電子回路 - レベル変換

2020年12月25日 (金) 05:15時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「== 概要 == <br><br> == レベル変換IC PCA9306 == PCA9306は、I2C伝送路の双方向電圧レベル変換モジュールである。<br> 1.8[V]、3.3[V]、5[V]…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

概要



レベル変換IC PCA9306

PCA9306は、I2C伝送路の双方向電圧レベル変換モジュールである。
1.8[V]、3.3[V]、5[V]の電圧レベルの間でレベル変換が行われる。

SCL1、SDA1側が低電圧側、SCL2、SDA2側が高電圧側となる。

例えば、VREF1に3.3[V]の電圧を加えて、SCL1、SDA1は3.3[V]のデバイスのSCL、SDAの信号線を接続して、
VREF2に5[V]の電圧を加えて、SCL2、SDA2は5[V]のデバイスのSCL、SDAを接続する。

下図の回路は、PCA9306のデータシートから抜粋したもので、常に、双方向のレベル変換を行う回路である。


秋月電子のAE-PCA9306モジュールは、上図にあるプルアップ抵抗やコンデンサも実装されているため、各電源とI2Cのバスを接続するだけで利用できる。
また、AE-PCA9306モジュールの裏面には、J1〜J5のジャンパがあり、全て接続された状態になっている。

例えば、J1のジャンパをカットする場合、レベル変換のイネーブルの制御を行うことができる。
J2〜J5のジャンパはモジュールのプルアップ抵抗と接続しており、モジュール外にプルアップ抵抗を配置する場合、これらのジャンパをカットする。