「インストール - ブータブルUSB作成ソフトウェア」の版間の差分
(→使用方法) |
|||
62行目: | 62行目: | ||
*: balenaEtcherをアンインストールする。 | *: balenaEtcherをアンインストールする。 | ||
*: <code>sudo zypper rm balena-etcher-electron</code> | *: <code>sudo zypper rm balena-etcher-electron</code> | ||
<br><br> | |||
== Ventoy== | |||
==== Ventoyとは ==== | |||
Ventoyは、イメージファイルからブートUSBメモリを作成するためのフリーかつオープンソースのユーティリティである。<br> | |||
<br> | |||
Ventoyの特徴を以下に示す。<br> | |||
* UEFIセキュアブート対応 | |||
* Linuxの永続性をサポート | |||
* MBRとGPTパーティションのサポート | |||
* ISOファイルから直接起動、解凍の必要なし | |||
* Windowsオートインストール対応 | |||
詳細については、[https://www.ventoy.net/en/index.html Ventoyの公式Webサイト]にアクセスすること。<br> | |||
<br> | |||
==== Ventoyのインストール ==== | |||
# まず、[https://github.com/ventoy/Ventoy/releases VentoyのGithub]からVentoyをダウンロードする。<br> | |||
# ダウンロードしたファイルを解凍する。<br> | |||
#: <code>tar -xf ventoy-<バージョン>-linux.tar.gz</code> | |||
# 解凍したディレクトリを任意のディレクトリに配置する。 | |||
# 以下のようなデスクトップエントリファイルを作成する。 | |||
<br> | |||
vi ~/.local/share/applications/Ventoy.desktop | |||
<br> | |||
~/.local/share/applications/Ventoy.desktopファイル | |||
[Desktop Entry] | |||
Type=Application | |||
Name=Ventoy | |||
GenericName=Ventoy | |||
Comment=quickly and easily create bootable USB flash drives and SD cards. | |||
Exec=/<Ventoyのインストールディレクトリ>/VentoyGUI.x86_64 %F | |||
Icon=/<Ventoyのインストールディレクトリ>/Ventoy.png | |||
StartupNotify=true | |||
StartupWMClass=Ventoy | |||
Terminal=false | |||
Categories=Utility; | |||
<br> | |||
==== Ventoyの使用方法 ==== | |||
# PCにストレージを接続して、ストレージのアドレスを検索する。<br><code>lsblk</code>コマンド、<code>blkid</code>コマンド、<code>fdisk</code>コマンド等を使用する。 | |||
#: <code>sudo fdisk -l</code> | |||
# VentoyGUI.x86_64ファイル(またはVentoyGUI.aarch64ファイル)を実行、または、Ventoy2Disk.shファイルに<code>-i</code>オプションとストレージのアドレスを付加して実行する。<br>上記を実行する前に、必ず、ストレージのバックアップを取得すること。 | |||
#: <code>sudo ./Ventoy2Disk.sh -i /dev/sd<span style="color:#C00000">X</span></code> | |||
# イメージファイルの焼き込みが正常に成功したことを示すメッセージが表示される。 | |||
# ストレージ名は、"ventoy"としてリネームされる。 | |||
<br><br> | <br><br> | ||
2022年2月7日 (月) 22:04時点における版
概要
ここでは、起動可能なストレージを作成する4つの方法について記載する。
どちらの方法が最適に機能するかを決めるのはユーザと環境次第である。
balenaEtcher
概要
balenaEtcherは、各種OSのイメージファイルを元にして、ブートUSBを作成することができるソフトウェアである。
以下のように、簡単な3ステップで作成できるところが特徴である。
- ブートディスクの元になるイメージファイルを選択する。
- 書き込み先のUSBメモリやSDカード等を選択する。
- 書き込みボタンを押下する。
対応フォーマットは、ISO / IMG / BIN / DMG / BZ2 / DSK / ETCH / GZ / HDDIMG / RAW / RPI-SDIMG / SDCARD / XZ / ZIPである。
balenaEtcherのインストール
Windows
balenaEtcherの公式Webサイトにアクセスして、balenaEtcherをダウンロードして、解凍する。
インストーラの場合は、解凍したファイルをダブルクリックしてインストールを行う。
ポータブルの場合は、解凍したファイルをダブルクリックすると実行される。
CentOS / SUSE
- AppImageの使用
- balenaEtcherの公式Webサイトにアクセスして、balenaEtcherをダウンロードして、解凍する。
- balenaEtcher-<バージョン名>-x64.AppImageファイルが出力されるので、そのファイルをダブルクリックする。
- または、以下のコマンドを実行する。
./balenaEtcher-1.5.98-x64.AppImage
- balenaEtcherの公式Webサイトにアクセスして、balenaEtcherをダウンロードして、解凍する。
- リポジトリを登録してインストール
- CentOS
- balenaEtcherのリポジトリを登録する。
sudo wget https://balena.io/etcher/static/etcher-rpm.repo -O /etc/yum.repos.d/etcher-rpm.repo
- balenaEtcherをインストールする。
sudo yum install balena-etcher-electron
- または
sudo dnf install balena-etcher-electron
- SUSE
