「応用数学 - 高階線形常微分方程式」の版間の差分
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<math>y = C_{1} + C_{2} e^{-x} + C_{3} x e^{-x} \qquad ( C_{i} : \mbox{ 任 意 定 数 } )</math> | <math>y = C_{1} + C_{2} e^{-x} + C_{3} x e^{-x} \qquad ( C_{i} : \mbox{ 任 意 定 数 } )</math> | ||
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==== 例題 4 ==== | |||
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 | |||
<math>\frac{d^{3} y}{dx^{3}} + 3 \frac{d^{2} y}{dx^{2}} + 3 \frac{dy}{dx} + y = 0</math> | |||
解答: | |||
与式の特性方程式は、次のようになる。 | |||
<math>\lambda^{3} + 3 \lambda^{2} + 3 \lambda + 1 = 0</math> | |||
これを解くと、 <math>(\lambda + 1)^{3} = 0</math> より、 | |||
<math>\lambda = -1 \quad ( \mbox{ 3 重 解 } )</math> となる。 | |||
これより、基本解は <math>(e^{-x}, \, x e^{-x}, \, x^{2} e^{-x})</math> となる。 | |||
したがって、一般解は次のようになる。 | |||
<math>y = C_{1} e^{-x} + C_{2} x e^{-x} + C_{3} x^{2} e^{-x} \qquad ( C_{i} : \mbox{ 任 意 定 数 } )</math> | |||
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2023年9月4日 (月) 17:17時点における最新版
概要
3階以上の常微分方程式は、基本的には2階常微分方程式と変わらない。
より高階の微分方程式 の形の常微分方程式を考える。
このように、最高階の常微分方程式について解かれているものを正規形と呼ぶ。
の時、同次方程式であるという。
2階線形常微分方程式ならば、 である。
高階定数係数線形同次常微分方程式
n階定係数線形同次微分方程式 の一般解は、
基本解(n個の線形独立な解の組) を用いて、次式のように表現することができる。
n階定係数線形同次微分方程式の解全体は、n次元線形空間をつくる。
この方程式の基本解(n個の線形独立な解の組) は、
この方程式の特性方程式 を解くことによって求めることができる。
高階定数係数線形同次常微分方程式の例題
例題 1
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 解答: 与式の特性方程式は、次のようになる。 これを解くと、 より、 より、 となる。 これより、基本解は となる。 したがって、一般解は次のようになる。
例題 2
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 解答: 与式の特性方程式は、次のようになる。 これを解くと、 より、 より、 となる。 これより、基本解は となる。 したがって、一般解は次のようになる。
例題 3
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 解答: 与式の特性方程式は、次のようになる。 これを解くと、 より、 となる。 これより、基本解は となる。 したがって、一般解は次のようになる。
例題 4
以下の微分方程式の一般解を求めよ。 解答: 与式の特性方程式は、次のようになる。 これを解くと、 より、 となる。 これより、基本解は となる。 したがって、一般解は次のようになる。