「Qtライブラリ - Qwt」の版間の差分
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2021年3月12日 (金) 01:31時点における版
概要
Qwt(Qt Widget for Technical Application)は、Qtの拡張ライブラリであり、プロット、ダイアル、メータ等のウィジェットを提供する。
ここでは、Qwtのインストールと使用方法を記載する。
Qwtのインストール
Qwtのビルドおよびコンパイルに必要な依存関係のライブラリをインストールする。
これらライブラリは、ビルドおよびコンパイル時のみ必要である。
sudo zypper install Mesa-devel Mesa-KHR-devel
Qwtの公式Webサイトから最新のQwtをダウンロードする。
ダウンロードしたQwtを解凍するため、以下のコマンドを実行する。
tar xf qwt-x.x.x.tar.bz2
解凍したQwtディレクトリに移動して、qwtconfig.priファイルを以下のように編集する。
vi qwtconfig.pri
qwtconfig.priファイル # 変更前 unix { QWT_INSTALL_PREFIX = /usr/local/qwt-$$QWT_VERSION # QWT_INSTALL_PREFIX = /usr/local/qwt-$$QWT_VERSION-qt-$$QT_VERSION } win32 { QWT_INSTALL_PREFIX = C:/Qwt-$$QWT_VERSION # QWT_INSTALL_PREFIX = C:/Qwt-$$QWT_VERSION-qt-$$QT_VERSION } # 変更後 unix { QWT_INSTALL_PREFIX = <Qtのインストールディレクトリ>/Qwt-$$QWT_VERSION # QWT_INSTALL_PREFIX = /usr/local/qwt-$$QWT_VERSION-qt-$$QT_VERSION } win32 { QWT_INSTALL_PREFIX = C:/Qwt-$$QWT_VERSION # QWT_INSTALL_PREFIX = C:/Qwt-$$QWT_VERSION-qt-$$QT_VERSION }
Qwtプロジェクトをビルドおよびコンパイルして、インストールする。
qmake qwt.pro make -j 8 make install
<Qtのインストールディレクトリ>/Qwt-x.x.x/plugins/designer/libqwt_designer_plugin.soファイルを、以下のディレクトリにコピーする。
- Qt Creatorに統合されているQt Designer
- <Qtのインストールディレクトリ>/Tools/QtCreator/lib/Qt/plugins/designerディレクトリ
- 正常に読み込まれたプラグインおよび読み込みに失敗したプラグインを確認するには、
- [ツール] - [フォームエディター] - [QtDesignerプラグインについて]を選択する。
- スタンドアロンのQt Designer
- <Qtのインストールディレクトリ>/5.15.2/gcc_64/plugins/designerディレクトリ
- 正常に読み込まれたプラグインおよび読み込みに失敗したプラグインを確認するには、[ヘルプ] - [プラグイン]を選択する。
また、Qwtの公式Webサイトには、QwtPolar、QwtPlot3D、QtiPlot等も存在する。
Qtプロジェクトの設定
Qwtを使用するため、Qtプロジェクトファイルに以下の設定を追記する。
# QWT QWT_LOCATION = /home/suse/InstallSoftware/Qt/Qwt-6.1.6 INCLUDEPATH += $${QWT_LOCATION}/include/ LIBS += -L$${QWT_LOCATION}/lib -lqwt
Qt Designer画面を開いて、Qwtウィジェットが存在するか確認する。
PyQwt
PythonでQwtが使用できるPyQwtライブラリも存在する。
QwtPlot
プロット上に曲線や散布図を表示する場合、まず、Qt Designer画面にてQwtPlotウィジェットを配置する。
次に、QwtPlotItemクラスのインスタンスにデータを渡して、QwtPlotクラスのインスタンスにアタッチする。
QwtPlotの目盛りは自動的に最適に表示される。
一般的には、QwtPlotクラスまたはQwtPlotItemクラスを継承した派生クラスを作成して使用する。
Qwtライブラリのほとんどのサンプルでは、派生クラスを作成している。