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ページの作成:「== 概要 == Draw.ioで作成した図をExcell上で図形や文字の微調整を行うことができる。<br> この方法を使用することにより、Draw.io上で図を編集し直すことなく、Excel上で直接修正を加えることが可能となる。<br> <br> 主な手順は以下の通りである。<br> * Draw.ioから図をSVG形式で出力する * ExcelにSVG画像を挿入する * 挿入した図のグループ化を解除する <br> こ…」
 
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の5版が非表示)
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== 概要 ==
== 概要 ==
Draw.ioで作成した図をExcell上で図形や文字の微調整を行うことができる。<br>
Draw.io (diagrams.net) は、draw.io Ltd (旧JGraph Ltd) が開発するオープンソースの図作成ツールである。<br>
この方法を使用することにより、Draw.io上で図を編集し直すことなく、Excel上で直接修正を加えることが可能となる。<br>
Apache 2.0ライセンスの下で公開されており、無料で利用できる。<br>
Web版 (app.diagrams.net) とデスクトップ版 (Windows / MacOS / Linux) が提供されている。<br>
<br>
<br>
主な手順は以下の通りである。<br>
ExcelとDraw.ioの連携方法には、主に以下の4つの方法がある。<br>
* Draw.ioから図をSVG形式で出力する
* ExcelにSVG画像を挿入する
* 挿入した図のグループ化を解除する
<br>
<br>
この方法を活用することにより、図の作成はDraw.ioで効率的に行い、細かな調整はExcel上で行うという、それぞれのツールの長所を活かした作業が可能となる。<br>
* SVG形式でエクスポートしてExcelに貼り付ける方法
*: Excel上でグループ化の解除を行うことにより、図形や文字を個別に編集できる。
* Excelオンライン向けDraw.ioアドインを使用する方法
*: Excel内でDraw.ioエディタを直接起動して、図の作成・編集が可能。
* Office製品向け公式アドイン (デスクトップ版) を使用する方法
*: Word、Excel、PowerPointのデスクトップ版でDraw.ioエディタを利用できる。
* クリップボード経由でコピー&ペーストする方法
*: 最も手軽だが、画像として貼り付けられるためExcel上での編集は不可。
<br>
<br>
<u>※注意</u><br>
これらの方法を活用することにより、図の作成はDraw.ioで効率的に行い、細かな調整はExcel上で行うという、それぞれのツールの長所を活かした作業が可能となる。<br>
<u>図の大幅な変更が必要な場合は、Draw.io上で編集を行うことが推奨される。</u><br>
<br>
利用環境や目的に応じて適切な方法を選択することが重要であり、編集可能な状態を維持したい場合はSVG形式、手軽さを重視する場合はクリップボード経由が適している。<br>
<br><br>
<br><br>


== 前提条件 ==
== 前提条件 ==
SVG形式のファイル貼り付けは、Excel 2016以降でサポートされている。<br>
下表に、各連携方法で必要なExcelのバージョンおよびDraw.ioの環境を示す。<br>
Excel 2016より前のバージョンでは、この方法を使用することができない。<br>
<br>
<center>
{| class="wikitable"
|+ 連携方法別の前提条件
! 連携方法 !! 必要なExcelバージョン !! Draw.io
|-
| SVG形式での連携 || Excel 2016以降 (デスクトップ版) || Web版またはデスクトップ版
|-
| Excelオンライン向けアドイン || Excel Online / Excel 2013以降 (Windows) / Excel 2016以降 (Mac) || アドインが自動的にDraw.ioエディタを起動
|-
| Office製品向け公式アドイン || Excel 2013以降 (Windows) / Excel 2016以降 (Mac) || アドインが自動的にDraw.ioエディタを起動
|-
| クリップボード経由 || 全バージョン || Web版またはデスクトップ版
|}
</center>
<br><br>
 
== エクスポート形式の比較 ==
Draw.ioからExcelに図を連携する時、使用するエクスポート形式によって編集可否や画質が異なる。<br>
<br>
下表に、各形式の特徴を示す。<br>
<br>
<center>
{| class="wikitable"
|+ エクスポート形式の比較
! 形式 !! Excel上での編集 !! 画質 !! ファイルサイズ !! 手順の簡便さ !! 再編集性 !! 推奨用途
|-
| SVG || グループ解除後に可能 || ベクタ形式 (劣化なし) || 中程度 || やや複雑 || 高い (.drawio.svg形式) || 編集が必要な場合
