シェルスクリプトの基礎 - 外部コマンド

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2020年10月7日 (水) 20:29時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版
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概要

シェルスクリプトにおいて、外部コマンドを使用する必要がある場合、その外部コマンドが使用可否を調べておくと便利である。


外部コマンドの使用可否

以下の例では、pythonコマンドの使用可否を確認している。

type -P <コマンド名>は、環境パスで指定されたディレクトリから<コマンド名>を検索して、そのフルパスを取得するが、
ここでは、<コマンド名>の使用可否を確認するために利用している。

そのまま実行すると<コマンド名のフルパスが出力されるので、/dev/nullデバイスへリダイレクトして、出力を抑制している。

 if type -P python > /dev/null; then
    echo "python コマンドを使用できます"
 else
    echo "python コマンドが見つかりません"
 fi


また、指定した外部コマンドが使用できない場合、シェルスクリプトを終了させるには、以下のように記述すればよい。
条件式を!で反転させていることに注意すること。

また、echoの出力を>&2とリダイレクトすると、標準エラー出力へ出力できる。

 if ! type -P python3 > /dev/null; then
    echo 'This script requires Python 3. Please install Python 3 first and try again.' >&2
    exit -1
 fi



外部コマンドの出力と変数

lsgrepfind等のコマンドの実行結果を変数に代入するには、以下のように記述する。

変数=$(コマンド)
または
変数=`コマンド`


以下の例では、lsコマンドの実行結果を変数FILESに代入して、echoで出力している。

 #!/bin/sh
 
 FILES=$(ls)
 echo "$FILES"

または

 #!/bin/sh
 
 FILES=`ls`
 echo "$FILES"



パイプとwhile readコマンド

find . -name '*.sh'等の外部コマンドの出力結果を1行ずつ処理するには、パイプwhile readコマンドに接続して記述する。

以下の例では、カレントディレクトリ下の.shファイルを再帰的に列挙している。

 find . -name '*.sh' | while read SHFILE; do
    echo "$SHFILE"
 done



外部コマンドの出力と配列

パイプを使用せず、`コマンド名`または$(コマンド名)で実行した外部コマンドの出力を、配列で受け取る方法もある。

forループのinの後の変数(以下の例では、変数SHFILES)には、スペース区切りで各要素が列挙される。
変数SHFILESの値にスペースが含まれる場合、行を1つの要素として処理するためには、変数をダブルクォーテーションで囲む必要がある。

 SHFILES=$(find . -name '*.sh')
 
 for SHFILE in "$SHFILES"; do
    echo "$SHFILE"
 done