「Swap領域の変更(Raspberry Pi)」の版間の差分
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Raspberry Pi 3の仮想メモリであるSwap領域の容量を変更する。<br><br> | Raspberry Pi 3の仮想メモリであるSwap領域の容量を変更する。<br><br> | ||
2019年6月27日 (木) 14:28時点における版
概要
Raspberry Pi 3の仮想メモリであるSwap領域の容量を変更する。
Swap領域の確認
まず、現在のSwap領域の容量を確認するため、以下のコマンドを実行する。
swapon -s
または
free -h
コマンドを実行すると以下の文が出力され、Swap領域が約100[MB]と分かる。
Filename Type Size Used Priority
/var/swap file 102396 pi -1
Swap領域の容量の変更
Raspberry Pi 3では、Swap領域をdphys-swapfileサービスで管理しているので、このサービスを止めた後で設定の変更を行う。
まず、dphys-swapfileサービスを止めるため、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl stop dphys-swapfile
備考
systemctl経由でstop / start する。
実際に呼び出されるのは/etc/init.d/dphys-swapfileである。
尚、Swap領域の容量を変更した直後は、内部でddコマンドが呼び出されるので非常に時間が掛かる。
次に、テキストエディタで/etc/dphys-swapfileファイルを開き、CONF_SWAPSIZEという行の値を変更する。
sudo nano /etc/dphys-swapfile
例 : 2048[MB](2[GB])なら以下のように変更する(設定したいSwap領域の容量をMB単位で指定)。
CONF_SWAPSIZE=2048
最後に、dphys-swapfileサービスを開始するため、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl start dphys-swapfile
Swap領域の容量の確認
Swap領域の容量が変更されているか確認するため、再度、以下のコマンドを実行する。
swapon -s
または
free -h
Filename Type Size Used Priority
/var/swap file 2097144 pi -1
※この方法とは別に、パーティションを切り直してSwap領域を作り、fstab等でマウントする方法もある。
注意点
もし、2048[MB](2[GB])以上の値を設定するなら、CONF_MAXSWAP=2048という行の行頭(#の部分)を削除して、
2048という値を4096等などの大きい値にする。
※このパラメータを指定しない場合、古い32ビットカーネルを考慮しているのか、2048より大きい値を指定しても
自動的に2048[MB](2[GB])に設定されるので注意すること。