|-
| PNG || 不可 (画像として貼付) || ラスタ形式 (DPI依存) || 大きい (高DPI時) || 簡単 || 低い || 閲覧のみの用途
|-
| クリップボード || 不可 (画像として貼付) || ラスタ形式 (PNG) || 小~中程度 || 最も簡単 || 不可 || 一時的な貼り付け
|}
</center>
<br>
SVG形式でエクスポートしてグループ化を解除する方法が、Excel上で図形や文字を個別に編集できる唯一の方法である。<br>
<br><br>
<br><br>


== 出力形式の選択 ==
== 方法1 : SVG形式での連携 ==
Draw.ioでは様々なファイル形式で図を出力することができるが、Excel上で編集可能な状態で貼り付けるためには、SVG形式で出力する必要がある。<br>
Draw.ioでは様々なファイル形式で図を出力することができるが、Excel上で編集可能な状態で貼り付けるためには、SVG形式で出力する必要がある。<br>
<br>
<br>
==== 出力手順 ====
==== 出力形式の選択 ====
===== 出力手順 =====
Draw.ioで図を作成後、[ファイル]メニューバーから[エクスポート]を選択する。<br>
Draw.ioで図を作成後、[ファイル]メニューバーから[エクスポート]を選択する。<br>
<br>
<br>
エクスポート形式の選択画面では、SVGを選択する。<br>
エクスポート形式の選択画面では、SVGを選択する。<br>
SVG形式で出力することにより、Excel上で図形や文字を個別に編集できるようになる。<br>
SVG形式で出力することにより、Excel上で図形や文字を個別に編集できるようになる。<br>
<br><br>
<br>
 
===== エクスポートオプション =====
== Excelへの貼り付けとグループ化の解除 ==
Draw.ioのSVGエクスポートでは、以下のオプションを設定できる。<br>
* 影 (Shadow)
*: 図形に影効果を付加する。Excel上で編集する場合は、不要であればオフにすることを推奨する。
* 背景色 (Background)
*: デフォルトは白色。透明背景に変更することも可能である。
* ズーム / スケール
*: エクスポート時の倍率を100%~300%の範囲で指定できる。
* Word Wrap
*: テキストの自動折り返しを制御する。Excel連携の場合はオフに設定することを推奨する。
* Formatted Text
*: テキストのフォーマット情報を含めるか制御する。Excel連携の場合はオフに設定することを推奨する。
<br>
Word WrapとFormatted Textをオフにすることにより、外部アプリケーションでの表示互換性が向上し、テキスト表示の安定性が確保される。<br>
<br>
===== 編集可能なエクスポート機能 =====
Draw.ioでエクスポートする際、[ダイアグラムをコピーに含める]オプションをチェックすることができる。<br>
<br>
このオプションを有効にすると、以下に示すメリットがある。<br>
* エクスポートしたPNGまたはSVGファイルをDraw.ioで再度開いて編集可能
* 元の.drawioファイルを保持する必要がない
<br>
これにより、ファイル管理が簡素化され、画像ファイルのみで編集も可能な状態を維持できる。<br>
<br>
.drawio.svg形式は、SVGファイルに元の.drawioファイルのデータを埋め込んだフォーマットである。この形式で保存することにより、以下のメリットがある。<br>
* SVGとしての表示品質を維持しつつ、Draw.ioで再編集が可能
* ベクタ形式のため、拡大縮小しても品質が劣化しない
* ハイパーリンクが保持される
<br>
==== Excelへの貼り付けとグループ化の解除 ====
SVG形式で出力した図をExcelに貼り付け、グループ化を解除することにより、個別の要素を編集可能な状態になる。<br>
SVG形式で出力した図をExcelに貼り付け、グループ化を解除することにより、個別の要素を編集可能な状態になる。<br>
<br>
<br>
==== 画像の挿入 ====
===== 画像の挿入 =====
Excelで[挿入]タブを選択する。<br>
Excelで[挿入]タブを選択する。<br>
<br>
<br>
42行目: 112行目:
[挿入]ボタンを押下して、図をExcelに挿入する。<br>
[挿入]ボタンを押下して、図をExcelに挿入する。<br>
<br>
<br>
==== グループ化の解除 ====
===== グループ化の解除 =====
挿入した図の上で右クリックして、コンテキストメニューから[グループ化] - [グループ解除]を選択する。<br>
挿入した図の上で右クリックして、コンテキストメニューから[グループ化] - [グループ解除]を選択する。<br>
<br>
<br>
49行目: 119行目:
<br>
<br>
グループ化を解除すると、図形や線、文字を個別に選択して編集できるようになる。<br>
グループ化を解除すると、図形や線、文字を個別に選択して編集できるようになる。<br>
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<br>
 
==== 編集可能な状態 ====