- balenaEtcherのリポジトリを登録する。
sudo zypper ar https://balena.io/etcher/static/etcher-rpm.repo
sudo zypper refresh
- balenaEtcherをインストールする。
sudo zypper install balena-etcher-electron
balenaEtcherのアンインストール
- CentOS
- balenaEtcherをアンインストールする。
sudo yum remove balena-etcher-electron
- または
- *:
sudo dnf remove balena-etcher-electron
- balenaEtcherのリポジトリを削除する。
sudo rm /etc/yum.repos.d/etcher-rpm.repo
- balenaEtcherのキャッシュファイル等を削除する。
sudo yum clean all
sudo yum makecache fast
- または
sudo dnf clean all
sudo dnf makecache fast
- SUSE
- balenaEtcherをアンインストールする。
sudo zypper rm balena-etcher-electron
Ventoy
Ventoyとは
Ventoyは、イメージファイルからブートUSBメモリを作成するためのフリーかつオープンソースのユーティリティである。
Ventoyの特徴を以下に示す。
- UEFIセキュアブート対応
- Linuxの永続性をサポート
- MBRとGPTパーティションのサポート
- ISOファイルから直接起動、解凍の必要なし
- Windowsオートインストール対応
詳細については、Ventoyの公式Webサイトにアクセスすること。
Ventoyのインストール
- まず、VentoyのGithubからVentoyをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar -xf ventoy-<バージョン>-linux.tar.gz
- 解凍したディレクトリを任意のディレクトリに配置する。
- 以下のようなデスクトップエントリファイルを作成する。
vi ~/.local/share/applications/Ventoy.desktop
~/.local/share/applications/Ventoy.desktopファイル [Desktop Entry] Type=Application Name=Ventoy GenericName=Ventoy Comment=quickly and easily create bootable USB flash drives and SD cards. Exec=/<Ventoyのインストールディレクトリ>/VentoyGUI.x86_64 %F Icon=/<Ventoyのインストールディレクトリ>/Ventoy.png StartupNotify=true StartupWMClass=Ventoy Terminal=false Categories=Utility;
Ventoyの使用方法
- PCにストレージを接続して、ストレージのアドレスを検索する。
lsblk
コマンド、blkid
コマンド、fdisk
コマンド等を使用する。sudo fdisk -l
- VentoyGUI.x86_64ファイル(またはVentoyGUI.aarch64ファイル)を実行、または、Ventoy2Disk.shファイルに
-i
オプションとストレージのアドレスを付加して実行する。
上記を実行する前に、必ず、ストレージのバックアップを取得すること。sudo ./Ventoy2Disk.sh -i /dev/sdX
- イメージファイルの焼き込みが正常に成功したことを示すメッセージが表示される。
- ストレージ名は、"ventoy"としてリネームされる。
Gnome Disks
概要
balenaEtcherを使用したくない場合、Gnome Disksを使用することを推奨する。
Gnome Disksのインストール
Gnome Disksをインストールするために、以下のコマンドを実行する。
CentOS
sudo dnf install gnome-disk-utility
SUSE
sudo zypper install gnome-disk-utility
使用方法
- USBメモリ等のストレージをPCに挿入する。
- GNOME Disksを起動する。(
gnome-disk-utility
コマンドを入力して実行することもできる) - GNOME Disksのメイン画面左からストレージを選択して、右上のメニューボタン(最小化ボタンの左)から[Restore Disk Image]を選択する。
- OSのISOファイルを選択する。
- [Start Restoring]ボタンを押下して書き込む。
ROSA ImageWriter
概要
ROSA ImageWriterは、起動可能なストレージを作成できるソフトウェアである。
ROSA ImageWriterのインストール
CentOS / SUSE
ROSA ImageWriterの公式Webサイトにアクセスして、ROSA ImageWriterをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xvf RosaImageWriter-<バージョン>-x86_64.tar.xz cd ~/RosaImageWriter
ROSA ImageWriterを起動するため、以下のコマンドを実行する。
sudo ./RosaImageWriter
使用方法
まず、ROSA ImageWriterのメイン画面にて、[Image:]項目の右にあるボタンを押下して、ISOファイルを選択する。
次に、[USB Device:]項目の右にあるボタンを押下して、ストレージを選択する。
最後に、[Write]ボタンを押下して書き込みを開始する。
ROSA ImageWriterで起動可能なストレージを作成するには時間が掛かるので注意すること。
DDコマンド
概要
Linuxユーザは、GUIツールを使用するのではなく、ターミナルを好むことがある。
使用方法
ターミナルで起動可能なストレージを作成する場合は、次の手順に従う。
まず、lsblk
コマンドを使用して、Linuxに接続されている全てのストレージのラベルを確認する。
このコマンドを実行する時は、ストレージが接続されていることを確認すること。
もし、接続したストレージが見つからない場合は、このテーマに関する詳細なガイドに従う。(lsblkコマンドの読み出し方法を記載する)
lsblk
起動可能なストレージを作成するため、以下のコマンドを実行する。
sudo dd if=/dev/sdx of=<ISOファイルのフルパス>.iso status=progress
プログレスバーメッセージが更新されなくなる時、書き込みが完了する。