概要
レベル変換IC PCA9306
PCA9306は、I2C伝送路の双方向電圧レベル変換モジュールである。
1.8[V]、3.3[V]、5[V]の電圧レベルの間でレベル変換が行われる。
SCL1、SDA1側が低電圧側、SCL2、SDA2側が高電圧側となる。
例えば、VREF1に3.3[V]の電圧を加えて、SCL1、SDA1は3.3[V]のデバイスのSCL、SDAの信号線を接続して、
VREF2に5[V]の電圧を加えて、SCL2、SDA2は5[V]のデバイスのSCL、SDAを接続する。
下図の回路は、PCA9306のデータシートから抜粋したもので、常に、双方向のレベル変換を行う回路である。
秋月電子のAE-PCA9306モジュールは、上図にあるプルアップ抵抗やコンデンサも実装されているため、各電源とI2Cのバスを接続するだけで利用できる。
また、AE-PCA9306モジュールの裏面には、J1〜J5のジャンパがあり、全て接続された状態になっている。
例えば、J1のジャンパをカットする場合、レベル変換のイネーブルの制御を行うことができる。
J2〜J5のジャンパはモジュールのプルアップ抵抗と接続しており、モジュール外にプルアップ抵抗を配置する場合、これらのジャンパをカットする。