== 編集可能な状態 ==
グループ化を解除した後、以下に示すような編集が可能となる。<br>
グループ化を解除した後、以下に示すような編集が可能となる。<br>
* 文字の色や書式の変更
* 文字の色や書式の変更
61行目: 130行目:
<br><br>
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== 方法2 : Excelオンライン向けDraw.ioアドイン ==
Excelオンラインでは、Draw.io公式アドインをインストールすることにより、Excel内で直接Draw.ioを起動して図を作成・編集できる。<br>
<br>
==== アドインのインストール手順 ====
Excelの[挿入]タブからインストールする場合:<br>
# Excelを起動して、[挿入]タブを選択する。
# [アドインを入手]を選択する。
# 検索ボックスに <u>draw</u> と入力して、[Enter]キーを押下する。
# 検索結果から <u>draw.io Diagrams</u> を探して、[追加]ボタンを押下する。
<br>
インストール完了後、画面右上にDraw.ioのアイコンが表示され、右サイドメニューが展開される。<br>
<br>
Microsoft AppSourceからインストールする場合:<br>
# Microsoft AppSource (https://appsource.microsoft.com/) にアクセスする。
# 検索ボックスで <u>draw.io</u> と検索する。
# [draw.io Diagrams]を選択して、[今すぐ入手]ボタンを押下する。
# インストール対象のOfficeアプリケーションを選択する。
<br>
Microsoft 365 for Businessユーザの場合、管理者の承認が必要な場合がある。<br>
<br>
==== 対応バージョン ====
* Excel Online
*: 完全対応
* Excel デスクトップ版 (Windows)
*: Excel 2013以降
* Excel デスクトップ版 (Mac)
*: Excel 2016以降
* Microsoft 365
*: 全プラットフォームで対応
<br>
==== 使用方法 ====
# 右サイドメニューから、既存のDraw.ioファイルを選択、または、[新規作成]ボタンを押下する。<br>OneDriveに新規作成する場合は、[Create OneDrive File]ボタンを押下する。
# Draw.ioエディタがExcel内で起動して、図の作成・編集が可能となる。
<br>
作成した図は、自動的にOneDriveに保存される。<br>
<br>
==== 図の更新機能 ====
元のDraw.ioファイルを編集した後、Excelに埋め込まれた図を更新する機能がある。<br>
* Update Selected: 選択した図のみを更新する。
* Update All: ドキュメント内の全ての図を一括更新する。
<br>
更新は手動で行う必要があり、自動更新機能は提供されていない。<br>
<br>
==== データセキュリティ ====
Draw.ioアドインのデータ処理はユーザのブラウザ内で完結する。<br>
* 図のデータは外部サーバに送信されない。
* 保存先はOneDrive、Google Drive、ローカルデバイスから選択できる。
* 図データはユーザの管理下に置かれる。
<br><br>
== 方法3 : Office製品向け公式アドイン ==
Word、Excel、PowerPointのデスクトップ版でも、Draw.io公式アドインを利用することができる。<br>
<br>
==== インストール手順 ====
# Excelを起動して、[挿入]タブを選択する。
# [アドインを入手] (または[Office アドイン]) を選択する。
# 検索ボックスに <u>draw.io</u> と入力して、[Enter]キーを押下する。
# 検索結果から <u>draw.io Diagrams</u> を探して、[追加]ボタンを押下する。
# インストール完了後、[挿入]タブにDraw.ioのオプションが表示される。
<br>
==== 対応アプリケーション ====
<center>
{| class="wikitable"
|+ 対応アプリケーションとバージョン
! アプリケーション !! Windows !! Mac
|-
| Word || 2013以降 || 2016以降
|-
| Excel || 2013以降 || 2016以降
|-
| PowerPoint || 2013以降 || 2016以降
|}
</center>
<br>
Microsoft 365環境では、Windows / Mac共に対応している。<br>
<br>
==== 使用方法 ====
図の作成:<br>
# [挿入]タブから[draw.io Diagrams]を選択する。
# Draw.ioエディタが起動して、図の作成が可能となる。
# 図の保存先 (OneDrive / Google Drive / ローカルデバイス) を指定する。
<br>
図の編集:<br>
# 挿入済みの図をダブルクリック、または右クリックから[編集]を選択する。
# Draw.ioエディタで図を編集する。
<br>
図の更新:<br>
