オペアンプ - 同相信号除去比(CMRR)
同相信号除去比(CMRR)とは
差動増幅回路では、同相信号除去比(CMRR:Common Mode Rejection Ratio)とは呼ばれるパラメータが重要になる。
なぜなら、差動増幅回路は2つの入力の差分を増幅して、コモン・モード・ノイズである同相信号を除去することが重要だからである。
つまり、差動増幅回路は、同相信号除去比が大きければ大きいほど精度の良い回路となる。
同相信号除去比(CMRR)は以下の式で表される。
差動利得の求め方
図1はオペアンプを用いた差動増幅回路である。

計算式は省略するが、オペアンプの出力Voutの値は以下のようになる。
構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle V_{out} = V_{ref} - (V_{in+}-V_{ref})\frac{R2}{R1}}
差動利得とはこの式の電圧部分を削除したものになる。つまり、差動利得はR1とR2の比率で決まる。
構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle \mbox{差 動 利 得} = G_D = \frac{R_2}{R_1}}
同相利得の求め方
差動利得と同様に、差動増幅回路の計算で用いた式を使用する。
構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle V_{out} = \frac{R_1+R_2}{R_1}\frac{R_4}{R_3+R_4}(V_{in+}-V_{ref})+V_{ref}-\frac{R_2}{R_1}V_{in-}}
ここで、Vref = 0[V]、入力電圧Vin+、Vin-を同相信号電圧VCMとすると、
構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle V_{out} = \frac{R_1+R_2}{R_1}\frac{R_4}{R_3+R_4}V_{CM}-\frac{R_2}{R_1}V_{CM}}
式を整理すると、構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle V_{out} = \frac{R_1R_4-R_2R_3}{R_1(R_3+R_4)}V_{CM}}
同相利得は電圧部分を削除したものになるので、構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle \mbox{同 相 利 得} = G_C = \frac{R_1R_4-R_2R_3}{R_1(R_3+R_4)}}
となる。
CMRRの求め方
前述したCMRRの計算式に対して、差動利得、同相利得の値を代入する。
構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle CMRR = \frac{G_D}{G_C}}
構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle = \cfrac{\cfrac{R_2}{R_1}}{\cfrac{R_1R_4-R_2R_3}{R_1(R_3+R_4)}}}
構文解析に失敗 (SVG (ブラウザーのプラグインで MathML を有効にできます): サーバー「https://wikimedia.org/api/rest_v1/」から無効な応答 ("Math extension cannot connect to Restbase."):): {\displaystyle = \frac{R_2(R_3+R_4)}{R_1R_4-R_2R_3}}
以上から、分母が0に近づくほど、CMRRが大きい値となる。
つまり、差動増幅回路ではR1とR4、R2とR3の値を同じにすると精度の良い回路ができる。
しかし、実際には抵抗のばらつきがあるので、注意が必要になる。