📢 Webサイト閉鎖と移転のお知らせ
このWebサイトは2026年9月に閉鎖いたします。
新しい記事は移転先で追加しております。(旧サイトでは記事を追加しておりません)
編集の要約なし |
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== 概要 == | == 概要 == | ||
デスクトップエントリとは、アプリケーションの起動情報やメタデータを記述した設定ファイルである。<br> | |||
拡張子は、<u>.desktop</u>である。<br> | |||
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freedesktop.orgが策定するDesktop Entry Specificationによって仕様が標準化されている。<br> | |||
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デスクトップエントリファイルを作成することにより、以下に示す機能が利用できるようになる。<br> | |||
* | * アプリケーションメニューへの登録 | ||
* | *: GNOMEのアクティビティ、KDE Plasmaのアプリケーションランチャー等 | ||
* | * デスクトップ上へのショートカットアイコンの配置 | ||
* | * ファイルマネージャにおけるMIMEタイプの関連付け | ||
*: 特定の種類のファイルを開くアプリケーションの選択 | |||
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デスクトップエントリの仕様はfreedesktop.orgによって標準化されているため、<br> | |||
GNOMEやKDE Plasma等のデスクトップ環境に関わらず、またX11やWayland等のディスプレイプロトコルに関わらず、共通の手順で作成することができる。<br> | |||
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デスクトップアイコンの作成手順は以下の通りである。<br> | |||
# アイコン画像ファイルの準備 | |||
# デスクトップエントリファイル (<u>.desktopファイル</u>)の作成 | |||
# デスクトップファイルデータベースの更新 | |||
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== デスクトップアイコンの準備 == | == デスクトップアイコンの準備 == | ||
デスクトップアイコンの画像ファイルは、freedesktop.orgが策定するIcon Theme Specificationによって使用可能な画像形式とサイズが定められている。<br> | |||
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==== 使用可能な画像形式 ==== | |||
使用可能な画像形式は以下の通りである。<br> | |||
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* PNG (推奨) | |||
*: 最も一般的な形式であり、全てのデスクトップ環境でサポートされている。 | |||
*: ピクセルベースの画像であるため、各サイズごとに個別のファイルを用意する必要がある。 | |||
* SVG (オプション) | |||
*: ベクター形式であるため、1つのファイルで全てのサイズに対応できる。 | |||
*: ただし、SVGのサポートはオプションであり、全ての環境で利用できるとは限らない。 | |||
*: SVGアイコンは、<u>scalableディレクトリ</u> に格納する。 | |||
* XPM (下位互換、非推奨) | |||
*: 古い形式であり、下位互換性のためにのみサポートされている。 | |||
*: 新規にアイコンを作成する場合は使用すべきではない。 | |||
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==== アイコンサイズ ==== | |||
推奨フォーマットであるPNG形式で使用可能なアイコンサイズの一覧を以下に示す。<br> | |||
* 48×48 | * 48×48 | ||
* 64×64 | * 64×64 | ||
| 30行目: | 50行目: | ||
* 1024×1024 | * 1024×1024 | ||
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全てのサイズを用意する必要はないが、48×48は最低限必要なサイズとされている。<br> | |||
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デスクトップ環境は、要求されたサイズに最も近いアイコンを自動的に選択してスケーリングする。<br> | |||
ls | そのため、高解像度ディスプレイ環境では128×128以上のサイズも用意することが望ましい。<br> | ||
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自分の環境が対応しているアイコンサイズは、<u>/usr/share/icons/hicolorディレクトリ</u> を確認すればわかる。<br> | |||
ls /usr/share/icons/hicolor/ | |||
# 例 | |||
1024x1024 16x16 20x20 24x24 32x32 40x40 48x48 64x64 8x8 icon-theme.cache scalable | 1024x1024 16x16 20x20 24x24 32x32 40x40 48x48 64x64 8x8 icon-theme.cache scalable | ||
128x128 192x192 22x22 256x256 36x36 42x42 512x512 72x72 96x96 index.theme symbolic | 128x128 192x192 22x22 256x256 36x36 42x42 512x512 72x72 96x96 index.theme symbolic | ||
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==== アイコン画像ファイルの格納先 ==== | |||
アイコン画像ファイルの格納先として以下の3箇所が存在する。<br> | |||
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パス中の <u>$Size</u> の部分は、アイコンサイズに対応するディレクトリ名に置き換える。(例: 48x48、512x512等)<br> | |||
~/.local/share/icons/hicolor/$Size/apps (個別ユーザ向け) | |||
/usr/share/icons/hicolor/$Size/apps (全ユーザ向け パッケージ管理システムでのインストール) | |||
/usr/local/share/icons/hicolor/$Size/apps (全ユーザ向け パッケージ管理システム外でのインストール) | |||
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パスに含まれる <u>hicolor</u>は、デフォルトのフォールバックアイコンテーマである。<br> | |||
ユーザが選択したアイコンテーマでアイコンが見つからない場合に <u>hicolorテーマ</u> が参照されるため、<br> | |||
アプリケーション独自のアイコンは <u>hicolorテーマ</u> に配置することが推奨されている。<br> | |||
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SVGアイコンの場合は、サイズ別ディレクトリの代わりに <u>scalable/appsディレクトリ</u> に格納する。<br> | |||
~/.local/share/icons/hicolor/scalable/apps (個別ユーザ向け) | |||
/usr/share/icons/hicolor/scalable/apps (全ユーザ向け パッケージ管理システムでのインストール) | |||
/usr/local/share/icons/hicolor/scalable/apps (全ユーザ向け パッケージ管理システム外でのインストール) | |||
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==== アイコンの命名規則 ==== | |||
アイコンファイル名は、デスクトップエントリファイルのIconキーで指定する名前と一致させる必要がある。<br> | |||
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freedesktop.org仕様に従って <u>hicolorテーマ</u> に配置する場合、Iconキーには拡張子を含まないファイル名のみを指定する。<br> | |||
デスクトップ環境がアイコンテーマのディレクトリを自動的に検索して、適切なサイズのアイコンファイルを選択する。<br> | |||
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<syntaxhighlight lang="ini"> | |||
# freedesktop.org仕様に従う場合 (推奨) : 拡張子・パスなし | |||
Icon=myapp | |||
# 任意のパスに配置する場合 : 拡張子を含むフルパス | |||
Icon=/opt/myapp/myapp.png | |||
</syntaxhighlight> | |||
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freedesktop.org仕様に則っていないディレクトリにアイコンを配置する場合は、拡張子を含むフルパスを指定する必要がある。<br> | |||
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また、近年ではリバースDNS形式の命名が推奨されている。(例 : <u>org.mozilla.firefox.png</u>)<br> | |||
リバースDNS形式を使用することで、他のアプリケーションとのファイル名の衝突を防ぐことができる。<br> | |||
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==== アイコンキャッシュの更新 ==== | |||
アイコンファイルを <u>hicolorテーマ</u> に配置した後、アイコンキャッシュの更新が必要な場合がある。<br> | |||
gtk-update-icon-cache /usr/share/icons/hicolor | |||
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個別ユーザ向けに配置する場合は、以下に示すコマンドを実行する。<br> | |||
gtk-update-icon-cache ~/.local/share/icons/hicolor | |||
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<u>※注意</u><br> | |||
<u>アイコンキャッシュを更新しないと、新しいアイコンがデスクトップ環境に反映されない場合がある。</u><br> | |||
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