「応用数学 - 高階線形常微分方程式」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(ページの作成:「== 概要 == 3階以上の常微分方程式は、基本的には2階常微分方程式と変わらない。<br> <br> より高階の微分方程式 <math>\frac{d^{n} f(x)}{dx^{n}} + a_{n - 1} \frac{d^{n - 1} f(x)}{dx^{n - 1}} + a_{n - 2} \frac{d^{n - 2} f(x)}{dx^{n - 2}} + \cdots + a_{1} \frac{df(x)}{dx} + a_{0} x = b(x)</math> の形の常微分方程式を考える。<br> <br> このように、最高階の常微分方程式について解かれているものを…」) |
(→概要) |
||
7行目: | 7行目: | ||
<math>b(x) = 0</math> の時、同次方程式であるという。<br> | <math>b(x) = 0</math> の時、同次方程式であるという。<br> | ||
<br> | <br> | ||
2階線形常微分方程式ならば、 <math>\frac{d^{2} f(x)}{dx^{2}} + a_{1} \frac{df(x)}{dx} + a_{0} x = b( | 2階線形常微分方程式ならば、 <math>\frac{d^{2} f(x)}{dx^{2}} + a_{1} \frac{df(x)}{dx} + a_{0} x = b(x)</math> である。<br> | ||
<br><br> | <br><br> | ||
2023年9月4日 (月) 16:49時点における版
概要
3階以上の常微分方程式は、基本的には2階常微分方程式と変わらない。
より高階の微分方程式 の形の常微分方程式を考える。
このように、最高階の常微分方程式について解かれているものを正規形と呼ぶ。
の時、同次方程式であるという。
2階線形常微分方程式ならば、 である。
高階定数係数線形同次常微分方程式
n階定係数線形同次微分方程式 の一般解は、
基本解(n個の線形独立な解の組) を用いて、次式のように表現することができる。
n階定係数線形同次微分方程式の解全体は、n次元線形空間をつくる。
この方程式の基本解(n個の線形独立な解の組) は、
この方程式の特性方程式 を解くことによって求めることができる。
高階定数係数線形同次常微分方程式の例題
例題 1
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 解答: 与式の特性方程式は、次のようになる。 これを解くと、 より、 より、 となる。 これより、基本解は となる。 したがって、一般解は次のようになる。
例題 2
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 解答: 与式の特性方程式は、次のようになる。 これを解くと、 より、 より、 となる。 これより、基本解は となる。 したがって、一般解は次のようになる。
例題 3
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 解答: 与式の特性方程式は、次のようになる。 これを解くと、 より、 となる。 これより、基本解は となる。 したがって、一般解は次のようになる。