Linuxコマンド - tr

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概要



trコマンドを使用したフィルタリング

アルファベットの小文字を大文字に変換する

アルファベットの小文字を一括で大文字に変換する処理や大文字を小文字に変換する処理等は、trコマンドを使用する。

以下の例では、trコマンドに正規表現を指定することにより、大文字小文字の変換を行っている。

# 小文字から大文字へ変換する
tr '[a-z]' '[A-Z]'

# 大文字から小文字へ変換する
tr '[A-Z]' '[a-z]'


trコマンドと正規表現を使用することで、アルファベットを小文字から大文字へ、または小文字から大文字へと変換することができる。

小文字から大文字に変換する。

echo "abcdefghijklmnopqrstuvwxyz" | tr '[a-z]' '[A-Z]'

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ


大文字から小文字に変換する。

echo "ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ" | tr '[A-Z]' '[a-z]'

abcdefghijklmnopqrstuvwxyz


trコマンドへの入力

trコマンドは標準入力からデータを読み込み変換を行う。
そのため、引数にファイル名を指定して処理を行うことはできない。

ファイル内容を処理対象とする場合は、catコマンドとパイプを使用してtrコマンドに変換対象となるデータを渡す必要がある。

cat test.txt

abc
def
ghi
jkl
mno


cat test.txt | tr '[a-z]' '[A-Z]'

ABC
DEF
GHI
JKL
MNO