インストール - KiCAD
概要
KiCADのインストール
パッケージ管理システムからインストール
# RHEL sudo dnf install kicad kicad-packages3d kicad-doc # SUSE sudo zypper install kicad
リポジトリを追加してインストール
RHELにおいて、KiCadには3つのCoprリポジトリがあり、代替バージョンを提供している。
複数のCoprリポジトリを有効にすることは問題ないが、安定版Coprとテスト版Coprの両方を有効にした場合、これらは効果的に結合される。
通常、これはtesting coprになる。
# RHEL sudo dnf install dnf-plugins-core sudo dnf copr enable @kicad/kicad-stable sudo dnf install kicad kicad-packages3d kicad-doc # SUSE sudo zypper addrepo 'https://download.opensuse.org/repositories/electronics/$releasever/' Electronics sudo zypper refresh sudo zypper install kicad
ソースコードからインストール
Open Cascadeのインストール
Open CASCADE Technology (OCCT)は、3次元CAD、CAM、CAE用のオープンソースソフトウェア開発プラットフォームである。
もし、パッケージ管理システムにあるOpen Cascadeのバージョンが古い場合、ソースコードからインストールする。
まず、Open CascadeのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf OCCT-<バージョン>.tar.gz cd OCCT-<バージョン>
Open Cascadeをビルドおよびインストールする。
mkdir build && cd build cmake .. -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<Open Cascadeのインストールディレクトリ> make -j $(nproc) make install
SWIGのインストール
SWIGは、CおよびC++で書かれたプログラムをさまざまな高級プログラミング言語と接続するソフトウェア開発ツールである。
もし、パッケージ管理システムにあるSWIGのバージョンが古い場合、ソースコードからインストールする。
まず、SWIGのビルドに必要なライブラリをインストールする。
# SUSE sudo zypper install bison pcre2-devel
SWIGの公式Webサイト、または、SWIGのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf swig-<バージョン>.tar.gz cd swig-<バージョン>
SWIGをビルドおよびインストールする。
mkdir build && cd build cmake .. -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<SWIGのインストールディレクトリ> make -j $(nproc) make install
KiCADのインストール
KiCADのビルドに必要なライブラリをインストールする。
# SUSE sudo zypper install pkg-config make cmake gcc-c++ gcc11-c++ gcc11-PIE ninja fdupes wxGTK3-devel python3-devel python3-wxPython python3-pybind11-devel \ cairo-devel libopenssl-devel libopenssl-1_1-devel zlib-devel libzip-devel libcurl-devel unixODBC-devel occt-devel glm-devel glew-devel \ libboost_filesystem-devel-impl libboost_system-devel-impl libboost_test-devel-impl \ memory-constraints swig libngspice-devel hicolor-icon-theme gettext update-desktop-files \ ffmpeg-4-libavcodec-devel ffmpeg-4-libavdevice-devel ffmpeg-4-libavfilter-devel ffmpeg-4-libavformat-devel \ # 不要の可能性あり ffmpeg-4-libavresample-devel ffmpeg-4-libavutil-devel ffmpeg-4-libswresample-devel ffmpeg-4-libswscale-devel \ # 不要の可能性あり ffmpeg-4-libpostproc-devel # 不要の可能性あり
KiCADのGitLabにアクセスして、KiCADのソースコードをダウンロードする。
または、git clone
コマンドを実行して、ソースコードをダウンロードする。
git clone https://gitlab.com/kicad/code/kicad.git -b <ブランチ名> cd kicad # 実行例 git clone https://gitlab.com/kicad/code/kicad.git -b 7.0 KiCAD
KiCADをビルドおよびインストールする。
mkdir build && cd build cmake -G Ninja .. \ -DCMAKE_C_COMPILER=<GCC 8以降のコンパイラのパス> -DCMAKE_CXX_COMPILER=<G++ 8以降のコンパイラのパス> \ -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release \ -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<KiCADのインストールディレクトリ> \ -DKICAD_INSTALL_DEMOS=ON -DKICAD_SPICE=ON -DKICAD_BUILD_I18N=ON \ -DOCC_INCLUDE_DIR=/<Open Cascadeのインストールディレクトリ>/include/opencascade \ # Open Cascadeのインクルードディレクトリの指定が必要な場合 -DCMAKE_CXX_FLAGS=-fuse-ld=lld # デフォルトのBFDリンカ(ld)とは異なるリンカ(例: gold(高速)、 lld(高速)、 mold(最速))を使用すると、ビルド速度がさらに向上する # リンカを変更するには、-fuse-ld=<リンカ名>を指定する ninja -C . ninja -C . install
KiCADのデスクトップエントリファイルを作成する。
vi ~/.local/share/applications/KiCAD.desktop
# ~/.local/share/applications/KiCAD.desktopファイル
KiCADの実行に必要なライブラリをインストールする。
sudo zypper install python3-wxPython unixODBC libngspice0
KiCADのビルドの詳細を知りたい場合は、KiCADの公式Webサイトを参照すること。