概要
CyberGhostは、2011年にルーマニアで設立された企業であり、プライバシーに関して徹底したコミットメントを実践している。
ルーマニア(本社)とドイツに拠点があり、EUのデータ保持法やスパイ法の対象とならないため、ユーザが影響を受けることはない。
CyberGhostの特徴を、以下に示す。
- 暗号化
- 256ビットのAES暗号化アルゴリズム(財務、軍事、政府等の機密扱いの分野で使用されるのと同じ暗号化)を使用している。
- OpenVPNプロトコル
- 高度なセキュリティや最高のパフォーマンスを実現するため、CyberGhost VPNソフトウェアはOpenVPNプロトコルを使用している。
- WireGuardプロトコル
- 速度向上と最新の暗号化を希望されるユーザは、新たに導入されたWireGuardプロトコルを選択すること。
- 厳格なノーログポリシー
- CyberGhostを使用することにより、究極のプライバシー保証を得られる。
- CyberGhostのVPNサーバは、ユーザのデータを一切保管しないようにプログラムされている。
- CyberGhostのVPNネットワークに接続した時点で、CyberGhostをはじめ、誰もユーザのオンライン活動を監視することができない。
- インターネットの制限無し
- Netflix、HBO Now、Amazonプライム、、その他のサービスに無制限にアクセスできる。
- CyberGhostでIPアドレスを変更することにより、地域的制限を迂回して、お気に入りのコンテンツやソーシャルメディアプラットフォーム、ゲーミングサイトのブロックを解除できる。
- 最大7台のデバイスを保護
- CyberGhostは、全ての主要OSに対して最適化されている。1つのプランに契約するだけで、インターネットに接続するデバイスを最大7台まで保護できる。
- 24時間365日のライブチャットサポート
- CyberGhostでは、ライブチャットまたはメールを通じて1日24時間 / 週7日のサポートを提供している。
- なお、対応言語は、英語、ドイツ語、フランス語、ルーマニア語である。
CyberGhostが提供しているもう1つの便利な機能は、地域制限を回避できることである。
世界中40以上のストリーミングサービスへアクセスすることができるため、BBC iPlayerやHuluを簡単に閲覧することができる。
Cyber Ghostの最大の特徴は、100%機能するという保証があることである。
通常、ストリーミングサービスはVPNサーバのIPアドレスをブロックしてコンテンツへのアクセスを制限しているが、CyberGhostは、閲覧したいWebサイトのブロックを解除をできるよう保証している。
また、CyberGhostのP2Pポリシーは、ファイル共有やTorrent等にも利用できるが、匿名トレントに最適化された指定サーバのみで使用できる。
Linux向けのCyberGhost VPNソフトウェアは、Ubuntu 16.04以降のLTS、Fedora 29以降、Linux Mint 19以降、Kali Linux、CentOS 7以降、PoP!_OSに対応している。
また、他のLinuxディストリビューションもサポートするように努めており、SUSEにおいても問題なく使用できる。
CyberGhostの契約
CyberGhostの契約手順を以下に記載する。
- CyberGhostの公式Webサイトへアクセスして、ページ中央にある[今すぐ購入]を選択する。
- VPNのプランを選択する。
- [お支払い方法]では、クレジットカード、PayPal、ビットコインのいずれかを選択する。
なお、1、2、3年のプランでは、45日間の返金保証がある。 - Eメールアドレスを入力して、[購入を完了]または[〜へ進む]を選択する。
- 支払いが完了した後、遷移先のページにユーザ名とパスワードが表示される。
入力したEメールアドレスがアカウントのIDとして登録される。
また、Eメールアドレスにサブスクリプションを回復する時のトークンが送付されるので、大切に保管すること。 - アカウントのパスワードの変更画面が自動的に立ち上がるため、任意のパスワードに変更する。
- 自動的にアカウントページに遷移するので、[アプリをダウンロード]を選択して、CyberGhost VPNソフトウェアをダウンロードする。
CyberGhost VPNソフトウェアは、Windows、macOS、Linux、Android、iOSに対応している。
また、ブラウザの拡張機能はChrome、Firefoxが対応している。
CyberGhostでは、1ヶ月1,480円、1年間5,940円、2年間9,000円、3年間10,335円の料金である。(2022年5月現在)
依存関係のライブラリのインストール
Cyber Ghost VPNソフトウェアを実行するために必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install python3 openvpn NetworkManager-openvpn \ NetworkManager-openvpn-gnome # GNOMEを使用する場合 plasma-nm5-openvpn # KDEを使用する場合
