
以下の環境変数を設定すると、SET_INTERFACEリクエストの回避が可能になる。<br> | |||
vi ~/.profile | |||
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# ~/.profileファイル | |||
ADEPT_SETIFWAEN=1 | |||
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ただし、DigilentのUSBデバイスと正常に通信できるようになるが、永続的な解決策としては推奨しない。<br> | |||
最も良い解決策は、より新しいカーネルにアップグレードして使用する、または、ホストOSでAdeptランタイムを使用することである。<br> | |||
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また、古いUdevを使用している場合、/devディレクトリにUSBデバイスのエントリが作成されない。<br> | |||
USBデバイスのエントリが存在しない場合、一般ユーザにDigilentのUSBデバイスの読み書きの権限を付加することができない。<br> | |||
そのため、古いUdevでAdeptランタイムを使用する場合は、スーパーユーザ権限が必要となる。<br> | |||
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== Adeptユーティリティのインストール == | |||
==== Adeptユーティリティとは ==== | |||
Adeptユーティリティは、Adeptランタイムと組み合わせて使用することにより、Digilentのデバイスを管理および通信するためのコマンド群である。<br> | |||
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Adeptユーティリティは、以下に示す3つのソフトウェアで構成されている。<br> | |||
* Adeptユーティリティ(dadutil) | |||
*: Digilentデバイスの検出、デバイス情報の問い合わせ、デバイステーブルの操作、デバイス情報の設定等のコマンドを提供する。 | |||
* JTAG Configユーティリティ(djtgcfg) | |||
*: コマンドを使用して、Digilentボード上のFPGAおよびCPLDの初期化、プログラム、消去を行うことができる。 | |||
* NetFPGA-SUME Flash Configurationユーティリティ(djtgcfg) | |||
*: DigilentのNetFPGA-SUME上のフラッシュメモリの特定のセクションにビットまたはビンファイルを書き込むことができるユーティリティである。 | |||
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==== Adeptユーティリティの自動インストール ==== | |||
Adeptユーティリティのインストールは、同梱のinstall.shファイルをスーパーユーザ権限で実行する。<br> | |||
このinstall.shファイルは、適切な機能を実現するために必要な全てのコンポーネントをインストールする。<br> | |||
sudo ./install.sh | |||
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==== Adeptユーティリティの手動インストール ==== | |||
Adeptユーティリティの実行ファイルを任意のディレクトリにコピーする。<br> | |||
cp /<Adeptユーティリティが存在するディレクトリ>/bin64/* /<Adeptユーティリティのインストールディレクトリ>/bin | |||
chmod 755 /<Adeptユーティリティのインストールディレクトリ>/bin/dadutil | |||
chmod 755 /<Adeptユーティリティのインストールディレクトリ>/bin/djtgcfg | |||
# または | |||
sudo cp /<Adeptユーティリティが存在するディレクトリ>/bin64/* /usr/local/bin | |||
sudo chmod 755 /usr/local/bin/dadutil | |||
sudo chmod 755 /usr/local/bin/djtgcfg | |||
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次に、ビットストリームファイルをインストールする。<br> | |||
Adeptユーティリティに含まれるソフトウェアは、FPGA上で動作するソフトウェア固有のロジックと通信する場合がある。<br> | |||
Adeptユーティリティには、通信に必要なソフトウェア固有のロジックを定義するビットファイルが含まれている。<br> | |||
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これらのビットファイルは、 該当するソフトウェアに対応する名前のディレクトリ内に格納されている。<br> | |||
例えば、dsumecfg向けのビットファイルはbitstreams/dsumecfgディレクトリに格納されている。<br> | |||
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各ビットファイルは、$DigilentPath/$ApplicationName/bitstreamsにコピーする必要がある。<br> | |||
$DigilentPathは、/etc/digilent-adept.confファイルの<code>DigilentPath</code>キーに定義されているパス、$ApplicationNameはソフトウェア名である。<br> | |||
初期設定では、<code>$DigilentPath</code>の値は<code>/usr/share/diglient</code>である。<br> | |||
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ビットストリームをインストールして、パーミッションを設定する。<br> | |||
sudo mkdir -p /usr/share/digilent/dsumecfg/bitstreams | |||
sudo cp -f /<Adeptユーティリティのインストールディレクトリ>/bitstreams/dsumecfg/* /usr/share/digilent/dsumecfg/bitstreams | |||
sudo chmod 644 /usr/share/digilent/dsumecfg/bitstreams/* | |||
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最後に、MANファイルをインストールする。<br> | |||
Adeptユーティリティは、提供するソフトウェアごとにMANファイルが存在する。<br> | |||
インストールすることにより、<code>man <ソフトウェア名></code>コマンドを実行して、特定のソフトウェアのドキュメントを読むことができる。<br> | |||
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MANファイルは、<code>manpath</code>コマンドおよび<code>echo $MANPATH</code>で示されるディレクトリにインストールする。<br> | |||
初期設定では、/usr/local/manディレクトリ、/usr/share/man等となる。<br> | |||
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AdeptユーティリティのMANファイルをインストールして、パーミッションを設定する。<br> | |||
sudo cp -f /<Adeptユーティリティのインストールディレクトリ>/man/dadutil.1 /usr/local/man/man1 | |||
sudo chmod 644 /usr/local/man/man1/dadutil.1 | |||
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==== Adeptユーティリティのアンインストール ==== | |||
以下に示すファイルおよびディレクトリを削除する。<br> | |||
sudo rm -rf /<Adeptユーティリティのインストールディレクトリ>/bin/dadutil /<Adeptユーティリティのインストールディレクトリ>/bin/djtgcfg | |||
sudo rm -rf /usr/share/digilent/dsumecfg/bitstreams | |||
sudo rm -rf /usr/local/man/man1/dadutil.1 | |||
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[[カテゴリ:Verilog-HDL]][[カテゴリ:SUSE]] | [[カテゴリ:Verilog-HDL]][[カテゴリ:SUSE]] |