「C Sharpの基礎 - XML」の版間の差分

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== 概要 ==
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XML (Extensible Markup Language) は、データを構造化して保存するためのフォーマットである。<br>
C#では、<code>System.Xml</code>名前空間を使用して、XMLファイルの読み書きや操作を行うことができる。<br>
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XMLファイルの基本的な構造は、ルート要素から始まり、その中に子要素やテキストノードが階層的に配置される。<br>
各要素は開始タグと終了タグで囲まれ、属性を持つこともできる。<br>
この構造により、データの意味や関係性を明確に表現することができる。<br>
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C#でXMLファイルを扱う場合によく使用されるクラスには、<code>XmlReader</code>、<code>XmlWriter</code>、<code>XmlDocument</code>、<code>XPath</code>等がある。<br>
<code>XmlReader</code>クラスと<code>XmlWriter</code>クラスは高速で効率的なストリーミング処理を提供しており、大規模なXMLファイルの読み書きに適している。<br>
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一方、<code>XmlDocument</code>クラスはXMLファイル全体をメモリ上に読み込み、ツリー構造として操作することができる。<br>
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XMLファイルの利用例としては、設定ファイル、データ交換、Webサービスの通信プロトコル (SOAP) 等が挙げられる。<br>
特に、アプリケーションの設定情報をXMLファイルに保存することにより、プログラムの動作をコードを変更せずに柔軟に制御できるようになる。<br>
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また、LINQ to XMLを使用すると、XMLデータに対して強力なクエリや操作を行うことができる。<br>
これにより、複雑なXML処理も直感的に記述することが可能になる。<br>
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※注意<br>
大きなファイルを扱う場合のメモリ使用量や外部からのXMLインジェクション攻撃への対策等を考慮する必要がある。<br>
また、適切なエラーハンドリングや入力のサニタイズも重要である。<br>
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C#におけるXMLファイルの扱いは、.NET Frameworkの進化とともに改善されており、より効率的で柔軟になってきている。<br>
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2024年9月18日 (水) 22:03時点における版

概要

XML (Extensible Markup Language) は、データを構造化して保存するためのフォーマットである。
C#では、System.Xml名前空間を使用して、XMLファイルの読み書きや操作を行うことができる。

XMLファイルの基本的な構造は、ルート要素から始まり、その中に子要素やテキストノードが階層的に配置される。
各要素は開始タグと終了タグで囲まれ、属性を持つこともできる。
この構造により、データの意味や関係性を明確に表現することができる。

C#でXMLファイルを扱う場合によく使用されるクラスには、XmlReaderXmlWriterXmlDocumentXPath等がある。
XmlReaderクラスとXmlWriterクラスは高速で効率的なストリーミング処理を提供しており、大規模なXMLファイルの読み書きに適している。

一方、XmlDocumentクラスはXMLファイル全体をメモリ上に読み込み、ツリー構造として操作することができる。

XMLファイルの利用例としては、設定ファイル、データ交換、Webサービスの通信プロトコル (SOAP) 等が挙げられる。
特に、アプリケーションの設定情報をXMLファイルに保存することにより、プログラムの動作をコードを変更せずに柔軟に制御できるようになる。

また、LINQ to XMLを使用すると、XMLデータに対して強力なクエリや操作を行うことができる。
これにより、複雑なXML処理も直感的に記述することが可能になる。

※注意
大きなファイルを扱う場合のメモリ使用量や外部からのXMLインジェクション攻撃への対策等を考慮する必要がある。
また、適切なエラーハンドリングや入力のサニタイズも重要である。

C#におけるXMLファイルの扱いは、.NET Frameworkの進化とともに改善されており、より効率的で柔軟になってきている。