# 元のDraw.ioファイルを修正した後、[Update Selected]または[Update All]で反映する。
<br>
==== メリット ====
以下に示すメリットがある。<br>
* 画像ファイルとして保存・管理する必要がない。
* 図の修正が必要な際、その場で編集可能。
* Office文書とDraw.io図を一元管理できる。
<br><br>
== 方法4 : クリップボード経由のコピー&ペースト ==
クリップボード経由でDraw.ioの図をExcelに貼り付ける方法は、最も手軽に実行できる方法である。<br>
ただし、画像として貼り付けられるため、Excel上での図形や文字の個別編集はできない。<br>
<br>
==== 手順 ====
# Draw.ioで図全体または貼り付けたい部分を選択する。
# 選択した図の上で右クリックして、コンテキストメニューから[Edit] - [Copy as Image]を選択する。
#: デスクトップ版では、メニューバーの[Edit] - [Copy as Image]からも実行できる。
# Excelの貼り付け先のセルを選択する。
# <code>Ctrl</code> + <code>V</code> (Windows) または <code>Cmd</code> + <code>V</code> (Mac) で貼り付ける。
<br>
図はPNG画像としてExcelに挿入される。<br>
<br>
==== 制限事項 ====
* 画像として貼り付けられるため、Excel上で図形や文字を個別に編集することはできない。
* ラスタ形式 (PNG) であるため、大幅に拡大すると画質が劣化する。
* 修正が必要な場合は、Draw.ioで元の図を編集して再度コピー&ペーストする必要がある。
* ハイパーリンク情報は保持されない。
<br><br>
== Visio形式との互換性 ==
Draw.ioはMicrosoft Visioで作成した図のインポートに対応しており、Visioからの移行が可能である。<br>
<br>
==== 対応ファイル形式 ====
* VSDX (Visio 2013以降の標準形式)
*: Draw.ioで直接インポートが可能である。
* VSD / VDX (旧形式)
*: 直接インポートには対応していない。Microsoft Visio 2013以降でVSDX形式に変換した後、Draw.ioにインポートする。
<br>
==== インポート手順 ====
# Draw.ioで[ファイル]メニューから[インポート元] - [デバイス]を選択する。
# インポートするVSDXファイルを選択する。
#: VSDXファイルをDraw.ioのキャンバスにドラッグ&ドロップすることでもインポートが可能である。
<br>
インポート精度はMicrosoft Visio公式版で保存されたVSDXに最適化されている。サードパーティ製ツールで作成されたVSDXファイルでは、レイアウトが崩れる場合がある。<br>
<br><br>
== 注意事項 ==
==== フォントの互換性 ====
Draw.ioで使用するフォントがExcel環境に存在しない場合、文字の表示が崩れる可能性がある。<br>
一般的なフォント (Arial、MS Gothic等) を使用することを推奨する。<br>
<br>
==== 編集方針 ====
図の大幅な変更が必要な場合は、Excel上で編集するのではなく、Draw.io上で編集を行うことを推奨する。<br>
Excel上での編集は、文字の修正や図形の微調整等の軽微な変更に留めることが望ましい。<br>
<br>
==== エクスポート設定の推奨 ====
SVG形式でエクスポートする場合、以下の設定を推奨する。<br>
* Word Wrap: オフ
*: 外部アプリケーションでのテキスト表示の互換性を確保するため。
* Formatted Text: オフ
*: テキスト表示の安定性を向上させるため。
* ダイアグラムのコピーを含める: オン
*: エクスポート後もDraw.ioで再編集が可能になるため。
<br><br>
== 参考リンク ==
* draw.io公式サイト
*: [https://www.drawio.com/ https://www.drawio.com/]
* draw.io Web版
*: [https://app.diagrams.net/ https://app.diagrams.net/]
* draw.io Diagrams - Microsoft AppSource
*: [https://appsource.microsoft.com/en-us/product/office/WA200000113 https://appsource.microsoft.com/en-us/product/office/WA200000113]
* draw.io GitHubリポジトリ
*: [https://github.com/jgraph/drawio https://github.com/jgraph/drawio]
<br><br>
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|title={{PAGENAME}} : Exploring Electronics and SUSE Linux | MochiuWiki
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