「インストール - LibrePCB」の版間の差分

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== 概要 ==
LibrePCBは、回路図を描き、プリント基板を設計するための、クロスプラットフォームで使いやすい無料の電子設計自動化スイートである。<br>
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LibrePCBの特徴を以下に示す。<br>
* すべての人のために
*: LibrePCBは、Windows、Linux、macOS等、ほぼ全てのPCで動作するよう、移植性を念頭に開発されており、16ヶ国の言語で使用できる。
* 習得が簡単
*: シンプルで直感的なUIのコンセプトにより、LibrePCBをすぐに使い始めることができる。ドキュメントを何日も勉強する必要はない。
* スマートなライブラリコンセプト
*: LibrePCBライブラリは、シンボルやフットプリントのための無駄が無いグラフィックのコレクションである。
*: これにより、ライブラリ管理がより楽になり、他のEDAツールで知られている多くの問題が解消される。
* クリーンなファイル形式
*: LibrePCBで作成される全てのファイルは、人間が読むことができ、正規化されている。
*: これにより、意図しない差分や難読化された差分に悩まされることなく、ライブラリやプロジェクトでバージョン管理システムを使用できる。
* ネットワーク接続
*: ライブラリのインストールとPCBの注文において、統合されたライブラリマネージャとPCB製作サービスは、多くの時間とフラストレーションを節約できる。
* シンプルなタスク自動化
*: librepcb-cliを使用すれば、自動化されたヘッドレスな方法により、例えば、CIパイプライン内で重要なチェックやデータエクスポートを実行することで、品質保証を向上させる(そして時間を節約する)ことができる。
* オープンソース
*: LibrePCBはフリー&オープンソースのソフトウェアである。
*: ソースコードはGPLv3ライセンスの下、GitHubで公開されている。
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より詳細に知りたい場合は、[https://librepcb.org/features/for-everyone/ LibrePCBの機能ページ]を参照すること。<br>
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== LibrePCBのインストール ==
== LibrePCBのインストール ==
==== ポーダブルを使用 (推奨) ====
[https://librepcb.org/download/ LibrePCBの公式Webサイト]にアクセスして、Tarボールファイルをダウンロードする。<br>
ダウンロードしたファイルを解凍する。<br>
tar xf librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.tar.gz
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解凍したディレクトリを任意のインストールディレクトリに配置する。<br>
mv librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名> LibrePCB
mv LibrePCB <任意のインストールディレクトリ>
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LibrePCBのデスクトップエントリファイルを作成する。<br>
vi ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktop
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<syntaxhighlight lang="ini">
# ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktopファイル
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=LibrePCB
GenericName=PCB Designer
Comment=Design Schematics and PCBs
Exec=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/bin/librepcb %U
Icon=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/share/icons/hicolor/128x128/apps/org.librepcb.LibrePCB.png
Categories=Development;Engineering;Electronics;
MimeType=application/x-librepcb-project;application/x-librepcb-project-archive;
Terminal=false
</syntaxhighlight>
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==== AppImageファイルを使用 ====
==== AppImageファイルを使用 ====
[https://librepcb.org/download/ LibrePCBの公式Webサイト]にアクセスして、AppImageファイルをダウンロードする。<br>
[https://librepcb.org/download/ LibrePCBの公式Webサイト]にアクセスして、AppImageファイルをダウンロードする。<br>
ダウンロードしたファイルに、実行権限を付加する。<br>
ダウンロードしたファイルに、実行権限を付加する。<br>
  chmod u+x librepcb-<バージョン>-linux-x86_64.appimage
  chmod u+x librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.appimage
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必要であれば、ダウンロードしたファイルを任意のインストールディレクトリに配置する。<br>
必要であれば、ダウンロードしたファイルを任意のインストールディレクトリに配置する。<br>
  mv librepcb-<バージョン>-linux-x86_64.appimage <任意のインストールディレクトリ>
  mv librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.appimage <任意のインストールディレクトリ>
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LibrePCBのデスクトップエントリファイルを作成する。<br>
LibrePCBのデスクトップエントリファイルを作成する。<br>
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  GenericName=PCB Designer
  GenericName=PCB Designer
  Comment=Design Schematics and PCBs
  Comment=Design Schematics and PCBs
  Exec=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/librepcb-<バージョン>-linux-x86_64.appimage %U
  Exec=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.appimage %U
  Icon=org.librepcb.LibrePCB
  Icon=org.librepcb.LibrePCB
  Categories=Development;Engineering;Electronics;
  Categories=Development;Engineering;Electronics;

