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| 33行目: |
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| <br> | | <br> |
| 原点(x,y) = (0,0)において、特異性があり、分母が0となるためθが定まらない。<br> | | 原点(x,y) = (0,0)において、特異性があり、分母が0となるためθが定まらない。<br> |
| | <br> |
| | 2重積分に応用するには、変数変換を行うことにより、ヤコビアンを計算してdxdyとdrdθの関係式を求める必要がある。<br> |
| | <math> |
| | \begin{align} |
| | J &= |
| | \begin{vmatrix} |
| | \frac{\partial x}{\partial r} & \frac{\partial x}{\partial \theta} \\ |
| | \frac{\partial y}{\partial r} & \frac{\partial y}{\partial \theta} |
| | \end{vmatrix} \\ |
| | &= |
| | \begin{vmatrix} |
| | \cos{\theta} & -r \sin{\theta} \\ |
| | \sin{\theta} & r \cos{\theta} |
| | \end{vmatrix} \\ |
| | &= r \cos^{2}{\theta} + r \sin^{2}{\theta} \\ |
| | &= r |
| | \end{align} |
| | </math><br> |
| | したがって、<math>dxdy = r dr d \theta</math>となる。<br> |
| | <br> |
| | <u>例. 以下の2重積分を求めよ。</u><br> |
| | <math>\iint\limits_D xy \, dxdy</math><br> |
| | <math>D = \{ (x, y) | 1 \le x^{2} + y^{2} \le 4, x \ge 0, y \ge 0 \}</math><br> |
| | このように円が含まれる場合は、極座標変換 <math>x = r \cos{\theta}, \, y = r \sin{\theta}(r \ge 0, \, 0 \le \theta \le 2 \pi)</math>とおく。<br> |
| | 積分範囲は、<math>1 \le r^{2} \le 4, \, r \cos{\theta} \ge 0, \, r \sin{\theta} \ge 0</math>となり、<math>r \ge 0</math>のため、<math>1 \le r \le 2, \, \cos{\theta} \ge 0, \, \sin{\theta} \ge 0</math>となる。<br> |
| | <math>\cos{\theta} \ge 0</math>かつ<math>\sin{\theta} \ge 0</math>を満たすθは、<math>0 \le \theta \le \frac{\pi}{2}</math>なので、<br> |
| | 変換後の積分範囲D'は、<math>D' = \{ (r, \theta) | 1 \le r \le 2, \ 0 \le \theta \le \frac{\pi}{2} \}</math>の形に変形でき、2重積分を計算することができる。<br> |
| | <math> |
| | \begin{align} |
| | & \iint_D xy \ dxdy \\ |
| | =& \iint_{D'} r^3 \sin{\theta} \cos{\theta} \ drd \theta \\ |
| | =& \int^2_1 r^3 \ dr \int^{\frac{\pi}{2}}_0 \sin{\theta} \cos{\theta} \ d \theta \\ |
| | =& \int^2_1 r^3 \ dr \ \frac{1}{2} \int^{\frac{\pi}{2}}_0 \sin{2 \theta} \ d \theta \\ |
| | =& \left[ \frac{1}{4} r^4 \right]^2_1 \ \frac{1}{2} \left[ - \frac{1}{2} \cos 2 \theta \right]^{ \frac{\pi}{2} }_0 \\ |
| | =& (4 - \frac{1}{4}) \ \frac{1}{2}(\frac{1}{2} + \frac{1}{2}) \\ |
| | =& \frac{15}{4} \times \frac{1}{2} \\ |
| | =& \frac{15}{8} |
| | \end{align} |
| | </math><br> |
| <br><br> | | <br><br> |
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概要
極座標とは、n次元ユークリッド空間Rn上で定義され、1個の動径rとn − 1個の偏角θ1, ..., θn−1からなる座標系のことである。
点S(0, 0, x3, ..., xn)を除く直交座標は、局所的に一意的な極座標に座標変換できるが、
点Sにおいては、ヤコビアンが0となってしまうため、一意的な極座標表現は不可能である。
これは、点Sにおける偏角が定義できないことからも明らかである。
円座標
2次元ユークリッド空間R2における極座標は円座標と呼ばれ、1つの動径座標と一つの角度座標からなる最も単純な極座標である。
rθ平面、極座標平面(または平面極座標)ともいう。
特異点は(r, θ) = (0, θ)、すなわち、xy座標での原点(x, y) = (0, 0)である。
2次元ベクトル空間にも定義できることから、複素数体C上にも定義できる。この時、円座標を極形式と呼んだりもする。
その場合、オイラーの公式を利用してz = reiθと表す。
円座標平面上で偏角を限定しない場合、xy平面上で円を描く。
円座標(r, θ)から直交直線座標(x, y)への変換は次式で与えられる。

角度座標の範囲を
とする場合、直交直線座標から円座標への変換は次式で与えられる。
ここで、sgnは符号関数である。

原点(x,y) = (0,0)において、特異性があり、分母が0となるためθが定まらない。
2重積分に応用するには、変数変換を行うことにより、ヤコビアンを計算してdxdyとdrdθの関係式を求める必要がある。

したがって、
となる。
例. 以下の2重積分を求めよ。


このように円が含まれる場合は、極座標変換
とおく。
積分範囲は、
となり、
のため、
となる。
かつ
を満たすθは、
なので、
変換後の積分範囲D'は、
の形に変形でき、2重積分を計算することができる。
![{\displaystyle {\begin{aligned}&\iint _{D}xy\ dxdy\\=&\iint _{D'}r^{3}\sin {\theta }\cos {\theta }\ drd\theta \\=&\int _{1}^{2}r^{3}\ dr\int _{0}^{\frac {\pi }{2}}\sin {\theta }\cos {\theta }\ d\theta \\=&\int _{1}^{2}r^{3}\ dr\ {\frac {1}{2}}\int _{0}^{\frac {\pi }{2}}\sin {2\theta }\ d\theta \\=&\left[{\frac {1}{4}}r^{4}\right]_{1}^{2}\ {\frac {1}{2}}\left[-{\frac {1}{2}}\cos 2\theta \right]_{0}^{\frac {\pi }{2}}\\=&(4-{\frac {1}{4}})\ {\frac {1}{2}}({\frac {1}{2}}+{\frac {1}{2}})\\=&{\frac {15}{4}}\times {\frac {1}{2}}\\=&{\frac {15}{8}}\end{aligned}}}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/edeb1446389e9946f5bdfa6957c52ad40af73947)
円柱座標
円座標で(0, 0)を除くXY平面上の全ての点を表現できることから、これにZ軸を加えれば、XYZ空間が表現できる。
これを円柱座標という。
円柱座標空間上(RθZ空間上)で、θとZを限定しない場合、XYZ空間上で円柱を描く。
また、円柱座標空間上の特異点はZ軸上の全ての点である。
円筒座標(r, θ, z) から直交直線座標(x, y, z)への変換は次式で与えられる。

直交直線座標から円筒座標への変換は、次式で与えられる。

球座標
3次元ユークリッド空間R3における極座標である。球面座標ともいう。
1個の動径rと2個の偏角θ、φによって表現される。(下図を参照)
球座標において、動径を固定して、2個の偏角を動かせば、XYZ空間上で球を描く。
球座標から直交直線座標への変換は、次式で与えられる。

直交直線座標から球座標への変換は、次式で与えられる。

Z軸上の
において特異性があり、分母が0となるためφが定まらない。
原点においては、θも定まらない。