C Sharpの基礎 - ダイアログ
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概要
ファイルを開くダイアログ(OpenFileDialog)は、ファイルの参照をするための機能を持ったダイアログである。
ファイルを開くダイアログは、System.Windows.Forms.FileDialogの派生クラスであり、ファイルを開く操作に必要なプロパティが存在する。
ユーザに開くファイルのパスを選択させるにはファイルを開くダイアログ(OpenFileDialog)を使用する。
OpenFileDialogの主なプロパティ
ファイルを開くダイアログのプロパティのうち、設定を意識する必要がある主なプロパティは表1に記載した次の15種類である。
プロパティ名 | データ型 | 意味 |
---|---|---|
AddExtension | bool | 拡張子が入力されなかった場合、自動的に拡張子を付けるかどうかを設定する。 付ける場合はtrue、付けない場合はfalseを指定する。(既定値 : true) |
CheckFileExists | bool | 存在しないファイルが指定された場合、警告メッセージを表示するかどうかを設定する。 表示する場合はtrue、表示しない場合はfalseを指定する。(既定値 : true) |
CheckPathExists | bool | 存在しないパスが指定された場合、警告メッセージを表示するかどうかを設定する。 表示する場合はtrue、表示しない場合はfalseを指定する。(既定値 : true) |
FileName | string | ユーザが選択したファイルパスを取得する。 ダイアログの起動時に初期値として設定することも可能。 |
FileNames | string[] | ユーザが選択した複数のファイルパスを取得する。 Multiselectプロパティがtrueの場合に使用する。 Multiselectプロパティがfalseの場合は、FileNameで取得できるファイルパスがFileNames[0]に格納される。 |
Filter | string | ファイルの種類のプルダウンの選択肢リストを文字列で設定する。 |
FilterIndex | int | ファイルの種類のプルダウンの選択肢リストの初期選択インデックスを設定する。 インデックスの設定値は1から始まる。 ユーザが選択したインデックスを取得することも可能である。(既定値 : 1) |
InitialDirectory | string | ダイアログの起動時に表示するディレクトリを設定する。 設定したディレクトリが存在しない場合は、設定しない場合と同じ動作となる。 |
Multiselect | bool | 複数のファイルを選択できるかどうかを設定する。 複数選択を許可する場合はtrue、許可しない場合はfalseを指定する。(既定値 : false) |
ReadOnlyChecked | bool | 読み取り専用として開くチェックボックスのON/OFFを設定または取得する。 ShowReadOnlyプロパティがtrueの場合のみ有効となる。(既定値 : false) |
SafeFileName | string | ユーザが選択した拡張子を含むファイル名のみ(パスは含まない)を取得する。 |
SafeFileNames | string[] | ユーザが選択した複数の拡張子を含むファイル名のみ(パスは含まない)を取得する。 Multiselectプロパティがtrueに設定されている場合のみ有効となる。 |
ShowHelp | bool | ヘルプボタン[?]を表示するかどうかを設定する。 表示する場合はtrue、表示しない場合はfalseを指定する。(既定値 : false) |
ShowReadOnly | bool | 読み取り専用として開くチェックボックスを表示するかどうかを設定する。 表示する場合はtrue、表示しない場合はfalseを指定する。(既定値 : false) |
Title | string | ダイアログのタイトルバーに表示されるタイトル文字列を設定する。 |