CyberGhost VPNソフトウェアのインストール
Cyber Ghost(OpenVPN)を設定するには、以下の手順に従う。
- GNOMEの場合
- IP VANISHの公式Webサイトから、OpenVPNファイルをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを解凍する。
unzip config.zip
- OpenVPNの設定ファイルをインポートして使用するために必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install openvpn NetworkManager-openvpn NetworkManager-openvpn-gnome
- GNOMEのホーム画面右上にある[ネットワーク]アイコンをクリックして、[有線接続]プルダウンから[有線設定]を選択する。
- [設定]画面が開くので、画面左にある[ネットワーク] - 画面右の[VPN]項目の右にある[+]ボタンを押下する。
- [VPNの追加]画面が開くので、[ファイルからインポート...]を選択する。
- 上記で解凍したOpenVPN設定ファイルを選択して、画面右上にある[開く]ボタンを押下する。
ここで、OpenVPNファイルの命名形式は、国-場所-サーバアドレスである。
例. ipvanish-AU-Sydney-syd-a01.ovpn - 選択したOpenVPN設定ファイルが未保存のセッションとしてNetworkManagerにインポートされるので、[VPNの追加]画面から以下に示す項目を入力および設定する。
- [Gateway]
- サーバのアドレスを確認する。
- [ユーザ名]
- IP VANISHのユーザ名を入力する。
- [パスワード]
- IP VANISHのパスワードを入力する。
- [Store the password for all users(すべてのユーザーのパスワードを保存する)]を選択する。
- [CA証明書]
ca.ipvanish.com.crt
とラベル付けされていることを確認する。
- [Gateway]
- [VPNの追加]画面にある[IPv6]タブを選択して、[無効]ボタンを選択する。
- [VPNの追加]画面右上にある[追加]ボタンを押下する。
- 上記で選択したIP VANISHのOpenVPN設定が作成されて、IP VANISHのOpenVPNセッションが[VPN]項目の選択エリアにリストされていることを確認する。
これは、[VPN]項目の選択エリアにあるスライダースイッチを押下することにより、接続および切断を切り替えることができる。
また、GNOMEのホーム画面右上にある[ネットワーク]アイコンをクリックして、VPNの接続および切断を切り替えることができる。 - IPアドレスが匿名かつプライベートなIP VANISHに変更されたことを確認する場合は、http://ipchicken.com にアクセスする。
- KDEの場合
- IP VANISHの公式Webサイトから、OpenVPNファイルをダウンロードする。
または、以下のコマンドを実行してダウンロードする。 - ダウンロードしたファイルを解凍する。
unzip config.zip
- OpenVPNの設定ファイルをインポートして使用するために必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install openvpn NetworkManager-openvpn plasma-nm5-openvpn
- [KDEシステム設定]を起動して、[接続]を選択する。
- [接続]画面が開くので、画面左下(接続先リストの下)にある[+]を押下する。
- [接続タイプの選択]画面が開くので、リストの最下行にある[VPN接続をインポート...]オプションを選択して[作成]ボタンを押下する。
- [VPN接続をインポート]画面が開くので、解凍したconfigディレクトリ内にあるOpenVPNファイル(VPNサーバ)を選択する。
例. ipvanish-UK-London-lon-a01.ovpn - 証明書をコピーするよう求められたら、[はい]ボタンを押下する。
- [接続]画面左にIP VANISHのVPN接続が表示されるので、IP VANISHのVPN接続を選択する。
- [接続]画面右にある[VPN(openvpn)]タブを選択して、IP VANISHのユーザ名とパスワードを入力する。
- [接続]画面右にある[IPv6]タブを選択して、[この接続には IPv6 が必要]チェックボックスのチェックを外す。
- [接続画面]右下にある[適用]ボタンを押下する。
- タスクバーにあるネットワークアイコンをクリックすると、上記のセクションで作成したOpenVPNが表示されるので、[接続]ボタンを押下する。