2023年10月2日 (月) 19:24時点における最新版

概要

LibrePCBは、回路図を描き、プリント基板を設計するための、クロスプラットフォームで使いやすい無料の電子設計自動化スイートである。

LibrePCBの特徴を以下に示す。

  • すべての人のために
    LibrePCBは、Windows、Linux、macOS等、ほぼ全てのPCで動作するよう、移植性を念頭に開発されており、16ヶ国の言語で使用できる。
  • 習得が簡単
    シンプルで直感的なUIのコンセプトにより、LibrePCBをすぐに使い始めることができる。ドキュメントを何日も勉強する必要はない。
  • スマートなライブラリコンセプト
    LibrePCBライブラリは、シンボルやフットプリントのための無駄が無いグラフィックのコレクションである。
    これにより、ライブラリ管理がより楽になり、他のEDAツールで知られている多くの問題が解消される。
  • クリーンなファイル形式
    LibrePCBで作成される全てのファイルは、人間が読むことができ、正規化されている。
    これにより、意図しない差分や難読化された差分に悩まされることなく、ライブラリやプロジェクトでバージョン管理システムを使用できる。
  • ネットワーク接続
    ライブラリのインストールとPCBの注文において、統合されたライブラリマネージャとPCB製作サービスは、多くの時間とフラストレーションを節約できる。
  • シンプルなタスク自動化
    librepcb-cliを使用すれば、自動化されたヘッドレスな方法により、例えば、CIパイプライン内で重要なチェックやデータエクスポートを実行することで、品質保証を向上させる(そして時間を節約する)ことができる。
  • オープンソース
    LibrePCBはフリー&オープンソースのソフトウェアである。
    ソースコードはGPLv3ライセンスの下、GitHubで公開されている。


より詳細に知りたい場合は、LibrePCBの機能ページを参照すること。


LibrePCBのインストール

ポーダブルを使用 (推奨)

LibrePCBの公式Webサイトにアクセスして、Tarボールファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.tar.gz


解凍したディレクトリを任意のインストールディレクトリに配置する。

mv librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名> LibrePCB
mv LibrePCB <任意のインストールディレクトリ>


LibrePCBのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktop


 # ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=LibrePCB
 GenericName=PCB Designer
 Comment=Design Schematics and PCBs
 Exec=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/bin/librepcb %U
 Icon=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/share/icons/hicolor/128x128/apps/org.librepcb.LibrePCB.png
 Categories=Development;Engineering;Electronics;
 MimeType=application/x-librepcb-project;application/x-librepcb-project-archive;
 Terminal=false


AppImageファイルを使用

LibrePCBの公式Webサイトにアクセスして、AppImageファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルに、実行権限を付加する。

chmod u+x librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.appimage


必要であれば、ダウンロードしたファイルを任意のインストールディレクトリに配置する。

mv librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.appimage <任意のインストールディレクトリ>


LibrePCBのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktop


 # ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=LibrePCB
 GenericName=PCB Designer
 Comment=Design Schematics and PCBs
 Exec=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/librepcb-<バージョン>-linux-<アーキテクチャ名>.appimage %U
 Icon=org.librepcb.LibrePCB
 Categories=Development;Engineering;Electronics;
 MimeType=application/x-librepcb-project;application/x-librepcb-project-archive;
 Terminal=false


ソースコードからインストール

LibrePCBのビルドに必要な依存関係のライブラリをインストールする。

sudo zypper install make cmake zlib-devel libopenssl-devel oce-devel glu-devel \
                    libQt5Gui-devel libQt5Widgets-devel libQt5Network-devel libQt5Concurrent-devel libqt5-qtsvg-devel libQt5Sql-devel \
                    libQt5QuickControls2-devel libQt5QuickTemplates2-devel libQt5PrintSupport-devel libqt5-linguist-devel libQt5Test-devel \
                    gtest


LibrePCBの公式Webサイトにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

unzip librepcb-<バージョン>-source.zip
cd librepcb-<バージョン>-source


または、git cloneコマンドを実行して、ソースコードをダウンロードする。

git clone https://github.com/LibrePCB/LibrePCB.git
cd LibrePCB


LibrePCBのビルドディレクトリを作成する。

mkdir build && cd build


LibrePCBをビルドおよびインストールする。

cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<LibrePCBのインストールディレクトリ> -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release \
      -DLIBREPCB_SHARE=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/share/librepcb ..

make -j $(nproc)
make install


LibrePCBのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktop


 # ~/.local/share/applications/LibrePCB.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=LibrePCB
 GenericName=PCB Designer
 Comment=Design Schematics and PCBs
 Exec=/<LibrePCBのインストールディレクトリ>/bin/librepcb %U
 Icon=org.librepcb.LibrePCB
 Categories=Development;Engineering;Electronics;
 MimeType=application/x-librepcb-project;application/x-librepcb-project-archive;
 Terminal=false


LibrePCBの実行に必要なライブラリをインストールする。(要調査)

sudo zypper install libdxflib-3_26_4-1 dxflib-devel qhull qhull_r-devel fontobene-qt5-devel libmuparser2_3_3 muparser-devel \
                    libpolyclipping22 libpolyclipping-devel libquazip1-qt5-1_0_0 quazip-devel libsigc++2-devel